6.停止する車両に後ろからバイクが接触しましたが。
信号機が赤で停止しようとした車に後ろからバイクが接触。
当事者双方に話を聞いてみた。
① 男性
運転車両 軽自動車
天候 晴れ
路面状況 乾燥
交通状況 普通
事故の状況
事故が起きる前の私は、仕事を終え、現場である大学から勤務先に向かっているところであった。
当該道路はよく通るので慣れているところである。
今回事故を起こした車両も日常的に使用するので運転には慣れている。
事故場所は、走行車線が4車線ある信号機のある交差点であり、広い道路であるので見通しもよい。
事故が起きた状況は…
自車は、当該交差点に至るまで時速40kmくらいの速度で走行車線第3車線を走行してきた。当該交差点1つ手前交差点付近で自車と同じ車線後方を相手車が走行していることを発見した。相手車は自車と同じ車線を右寄りで走行しており、同車線その左には相手の友人である原付バイクが並走し走行していた。その時の相互の距離は車3台以上あったと思う。相手は友人の方を向き、会話を行いながら楽しそうに走行しているようであった。その後、当該交差点に差しかかり、停止線から20ⅿくらい手前地点に来た時に、交差点信号機の色が青から黄色に変わった。その時は交差点をそのまま直進しようと考えていたが、自車が停止線に来た時に信号機の色が黄色から赤色に変わったので、停止しなければいけないと思いブレーキ操作を行った。そのブレーキ操作は急制動といった具合ではなく、いつものブレーキ操作よりやや大きいくらいの操作であった。私がブレーキ操作を行うと自車は停止線より交差点内に進入し、交差点入り口にある横断歩道上に停止した。その時、車両は横断歩道内に収まった形であり、信号機の色を確認すると赤色であった。
自車が横断歩道内に停止すると後方から大きな衝撃があり、相手車が自車に衝突してきた。後方の窓ガラスの破片が運転席まで飛散したくらいであった。衝突地点は、走行車線第3車線先の横断歩道内である。衝突時の自車の速度は停止であり、相手車の速度は、自車の後方をそのまま走行してきたような速度で、時速40㎞くらいであったと思う。衝突部位は自車の後方左寄りと相手車の前方であるようだ。相手車は事故の回避措置を講じていないと思う。自車が横断歩道で停止してから相手車が衝突するまでの時間は1秒くらいであったと思う。
衝突後、自車は衝撃で少し前進したとは思うが、横断歩道内からはみ出すことはなかった。相手車は右側に転倒し、自車の左後方で西側に向き停止していた。相手も車両に乗車した状態で倒れていた。スリップ痕はなかったものの、破片の散乱はあった。
事故後の措置
衝突後、私は車両から降り相手のもとに近づくと地面に携帯電話が落ちていたので相手に渡した。相手とは話していない。私は横断歩道上であったので、車両を後進させて横断歩道外に移動させた。
警察への通報は、通行人の女性が行ってくれたようである。5分くらいすると救急車とパトカーに乗った警察官、消防車が現れた。人数はかなりいたと思う。相手はすぐに救急車に乗せられて病院に搬送された。私はその場に残り警察官と現場検証を行った。現場検証が終わると警察官がレッカー車を呼ぶかと声をかけてくれたが、仕事道具を積んでいることと、走行は出来る状態であったことがあり、私は自車を走行させて帰路についた。
被害状況
自車側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…後方損傷。
・負傷部位・程度…同乗者ともになかった。
相手側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…前方損傷等、詳しくはわからないがガソリンは漏れたにおいがしていた。
・負傷部位・程度…打撲等、詳しくはわからない。
建造物・道路施設・その他の損害…なかったと思う。
事故に対する考え
事故原因について
・自分…信号機が黄色な状態では安全な停止を行えばよかったと思う。
・相手…信号機の色が黄色の時は安全な停止を行うようにと思う事と車間距離の不足と前方の安全確認不備。
警察の注意・指導内容・処分の有無と内容
・自分…特になかった。
・相手…わからない。
過失割合について
・自分は0%、相手は100%と思う・
・理由…私は、黄色信号を確認後、交差点で停止を行い、相手は交差点を直進しようとしたことで今回の事故は起きた。私が停止線で信号機の色を確認したときは黄色から赤に変わっていた、また、横断歩道内で停止したときに信号機の色を確認したときは赤色であった。このことから相手車は、信号機の色が赤色で交差点内に進入してきていると思われる。
飲酒・薬物の有無
・自分… 無
・相手… 無
