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望郷  作者: 白山月
7/21

プロポーズ

カトー君と二人でミーコを探して回った。


広場、路地裏、橋の下、いろいろ探して回り、聖堂の遺跡が見える展望台に来た。

たくさんの猫に囲まれて、ミーコがいた。


「ミーコ!」

私の呼びかけに、すべての猫とミーコが一斉に振り向いた。


大聖堂の遺跡を眺めながらミーコが穏やかに語り始めた。

「あの大聖堂の遺跡。

サワーシップという、小さいながらも、赤いクリスタルの恩恵で栄えていた国があったの。

500年前に、サワーシップ国王子の成人の儀式が執り行われているときに、急にあたりが騒がしくなり、やつが現れたの。


レインボードラゴン

やつは、赤いクリスタルを狙ってすウォーシップ国にやってきたの。

でも、赤いクリスタルは儀式のために王子が持ち、大聖堂に持ち込まれていたの。

でも、レインボードラゴンは、王城、王都を焼き払い、あらゆる場所を破滅させ、ついに大聖堂までやってきて、ついに赤いクリスタルは奪われてしまった。

国の建物は失われ、生き残った人々もチリジリになってしまったの。

かわいそうに。。。。」


ミーコは祈りをささげている。


ミーコまるで見てきたかのような、、、

何歳、、、、500歳以上?

もしかしてお婆さん?


祈りを終えたミーコは、蒼白の私たちの顔を見て、笑った。

「言い伝えですよ。私は今日で20歳になったところです。」

びっくりした。私より若かったのね。

「お誕生日だったの、おめでとー」

「私が飛び出したりして、迷惑かけましたね。

パーッと行きましょうか。」


私たち3人は、ミーコの案内で店に入り、席に案内され、ミーコは威勢よくオーダーした。


「とりあえず、生3つ」

「!ミーコアルコール大丈夫なの?」

「今日から20歳大丈夫です。」

「神官ってお酒いいの?」

「大丈夫です。お酒もサドミスト神からの賜りものです。神官でも大丈夫なんですよ♪悪酔いしたときの為の魔法もあるんですよ。」


ほんまかいな???

とりあえず、今日はミーコの20歳の誕生日だ。

カトー君に音頭をとってもらい乾杯した。


楽しい雰囲気で飲み会が続いた。


だいぶ出来上がってきている、カトー君がカバンから、新型センサーと骨とう屋で買ったペンダントを取り出した。

新型センサーいつもより明るく発光している。

「マキ博士、これ、見てください。

赤と紫の値が、いつもより倍くらいの出力があります。そして」


テーブルの上でセンサーを動かすと、わずかに黄色、緑の値が、上下に動かすと青の値が変動した。

カトー君はペンダントを離したり近づけたりしながら、センサーの変化を見せながら、

「このペンダントにはレインボードラゴンの鱗のかけらがセンサーの感度に影響している。

我々が転送された時に見えた、魔法陣が何かわかれば。

魔法を使える人を探して、日本に戻れないかな?」

「条件を精査していけば、チャンスがあるかもね。」

「そうでしょ~とにかく魔法陣がキーですよね。」

あかん、カトー君かなり酔っている。の目が座っている。


「一緒に帰りましょう!俺が必ずマキさんを連れて帰ります。そして、帰ったら、旨いもん食べて、温泉行って、結婚しましょう。」


え”!?

けけけけ結婚!?

顔が真っ赤になった。。。。

言葉が出ない。。。

い・いま、帰った後の事を考えるのではなく、帰る方法を考えるのが大切で。。。。

頭の中がグルグルまわる。


カトー君、、、酔いつぶれて眠ってしまっている!


なんで!このタイミングで寝る?

普通返事を待つよね。。。


そこへミーコが興味津々な顔をして、顔を近づけてきた。

「すてきー!生のプロポーズ見るのって初めて♪」

なんか、よくわからないけど恥ずかしくなった


マキの激飲みが始まった。。。


夜は更けていった。

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