4.片側2車線の直線道路における車線変更時の事故
片側2車線の直線道路ででの車線変更時に起きた事故
当事者有両側に状況を聞いてみた。
①36才 男性
運転車両 普通乗用自動車
天候 晴れ
路面状況 乾燥
交通状況 普通
事故の状況
事故が起きる前の私は、仕事が休みで自宅から駅に向かっているところであった。
当該道路はいつも通るので慣れているところである。
今回事故を起こした車両は日常的に使用するので運転には慣れている。
事故場所は、2車線の直線道路で先に3車線目である右折レーンが広がるところである。広い直線道路であるため見通しは良い。
事故が起きた状況は…
自車は、当該交差点に至るまで時速40kmくらいの速度で右車線中央を走行してきた。
前方には先行車が走行しており、自車はその先行車から車間距離を車2~3台分くらい空け走行していた。
自車の後方に後続車が走行していたかどうかはわからない。
左車線は走行する車両が少なかったと思う。
その後、当該地点に差し掛かると私は先の交差点を右折しようと思い、当該地点先にある右折レーンに進入しようと右指示器を点灯させながらブレーキ操作を行い、車両を減速させた。
その時、自車前方を走行していた先行車も先の交差点を右折するために右指示器を点灯させながら減速し、やがて停止したので、私もそれに合わせ自車を停止させた。
自車が右指示器を点灯させ始めたのは、当該地点から30mくらい手前地点であった。
先行車は停止したものの、先行車は右折レーンに入り切れておらずその後方は、右車線を半分塞ぐような形で停止していたので自車の停止位置は右車線中央であった。
先行車の前方は先の信号機から車両が混雑し何台も停止している状態であった。
その時の先行車との車間距離は車1~2台分くらいであったと思う。
私は少しの間、自車をどのように進行させるか考え、先の交差点を右折することをあきらめて回り道をして目的地に向かおうと思い、先の交差点を直進しようと考えた。
私は左指示器を点灯させ、左サイドミラーで後方を確認すると車両が何もいなかったのでハンドルを左に切り、ゆっくりと左車線へと進路を変更した。
左指示器をどれくらいの時間点灯させたかはわからないが、自車が初めに停止してから進路変更を開始するまでの時間は5秒くらいであったと思う。
自車が進路変更を開始し、左車線に進入した時に、自車左方を走行する相手車を発見した。
その時の自車の時速はわからないがゆっくりとした速度であった。
相手車の速度は時速30~40㎞くらいであったと思う。
また、その時の相互の距離は接触直前でありかなり接近していた。
相手車を発見すると同時に急制動を行ったが、自車はそのまま相手車と接触した。
接触の衝撃は小さく「あたったかな」と言った程度であった。
接触地点は左車線右側である。
接触時の自車の時速はわからないがかなりゆっくりとした速度であったと思う。
相手車の速度は時速30~40㎞くらいであったと思う。
接触部位は、自車の左前方と相手車の右後輪付近から後方である。
相手車が事故の回避措置を講じたかどうかはわからない。
接触後、自車はその場で停止した。
相手車は速度を落として徐行していたものの、停止を行わなかったので私は自車をすぐに前進させ相手車を追走した。
その後、自車と相手車は徐行を行いながらそのまま走行し、車両を通行の妨げにならないところまで移動させ、停止した。
事故後の措置
事故後、私は降車して、相手のもとに駆け寄り「大丈夫ですか」と声をかけると相手は「大丈夫です」と答えた。
警察への通報は相手が行った。
5~10分くらいすると警察官1名と事故処理車に乗った警察官2名が現場に到着し事故の確認を行った。
それが終わると私は車両に乗り事故現場を後にした。
被害状況
自車側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…左前方損傷。自走可能。
・負傷部位・程度…首のむちうち。
相手側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…右側面後方損傷。自走可能。
・負傷部位・程度…なかったと思う。
建造物・道路施設・その他の損害…特になかったと思う。
事故に対する考え
事故原因について
・自分…進路変更を行わず、自車が通行できるまで右車線で待てばよかったと思う。
・相手…かもしれない運転を行っていてくれていればよかったと思う。
警察の注意・指導内容・処分の有無と内容
・自分…目視で安全確認するようにとの事であった。
・相手…何を話していたかはわからない。
過失割合について
・自分は70%、相手は30%と思う・
・理由…警察官が相手車は動いており、自車よりも速度が出ていた事には過失があると言っていた。
