東北半島レインボードラゴン
目の前に、突然レインボードラゴンがあらわれ、どんどん近づいてくる。
「我が主神、サドミスト。今日はなんと、あなた様のしもべが5名増えました。」
5人って、私達全員!?
イヤイアイヤイヤ!まだ入信してないし。。。。
「今日入信したばかりながらも、類稀なる信仰心の持ち主たちです。」
信仰心なんて薄いけど、、、ドラゴンが近づいてきてる!!!
「初回特典として、スペシャルな盾をお願いします!エクストラデラックスホーリーフィールド!」
なんでもいいから、ドラゴンをなんとかして!
ガキーーーーーーん!
光の壁が現れ、レインボードラゴンをはじき返した。
ミーコ凄い!
ドラゴンがひるんだ隙に、カトー君アルスタの剣、私の打撃、物理系の攻撃は全き効く気配がない。
アクアの氷魔法も、軽くかわした!?
暁の魔法使いは、何か詠唱している。
ガキーーーーーーん!
ガキーーーーーーん!
レインボードラゴンは光の壁に何度も体当たりをしてくる。
強力な防御力だが、それだけにミーコの消耗が激しい。
何とかしなくては、何ができる。
重力はお互いの質量に比例、距離の二乗に反比例、あいつの重量なら、イメージできる。
私の予想が正しければ、効果はあるはず。
「アドミスト様!私の最大の力を、お願い!」
レインボードラゴンに重力が集まってきた。
「アクア!でっかい氷をお願い!」
アクアの放った氷塊をレインボードラゴンがサッとよけるが、
重力の影響で氷塊が激突し、レインボードラゴンが喘いだ。
やはりそうだ。
刃物は強力な鱗で通らない。
でも、大きな衝撃は、鱗を通過して内部に到達する。
「いくら硬くても、衝撃は効くわ。なんでも質量のあるものをぶつけて!」
カトー君が風魔法で空気の薄い放物線を作り、アルスタが放物線に合わせて、魔法の岩石弾を撃ちだし、重力魔法がさらに加速させ、レインボードラゴンに直撃。
何度も何度も撃ち続け、レインボードラゴンの接近を止めた。
アクアもより、カトー君のルートを利用して、大きな氷塊を打ち込んでいく。
暁の魔法使いは、まだ詠唱を続けている。
「・・・・その、えげつない銀ギラの下品な姿、そして光のクリスタルをすべて集めるという、過ぎた野心に、サドミスト神のお仕置きをちょっぴり与え賜え。メテオストライク!」
周囲が、まばゆい光に包まれ、巨大な隕石がレインボードラゴンに激突!
私たちは、閃光につつまれ、猛烈な衝撃波、爆風は、ミーコの魔法が防いだ。
その反動でミーコは魔力切れをおこし、意識を失った。
でも、その時、その数秒間、レインボードラゴンは砕け散り、私は勝ったと信じていた。
だが、目の前でレインボードラゴンは溶岩のようにドロドロになった地面で、うごめいている。
暁の魔法使いがレインボードラゴンの額を指さした。
「額の光るクリスタルが、転送魔法発動に必要な光の素だ。いただくぞ!」
ゆっくりとした動作ながらも、額のクリスタルを外すため、魔法を詠唱しながら、レインボードラゴンの頭部に近づいて行った。
しかし、突然、ドラゴンの鱗の隙間から噴き出した血液が、ウォーターカッターのように、暁の魔法使いに切りつけた。
「じーちゃんー!」
突然の事に我を失ったアクアが飛び出した。
その場で倒れた、暁の魔法使いとアクアを、アルスタが盾で護りながら、逃げてくる。
逃げるアルスタを見るように、レインボードラゴンは首を持ち上げた。
その直後、3連の転送魔法陣が現れ、ドラゴンの身体を赤い光が包み、光と共に消えていった。
「じーちゃん!しっかりして!」
アクアが叫ぶように、暁の魔法使いに駆け寄った。
「アクア、後でかみ砕いてみんなに説明してくれ。ドラゴンは時間魔法で逃げた。
やつは逆光できんから、必ず未来で遭遇するだろう。
それまでに、わしの分まで、魔法を極めろ!
あと、転送魔法も極めてマキ博士と協力して、二人を元の世界に返してやれ。
わしがやらねばならんかった事を丸ごと頼んだぞ。マキ博士を頼む・・・」
「じーちゃん、私はまだ未熟です。じーちゃんの指導がなければ・・・」
「アクア、今日まで、わしが教えたことを覚えているか。」
頷くアクアを見て、つづけた。
「それを続ければ、大丈夫。お前は特別な能力を持って産まれた、きっと素晴らしい魔法使いにな。。。」
周囲は、鳴き声と沈黙に包まれた。




