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あたい賢者になるっ!  作者: 今野 春
一章 あたいひよっこ賢者!
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三話 あたい人助けする!

「うぅ〜。お師匠様。腕が痒いです〜」

「それは対処しきれなかった自己責任だな。今後も魔法の勉強に励むように」

「だって! でっかかったんだもん!」


 あたいあんなサイズの蚊は無理よ。おっきくなってるから、気持ち悪い細部まで見えて・・・・・・。思い出すだけで鳥肌が立つわ。


「お師匠様~」

「わかったわかった」


 そう言って、お師匠様があたいの赤くはれた蚊に刺されのところに手を当てて、魔法を唱えた。すると、あたいの腕からかゆみが引いていく。


「ありがとう!」

「どういたしまして」


 なんだかんだ良くしてくれるお師匠様、大好き! なんて思ったりしてみたり。


「さあ、欲しい素材も手に入ったし、家に帰って調合を」


 そこまで言った時だった。


「うわああああ!」


 男の子の悲鳴が近くであがった。


「お師匠様・・・・・・!」

「行くぞ」


 そういうや否や駆け出すお師匠様の後ろをあたいは必死に追った。


 —— ―― ―― ―― ――

「だ、だれかー!」

「お師匠様! あれ!」

「ああ」


 現場に着くと、そこでは一人の少年が巨大な蜂に追われていた。その蜂は、大きなカボチャと比べても大きい。

 よし! さっきはあたい失敗して蚊にやられちゃったけど・・・・・・。


「今度こそあたいがいいところを見せるわ!」

「おい! 待てヒヨ」

「《ウィンド・カッター》!」


 お師匠様の制止も聞かずに、あたいは魔法を唱え、あたいの両手から風の刃が飛び出す。


「ブブゥ!」

「当たった!」


 あたいの発動したそれは、吸い込まれるようにして巨大蜂に命中!


「お師匠様! 見てください! あたいだってやればでき」

「ヒヨ! 逃げろ!」

「へ?」


 なんでお師匠様は焦ってるの? あたいちゃんとあてたし・・・・・・。

 と、背後から羽の高速で動く音。それはつまり・・・・・・。


「いやあぁぁぁぁ!」


 あたいを追ってきてるってこと?!

 だめ、逃げなきゃ、蜂はまずいって


 ズザザッ!


「あっ!」


 足がもつれてあたいは転んでしまう。

 巻きあがる砂ぼこり。

 なんで転んで・・・・・・あっ!


「外れスキル《ドジっ娘属性》?!」

「かもな」


 お師匠様が、あたいを追う蜂の前に立ちふさがる。


「《ウィンド・カッター》」


 それは、あたいの発動したのとまったく同じの魔法。だけど・・・・・・。


 ビュウィンッ!


「え、ええ・・・・・・」


 あたいの時と違って、蜂がバラバラになったわ・・・・・・。

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