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電話から

作者: 人間詩人
掲載日:2023/03/05

まだ携帯電話が無かった頃は公衆電話ボックスに

入り込んで通話していた


そもそも入口の扉が固くて入りづらい感覚がある

入り込んでみても

狭苦しい空間だから

閉じ込められている

雰囲気になる

よく店で十円玉に両替してもらい

電話器の上に十円玉を

積み上げては

時間が来ればガシャンと吸い込まれて行く

十円玉を恨めしく感じたものである


ほとんどの電話先は

彼女であり

何だか高揚感に包まれたボックスの世界は

ある意味

絶妙な時間空間であり

受話器から聞こえて来る

彼女の声が

愛おしく夢を味わって

いるのだろうかと

思うほどであった


だいたいが右手で

受話器を持っているのだから疲れて来だすと

両替した十円玉は

時間だよと知らせるように有効時間が

終わり掛け始める

会話と言うものは

以心伝心みたいなものであり

お互いの感じから

今の雰囲気を読み取る

ことが心に響くことであるなぁと強く感じている

話すことは難しいものであり

相手を気遣いながらな

自らの情報発信でもある

携帯電話が普及した今

情緒的なものは

機械的なものになり

人の心を動かずと言うよら連絡だけの会話に

なってしまっている

だから人の感情が

薄れて行く

感情を動かそうとは

しない

いわゆる金銭的な会話だけになる

コミュニケーションとしては最悪なんだなぁ


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