86.類は友を呼ぶ(前編)
ブレイバー召喚について、改めて説明しようと思う。
向こう側、異世界では魔法陣とホープストーンと呼ばれる魔石を使った召喚儀式によって、ブレイバーは呼び出される。
こっち側、現実世界では俺が夢主の中に眠るブレイバーの冥魂を取り出し、それを手のひらサイズの未知の特殊金属とされるホープストーンに入れる事でブレイバーを呼び出す。
この二つの方法は、全く異なる。
誰を召喚できるかも分からない異世界の方法と違って、俺は夢主と自身の想像力で特定したブレイバーを召喚する事ができてしまうからだ。
同じとする点があるとすれば、基本的に現実世界側のネットゲームで使い込まれたキャラクターを呼び出すという一点に限る。
しかし、何処からともなく現れた元生物学者の自称ブレイバー専門家は、『ネットゲーム以外のキャラクターも召喚できる説』を唱えた。それはブレイバーという存在そのものが、強い想像上の生物である事から、例えば漫画家や小説家、イラストレーターが描く強い想いがあれば、同じ様に召喚できるのではないか……というもの。あっちの世界でネットゲームのキャラクターしか呼び出せないというルールは方法の問題であり、実際はもっと幅広く召喚できるのではないかと言うのだ。
確かに、ブレイバーサイカによる創作世界への介入や、アヤノが狭間で経験した事を考えれば、ブレイバーの基はネットゲームの仮想世界だけに限らないのかもしれない。
でも、それはあまりにも未知な領域。いつかは試す日が来るのかもしれないけど、今はまだその時では無い。と、俺は考えている。
気になるのは、同じ能力を持つとする逢坂吾妻は、この事をどこまで知っているか……ということ。
彼は、まだネットゲームのキャラクターを召喚するルールに従っている様だったが、何処まで把握しているのかが謎に満ちているのだ。
そんなブレイバー召喚の命令が矢井田司令から出るのは、二年振り二度目。
『最強のブレイバー部隊を結成せよ』
まるでヒーロー物の作品のサブタイトルにでもありそうなその命令に、俺は全力で応えようと思う。
これがきっと、増田千枝や夢主達を救う為、逢坂吾妻を倒す為、最善の策のはずだ。
三二九・大蛇事件発生から四日後、二◯三五年、四月二日。
俺の執務室にある大量のブレイバー候補の書類を、俺とブレイバー達が目を通す作業をしていた。
今回の目的である『優秀なブレイバー』や、危険は無いかどうかの判断基準としては、やはり同じブレイバーが向こうの世界で得た記憶が重要となる。当然、俺が持っているサイカの記憶に登場したブレイバー達もだ。
どんなブレイバーと出会ったのか、それだけが頼り。
見た文字を自動翻訳しくれる最新式スマートグラスを掛け、俺とミーティア、クロード、ケークン、ジーエイチセブン、ワタアメ、アヤノが書類に目を通してると、ワタアメが何かに気づいた。
「ふむ……」
「どうした?」
と、俺が問う。
「前にこの書類の山を見ていて感じた違和感の正体、気づいてしもうてな」
「勿体ぶらずに教えてくれ」
その話題が気になり、部屋にいる全員が小さいワタアメに注目した。ワタアメは尻尾で取った書類をひらひらさせながら、語る。
「よく探してみぃ。ワールドオブアドベンチャーの書類が無いんじゃよ」
それを聞いた全員が、手元にあった書類を漁って確認した。
確かに、何処をどう探しても、ワールドオブアドベンチャーのプレイヤー情報が何処にも無い。それに気付かされた俺は言った。
「おかしい。世界で一番流行ってるゲームが無いなんて有り得ない」
「結局、このプレイヤー情報は、ゲーム会社の協力で成り立ってるに過ぎないのじゃろ。つまり、何らかの理由で拒否されたか、もしくは国際平和連盟とやらに隠されたか……じゃろうな」
「そこまで考えたら何も信用できなくなるじゃないか。とにかく、この件は園田さんに調査するように依頼するよ」
「じゃな」
思わぬ懸念点が舞い降りて来たけど、それよりもブレイバーの選別が最優先。
俺たちかまずやらないといけない事は、この国際平和連盟が用意した数万枚とある候補書類の中から、戦力として補強したいブレイバーを選ぶ事。そして、それを黒服外国人に渡せば、夢主を連れて来てくれるらしい。
日本人だけとは限らないのに、すぐに連れてくる事が可能なのだろうかと気になりはするが、とりあえずは言われた通り本日の昼までには選定をしなければならない状況だ。
ここからはダイジェストで語っていこうと思う。
【第一候補】
