1.信号機のない丁字交差点におけるバイクと車の出会いがしら事故
信号機のない丁字交差点でバイクと車の事故が起きた。
そのお互いの状況を聞いてみよう。
①運転者 50歳代 女性
運転車両 軽自動車
同乗者: 人数 1名
天候 雨
路面状況 湿潤
交通状況 普通
事故の状況
事故が起きる前の私は、子供を高校に送るため、事故現場近くにある自宅から学校に向かっているところであった。
当該道路はよく通るので慣れているところである。
今回事故を起こした車両も日常的に使用するので運転には慣れている。
事故場所は、信号機のない変則的な丁字交差路であり、南東進は下り坂、南西進は平坦なところである。なお、左側には草等が生い茂り、右側に住宅があり左右交差道路への見通しは悪いところである。
雨も降っており自車はワイパーを間欠で作動させていた。
事故が起きた状況
自車は、当該交差点に至るまで時速20km以下の速度で走行車線左側を、走行してきた。自宅から当該交差点に至るまで坂が多くまた手前交差点等も見通しも悪いため、慎重に運転していた。その後、当該交差点に差しかかり、自車走行路は平坦であるが、右方から左方への走行路は下り坂であり、以前その交差点を飛び出すように走行してきた自転車に驚いたこともあり、交差点手前で指示器を点灯させたのち、停止して慎重に左右の安全確認を行った。その時の自車の停止位置は道路中央であった。自車は当該交差点を左折しようとしており、道路左側は鋭角な下りカーブとなっていたので、左折を行いやすいように車両を停止前に右に振るように道路中央に寄せた。自車が指示器を点灯させたのは当該交差点から20mくらい手前地点であったと思う。
自車が停止し、左右の安全確認を行っていると右方から自車の方に進行してくる相手車を発見した。その時の自車の速度は停止である。一方、相手車の時速はわからないが飛び出してきたような速度であった。6~7mくらいであった。
相手車を発見したものの、私はどうすることもできなく、そのまま相手車が自車に接触してきた。接触地点は交差点北東出口中央付近である。衝突時の自車の速度は停止であり、相手車の時速はわからないが、停止すると同時の接触であった。接触部位は、自車の前方右側と相手車の前方であるようだ。相手車は事故の回避措置として急制動を行っていたようである。私は、かなり慎重に交差路で安全確認を行っていたため、自車が最初に交差路手前地点で停止してから相手車が接触するまでの時間は、15秒くらいあったと思う。
接触後、自車接触した地点で南西に向いた状態で停止していた。相手車は接触した地点で北東を向いた状態で停止していた。相手車は転倒していない。相手車は交差路を左折で進行してきたが、自車と接触した際には、相手車両は道路に対して直角状態であったと思う。相手車が指示器の点灯を行っていたかどうかはわからない。接触時に衝撃はなく、事故直後は、自車と相手車が接触したとは思っていなかったが、相手車の前輪付近延長を見ると、自車バンパーに相手車のタイヤ痕と傷があったので自車と相手車との接触を認識した。両車のスリップ痕があったかどうかはわからないが、破片の散乱はなかったと思う。
事故後の措置
私はすぐに降車して、自車の傷を確認し、相手にそれを伝えると相手は「すみません」と言ってきた。相手は「急いでいるので仕事が終わってから連絡する」と言い、その場を立ち去った。私も相手から連絡を受けないことにはどうしていいのかわからなかったために、とりあえず子供を高校に送り、その以後は自宅に戻り、相手の連絡を待つこととした。昼くらいに、相手から連絡が入り、「仕事が終わるのが17時以降であるのでそれから警察署に行く」との事であったので、私も時間を合わせ18時に警察署に行き、事故の確認を行った。
被害状況
自車側
・右前方バンパーにキズ。自走可能。
・負傷部位…同乗者ともになかった。
相手側
・車両の損傷個所・損傷の範囲・自走可否…相手車はもともとあちらこちらキズや損傷部位が多く、接触部位は前輪であるものの、他の損傷部はわからない。
・負傷部位…なかったと思う。
事故原因について
・自分…どうすることもできなかった。
・相手…急いでいたことと安全確認不備。
警察の注意
・自分…特になかった。
・相手…わからない。
お互いに通報は、事故を起こした直後に行うようにとの事であった。
過失割合について
・自分は小さく、相手は大きいと思う。
・理由…自車は停止していた。相手車は急いでいたことと安全確認不備。
飲酒・薬物の有無
・自分…無
・相手…無
その他…ドライブレコーダーは搭載していない。
