終わらない話
アクアは、旅の支度をすませ。
戸締りをして、家外に出た。
家の横には、アクアが土魔法を酷使して作り上げた、個人のお墓にしては立派な塚ができ。
その前でミーコが礼拝をおこなっている。
昨夜、サドミスト教のしきたりで葬儀をすませた私たちは、これからアクアをパーティのメンバーとして加えることを決め、アクアにも伝えた。
暁の魔法使いの最後の言葉もあり。アクアは快く受け入れてくれた。
ミーコの礼拝が終わり、いよいよこの地を離れることになる。
家が見えなくなる、直前にアクアは振り返った。
「ここが私とじーちゃんが暮らした全てです
魔法の基本。
毎日、練習を反復すること。
自分のしている、練習を観察し感じ、取り込むこと。
同じ練習を、毎日続けないこと。
おかしいでしょ。
毎日練習を反復しろっていいながら、同じ練習を続けるなって。
子供のころは、何言ってんだ、このくそじじぃとか言ってケンカしました。
最初にお手本見せてみろとか言って、答えばかりを要求したり。
でも、お手本に到達しても、それが私の人生の目標じゃない、最終到達点じゃない事に気づかせてもらって、変わることができました。
日々の魔法の練習と、その内容確認と、次への対応策の準備、この繰り返しすることまで全部で毎日の練習で、究極に到達するにはこの繰り返ししかない。
じーちゃんは、頑張る方法と習慣を教えてくれました。」
アクアは、暁の魔法使いから学んだことを思い起こし、振り向くのをやめた。
私は、暁の魔法使いが、なぜ私の事をマキ博士と呼んだのかがすごく気になったが、、、、私の名前はマキだし、博士と言う経歴もある。カトー君とかが言ってたのかな?
まぁいいや。
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これが、私がレインボードラゴンを狙う理由。
ここは、ペルーダを倒した後に祝勝会。
酒場のテーブルでは、カトー君、アルスタ、ミーコは寝落ちしている。
正面には、白目になりそうなアクアが耐えている。
「聞いてるアクア!私たちの旅の目的は、これだけよ。
・転送魔法を発動
・アクアの転送魔法の習得
・レインボードラゴンの光の獲得もしくはレインドラゴンの前での魔法の行使
・逆行の魔法を発動する
・私の逆行の魔法の習得
アクア、聞いてる?」
アクアは、眠りに落ちそうにうなずいている。
「みんな眠ってしまったわね。もう、帰って寝ましょう。
ミーコ、帰るわよ。カトー君とアルスタは起きないだろうから、傀儡をかけて歩かせて。」
ミーコがむくりと顔を上げた。
「ごめんね、寝ちゃってて、話の途中で寝落ちしちゃった。えぇと、スライムに襲われて、カトーがアルスタに人工呼吸される辺りまでは記憶あるんだけど、、、でも、アクア良かったわね。
前から言ってた、マキとカトー君がこんなに頑張って帰りたい異世界ってどんな所か聞けて。」
え!?
アクアは眠気で無表情になっている。
「アクアが聞きたかったのって、私たちの世界の話?だったの?
いやだ~♪私勘違いしちゃった。
長い話になるわよ。」
アクアが絶望的な表情で私を見てる。
「もう、外が明るくなってきたから、また今度ね。」