朝方、執務室に坂本煜、藤守司、久々原彩花の三名が入室。
多くは語らず、三人とも自身のブレイバーを召喚する様に志願して来た。煜はエンキド、司はリリム、彩花はエオナとなる。
ただ一言、
「ここに来たからには、役に立ちたい」
と、示し合わせたかの様に懇願して来た。
その話を聞いていたケークンが彼らの志願に便乗してきたのは、きっと向こうで相棒だったリリムに会いたいからなのかもしれない。
【第二候補】
ミーティアが恥ずかしそうに頬を染め、恐る恐る俺のところに持って来た一枚の紙。
そこにはファンタジースターのシッコクの名前と、その夢主の情報が載っていた。日本人の男子高校生だ。
ミーティアは、
「最強と言うなら、シッコク様以外に考えられません」
と、そういう彼女はまるで恋人に会いたい乙女の様だった。
【第三候補】
今度はクロードが複数の書類を見て何やら散々悩んだ末に、二枚の紙を持ってきた。
そこには、バトルグラウンド3でトップランカーとして活躍しているシロ。夢主は男子大学生の小沼直光。彼とは前に会った事がある。
「シロクロコンビの復活か、いいね。それとこれは……」
もう一枚にはネバーレジェンドのルビーの名前が載っていた。夢主は韓国のイースポーツで、プロチームに所属してるガチプレイヤーだ。
クロードはドエムやマーベルの書類を後ろに隠しながらこう言った。
「この女は反則的に強かった。助けられた事もある。ちょっと難しい性格してるから、断られるかもしれないけどよ。薦めておくぜ」
「その後ろに隠してる書類は?」
と、俺が聞く。
「あー、いや、エムとマーベルも薦めようかと思ったんだけどな。なんか戦力としてではなく、ただ会って話したいって気持ちの方が強えから……なんか違うなって思ってな」
「なるほど。その事はまた検討するよ。ネバーレジェンドのルビー……懐かしいな」
「懐かしい?」
「いや、こっちの話。了解」
俺はクロードの推薦を受領した。
【第四候補】
今度はジーエイチセブンだった。
出された紙に記載されているブレイバーの名は……ケリドウェン。夢主はヨーロッパ人で、スタディライフピクチャーと呼ばれるオンライン・ライフ・シミュレーションゲームのプレイヤーになる。
スタディライフピクチャーは、古き良き三十年以上もサービスを継続している超長寿セカンドライフコミュニケーションゲームだ。まるで絵本の世界に迷い込んだかの様なグラフィックと、中世時代の世界観で家事洗濯、買い物、仕事などを行い、様々な学びを得ながら他のプレイヤーと交流ができる。
ケリドウェンと言えば、サイカの記憶によれば『空の魔女』としてシッコクと対立していた女ブレイバーのはず。まさか、戦闘要素が一切無いこのゲーム出身だとは思わなかった。
ジーエイチセブンは、
「俺が知る限り、この女はブレイバー界で最強だ」
と、断言した。
「確か空の魔女……だっけ。俺はこのブレイバーの噂や、シッコクとの戦いで疲弊した姿しか知らないけど……」
「俺も詳しくは知らないが、見た物を全て学習して、ブレイバーの能力を無限に貯蔵できるブレイバースキルを持っているらしい」
「コピー能力みたいなものか……普通に危ないな」
「俺とエオナが実際に戦い、その反則的な力を目の当たりにした事もある。性格はお高いが、カリスマ性も申し分ない。敵にすれば厄介だが、味方であればこんなに心強い奴は他にいないだろう」
「……信頼はできる?」
「正直、微妙だ。得体の知れない何かを抱えてる。だが……」
「だが?」
「少なくとも、その女の仲間や部下からの信頼は厚かった」
「そっか……分かった。できたら話して見よう」
【第五候補】
ワタアメの尻尾が伸びてきて、俺の目の前に置かれた一枚。
そこには、ロボット対戦アクションゲーム、アーマーギルティⅤのロウセンの名前があった。
「ほれ、人間の男子はこういうのが好みなんじゃろ?」
と、ワタアメ。
「ビームライフルを操る人型巨大ロボット……ううん、ブレイバーとして召喚するにしても、場所の問題がある」
「そのロウセンは、向こうで王国で姫の近衛を務め、人間には忠実でありんす。勝つ為には手段は選ばん……じゃろ?」
「……分かった。なんとかしてみよう」
こうして、まずは候補として選別した五名。シッコク、シロ、ルビー、ケリドウェン、ロウセン、それぞれの書類を黒服の二人に手渡した。
彼らは早速、何処かへと出掛けて行く。まさかとは思うけど、時間が無いからって拉致してくるなんて事はないよな?