その他…ドライブレコーダーは搭載していない。
相手は友人との会話に気がいき、前方の確認を怠った。
②男性
運転車両 普通自動二輪
天候 晴れ
路面状況 乾燥
交通状況 普通
事故の状況
事故が起きる前の私は、仕事が休みであったため、大学まで友人を迎えに行き、薬局に向かっているところであった。
当該道路はよく通るので慣れているところである。
今回事故を起こした車両も日常的に使用するので運転には慣れている。
事故場所は、走行車線が4車線ある信号機のある交差点であり、広い道路であるので見通しもよい。
事故が起きた状況は…
自車は、当該交差点に至るまで時速40kmくらいの速度で走行車線第2車線か第3車線かはわからないが走行車線右寄りを走行してきた。自車と同じ車線内左後方には友人の原付が車間を車2台くらいあけて走行していた。自車の前方には車は走行していたが、その時は相手車の認識はなく、前方との車との距離も覚えていない。その後、当該交差点に差しかかり、自車が停止線に来た時に信号機の色が青色から黄色に変わった。私は信号機の色が青色から黄色に変わったものの自車の位置が停止線であったのでそのまま交差点を直進相と思いそのままの速度で交差点内に進入した。その時の自車の速度は時速40㎞くらいである。
自車がそのままの速度で進行し、交差点に進入した瞬間、自車の前方でブレーキランプを点灯させる相手車を発見した。その時の自車の速度は時速40㎞くらいであり、相手車の速度は時速30~20㎞に急激に減速していた。その時の相互の距離は車1台分くらいであったと思う。
相手車を発見すると同時に急制動を行ったが、自車はそのまま相手車に衝突した。衝突地点は交差点内横断歩道付近である。衝突時の自車の速度は時速20kmくらいであり、相手車の速度は停止である。衝突部位は、自車の前方と相手車の後方ある。相手車が事故の回避措置を講じたかどうかはわからないが自車が後方を走行していたことには気が付いていたと思う。
衝突時、私は頭から相手車の後方窓を割り、車内に体半分が入った状態になり、衝突の衝撃が大きかったせいもあり相手車は少しだけ前進、そこで私の体は後方に跳ね返り後頭部から地面に倒れこんだ。後方に跳ね返るときには衝撃でヘルメットの顎紐を締めていたものの、ヘルメットは外れていた。自車は右側に転倒し停止し、相手車の後方で停止した。相手車は進行方向を向き、交差点内の横断歩道から車両を半分前方にはみ出した形で停止していた。詳しい位置関係や自車の点灯した向き、体の向きなどはわからない。両車のスリップ痕はなかったものの、破片の散乱はあった。
事故後の措置
衝突後、私は少し意識を失っていた。気が付くと友人が私の名前を叫んでいた。自車を起こしに行こうと考えたが、左手が動くのみで体を動かすことは出来なかった。相手は車両から降りてきたものの、私に声をかけることもなく、携帯電話で写真を撮影していた。友人の証言では、相手は運転中に携帯電話を操作していてそのまま車両の外に出てきたような感じであったとのことから、相手は運転中に携帯電話を見ながら運転していたのではないかと思う。
警察への通報は、通行人の女性が行ってくれたようである。5分くらいすると救急車が到着したが私は再度気を失い、次に気が付いたのは病院のベッドの上であった。搬送された病院でレントゲンなどの検査と診察を行い、それが終わるとその日は病院まで母が迎えに来ていたので一緒にタクシーに乗り自宅に帰宅した。
被害状況
自車側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…前方フレーム曲がり等損傷。後方シートパイプ折れ等。レッカー移動。
・負傷部位・程度…右手骨折、左右肩打撲、左右太腿肉離れ、左股関節打撲。
相手側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…後部損傷。
・負傷部位・程度…なかったと思う。
建造物・道路施設・その他の損害…なかったと思う。
事故に対する考え
事故原因について
・自分…どうすることもできなかった。
・相手…無茶な急制動である。
警察の注意・指導内容・処分の有無と内容
・自分…特になかった。
・相手…わからない。
過失割合について
・自分は50%、相手は50%と思う・
・理由…事故の原因は相手の急制動にある。
飲酒・薬物の有無
・自分… ■無 □有
・相手… ■無 □有 □不明
その他…ドライブレコーダーは搭載していない。
相手は1度電話で謝罪してきた、その時に穏便に済ませたいと言っていた。
さて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。