飲酒・薬物の有無
・自分… ■無 □有
・相手… ■無 □有
その他…ドライブレコーダーは搭載していない。
②30才 男性
運転車両 軽自動車
天候 晴れ
路面状況 乾燥
交通状況 普通
事故の状況
事故が起きる前の私は、自宅から祖母の自宅へと向かっているところであった。
当該道路はいつも通るので慣れているところである。
今回事故を起こした車両は日常的に使用するので運転には慣れている。
事故場所は、2車線の直線道路で先に3車線目である右折レーンが広がるところである。広い直線道路であるため見通しは良い。
事故が起きた状況は…
自車は、当該交差点に至るまで時速30kmくらいの速度で左車線中央を走行してきた。
前方には先行車が走行しており、自車はその先行車から車間距離を車2台分くらい空け走行していた。
自車の後方にも後続車が走行しており、その車両も自車から車2台分くらい空け走行していたと思う。
右車線には車両は走行していなかったと思う。
その後、当該地点に差し掛かると右車線で停止している車両を発見した。
その停止している車両の前方は、右折レーンに進入しようとしている車両で混雑しており、その影響でその車両は停止していたようであった。
その車両は、指示器を点灯させていなかった。
私がその車両を発見した地点は、何となく認識していた程度であるので詳しい地点はわからない。
また、その車両が相手車であったかどうかもわからない。
その停止している車両の後方に他車は停止していなかったように思う。
自車は、そのまま進行し、その停止している車両の左方を通った時に、右後方から衝撃があり、相手車が接触してきた。
接触の衝撃が不意であったので私は反射的に右掌を前に向けハンドルを押さえつけるような動きをとった。
接触地点は、左車線右側である。
接触時の自車の速度は時速30㎞くらいである。
相手車の速度はわからない。
接触部位は、自車の右側面後方と相手車の左前方であるようだ。
相手車は自車の存在には気づいておらず、事故の回避措置も講じていないと思う。
接触後、私は何が起きたかわからず、ブレーキ操作を行いながらルームミラーを確認すると、自車の後方に進行方向に対し左斜めで左車線に進入し終わる直前の相手車を発見した。
その時の相互の距離は、車1台分ないくらいであったと思う。
その後方には後続車が走行していた。
その時相手車が指示器を点灯していたかどうかはわからない。
私は、その時に相手車を認識しており、接触時に相手車がどのような動きをして自車と接触したかはわからない。
その後、自車と相手車は徐行を行いながらそのまま走行し、車両を通行の妨げにならないところまで移動させ、停止した。
事故後の措置
私は降車して、相手のもとに駆け寄り「大丈夫ですか」と声をかけると相手は「大丈夫です、すいません」と謝罪してきた。
警察への通報は私が行った。
20分くらいすると警察官1名と事故処理車に乗った警察官2名が現場に到着し事故の確認を行った。
それが終わると私は車両に乗り事故現場を後にした。
被害状況
自車側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…右側面後方損傷。自走可能。
・負傷部位・程度…右手薬指捻挫、首と腰のむちうち。
相手側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…左前方損傷。
・負傷部位・程度…なかったと思う。
建造物・道路施設・その他の損害…特になかったと思う。
5.事故に対する考え
(1)事故原因について
・自分…どうすることもできなかった。
・相手…前方の車両が停止していたのならばそれが進行するまで待っていてくれていればよかったと思う。
(2)警察の注意・指導内容・処分の有無と内容
・自分…なかった。
・相手…何を話していたかはわからない。
(3)過失割合について
・自分は0%、相手は100%と思う・
・理由…接触は自車が相手車を通り越した後であり、私はどうすることもできなかった。
相手側保険会社は自車に30%過失があると主張しているが接触部位は自車の後方であり、状況からして回避はできない。判例ばかり言うのではなく、自車側がどう悪いのかを説明してほしい。
飲酒・薬物の有無
・自分… ■無 □有
・相手… ■無 □有
その他…ドライブレコーダーは搭載していない。
相手は指示器を点灯させていたと主張しているようであるが私は停止して
いた車両が指示器を点灯させていたことは見ていない。点灯させていても直
前である可能性もあり、それを点灯したと主張されてもどうかと思う。
さて、皆さんはどのようにお考えでしょうか。