相手は事故の瞬間を覚えていないと言っていたがそれに疑問を感じる。
②運転者 20歳代 女性
運転車両 原付バイク
天候 雨
路面状況 湿潤
交通状況 閑散
その他・・・自転車や歩行者はいなかった。
事故の状況
事故が起きる前の私は、通勤で事故現場近くにある自宅から勤務先に向かっているところであった。
当該道路はよく通るので慣れているところである。
今回事故を起こした車両も日常的に使用するので運転には慣れている。
事故場所は、信号機のない変則的な丁字交差路であり、南東進は下り坂、南西進も緩い下り坂なところである。なお、左側には住宅があり左交差道路への見通しは悪いところである。雨も降っており私は雨具を着ての走行であった。
事故が起きた状況
私は、自宅玄関を出ると、自宅駐車場に出口と反対向きに停止している自車を両手で押しながら時計回りに前進させ、駐車場出口付近で停止し、車両に乗車した。その時の自車の位置は自宅駐車場自宅西境界から東に2mくらいのところである。自車の向きは北西を向くような形であった。私は車両に乗車すると前方と左後方の安全確認を目視で行い、アクセルを回し、ゆっくりと前進した。当該交差路は、自宅を出てすぐのところにあり、自車の進路は左折であるが、自車が自宅駐車場から車道に進入する際に、まっ直ぐ直進するとそのまま交差路内側を通り左折できるような形であったため、自車はそのままの状態で進行、交差点に進入して行った。
自車が、交差点に進入したときに、前方から自車の方に進行してくる相手車を発見した。相手車の走行位置は道路右寄りであった。その時の自車の時速はわからないが、かなりゆっくりとした速度で徐行状態であった。一方、相手車の時速もわからないがブレーキ操作を行いながらのゆっくりとした速度であった。また、その時の相互の距離は詳しく覚えていない。
相手車を発見すると同時に交差点左折を行う状態であったこともあり、私はハンドルを左に切りながら急制動を行ったが、自車はそのまま相手車に接触し停止した。接触地点は、交差点出口左側である。接触時の自車の時速はわからないが、停止した時に車両が停止の反動で前にのめり込んで接触したようであり、その時は事故の衝撃もなかったため接触の認識がなく、のちに相手に指摘され、接触を認識した。一方、相手車の速度は停止である。相手車は事故の回避措置として急制動を行い、自車接触少し前には停止していた。接触部位は自車前輪と相手車前方右である。接触停止時、私の車両は地面に対して垂直で停止している状態であった。自車は転倒をしていない。相手車は指示器を点灯させていなかった。両車のスリップ痕や破片の散乱はなかったと思う。
事故後の措置
相手が降車してきて、車両の傷を確認し「あたってるやん!」と怒鳴ってきたので私はその時自車と相手車が接触したことを認識した。その後、連絡先を交換してお互いその場を立ち去った。昼になり、夫に事故のことを電話で相談すると警察に届けた方が良いことを言われ、すぐに相手に連絡し、時間を合わせて18時くらいに向日町署に行き、相手と一緒に事故の確認を行った。事故を起こした際、すぐに警察に連絡しなかったのは、軽微な事故であったことと、交通事故にあうことが初めてであったので対応のやり方がわからなかったためである。
被害状況
自車側
・車両の損傷個所…特になし。
・負傷部位…なかった。
相手側
・車両の損傷個所…右前方バンパーにキズ。自走可能。
・負傷部位・程度…同乗者ともになかった。
その他の損害…特になかったと思う。
事故原因について
・自分…前方に注意しながら走行していればと思う。
・相手…道路の右側に寄りすぎであり、自車が避ける空間がなかった。
警察の注意・指導内容・処分の有無と内容
・自分…特になかった。
・相手…わからない。
過失割合について
・自分は50~60%、相手40~50%と思う。
・理由…自車はバイクであることと、相手車にキズが付いているのであれば、自車側60%、キズが付いていないのであれば自車側50%であると思う。
飲酒・薬物の有無
・自分…無
・相手…無
その他…ドライブレコーダーは搭載していない。
相手車には複数の傷があり、自車のタイヤ痕は付いていたことは認識しているが、キズについては不信感を覚える。そのことから、そもそも自車と相手車が接触したのかどうかにも、疑問を感じる。
相手は、私が事故当初、急いでいたことを主張しているが、その日は雨であり、余裕の持った行動を行っていた。決して急いではいなかった。
事故後、相手は私がすべて悪いように言ってきているようで精神的にもつらい状態である。
さて、これを読んで皆さんはどうお考えになるか。