【第六候補】
そして、忘れちゃいけないブレイバーがもう一名いる。
放送で呼び出し、俺の執務室まで来てもらったのは、サムとクロエ、そして栗部蒼羽だ。
当然、俺が話をしたいのはサムになる。
その場にいるブレイバー達に見守られながら、俺は彼に問い掛ける。
「えっと……サム。改めて、初めまして。状況は理解してくれてるかな?」
「アカツキタクマ、会いたかったぜ。これから日本のテロリストと戦争を起こそうってんだろ? ここは本当に日本か?」
「残念ながら、日本で間違いないよ」
俺とサムはそんな会話を交わしながら、握手をする。
大蛇事件が重なったことで、俺とサムがこうやってしっかりと面と向かって話すのは、三日目にして初となった。
サムは刈り上げの髪型に青い瞳、白肌、引き締まった筋肉、そしてイケメン。モデルをやってると言っても違和感が無さそうなくらい、立ってるだけでかっこいい男だ。
クロエが前に出てきて、サムの横で話を振る。
「なぜここに呼ばれたか、分かりますね」
「サイカだろ?」
「その通り。貴方は何らかの連絡手段を持ってますよね」
「ちょっと待ってくれ。俺は琢磨と話がしたい」
と、サムは改めて俺に顔を向け、続けて言ってきた。
「琢磨。俺は……サイカがブラッディメイカー社研究施設を襲撃した時に、サイカと出会い、そして一ヶ月にも満たない時間だけ、一緒に過ごした。あいつは……殺してしまった大切な人の代わりに、この世界を守りたいと、世界戦争を防ぎたいと、言っていた。その大切な人は誰なのかと俺が聞くと、なんて言ったと思う?」
「……俺のことを?」
「違う。サイカは、もう『存在しない人間』と言ったんだよ。自分が殺してしまったから、もういないんだとも言っていた。だから俺はあえて聞きたい」
サムは一歩近づいてきて、
「琢磨。お前はいったいサイカの何だ。存在しない者なのか?」
と、問いかけてきた。
俺は答える。
「俺は……サイカの夢主。サイカの生みの親だ。ここに存在してる」
「ここって何だ。サイカが気に掛ける大事な奴なんだろうとは察してる。だけど俺には、なんかこう……お前は不思議な力を持った幽霊みたいにも感じる。だからサイカは怖がってるんじゃないのか。だから会おうとしないんじゃないのか」
「そんなこと、俺に言われてもよくわからない。俺は俺だ。幽霊なんかじゃない」
「サイカと会ったとして、お前は何がしたい」
何がしたいのか……これがきっと、サムにとって本命の質問なのだろう。
周りにいる他の者達が息を呑み状況を見守る中、どう答えるのが正解なのか、俺は少し考えてしまった。だけど、この場面では、素直な俺の意見を述べるべきだと思った。
「俺は、サイカが戦う事を望みはしない。ただ、サイカが失った大事なモノを返したい。そして話がしたい。二年前、俺ができなかった話の続きを……したい」
その答えを聞いて、サムは何かを感じ取ったかの様な素振りを見せて、数歩下がった。
「オーケーオーケー。まるですれ違いしてるカップルみたいだな」
「こんな時に、冗談はよしてくれ」
「別に、俺はサイカの保護者でも何でもない。ただこれだけは言える。カップルが長続きする秘訣は、共通のフレンドって事だ」
「は?」
「つまり、俺と琢磨は今からフレンドになる。言葉にするほどの事でもないが、あえて言わせて貰った。いいだろう?」
そう言いながら、右手を銃の形に握り、人差し指を俺に向けてきた。
「ああ」
と、俺も合わせて右手を銃の形にし、サムと人差し指を合わせる。
「俺はサイカに美味いハンバーガーを沢山食べさせてやった仲だ」
「どんな仲だよ」
「協力してやるから、会う時は日本のハンバーガーでも持って行ってやれよ」
「いいのか?」
サムはウィンクで返事をした。
すると、クロエが怒った様に、
「ミスターサム! やっぱりサイカと連絡する手段があるのですね! なんでそれをもっと早く言わないんですか!」
と、サムに詰め寄る。
「まあまあ、そう怒るなって。俺にだって友達を選ぶ権利くらいあるだろ。ちょっと待ってな」
そう言って、サムはズボンのポケットから何やら細長くて小さい機械を取り出した。アンテナを伸ばし、ボタン操作をしているところを見て、俺はそれが何かを理解する。
フィーチャーフォン。ガラケーなどと呼ばれた昔の携帯電話端末。通話機能を機能の主体としつつ、加えてカメラ機能やデジタル時計といった高度で特徴的な機能を搭載している端末だ。スマートフォンが普及してからは、徐々に姿を消していった。まさかそんな珍しい物を出してくるとは思わなかった。
唐突な携帯電話の登場で皆が呆気に取られる中、サムはまるで友達に電話をするかの様に、耳に携帯電話を当てて誰かに電話をかけ始めた。
「……ハイ、サイカ。サムだ。まだ日本にいるのか? ……え? ああ、そうだな……悪かったよ……オーケー。それよりもちょっと会って欲しい奴がいるんだが……ああ、そうだ。琢磨と言えば分かるか? 今一緒にいる。お前と話したいって言ってる。だめか? ……いや、そうじゃない……少しくらいいいだろ……それはわかってる。でも俺はそうすべきだって思った。悪い奴じゃない……ああ、うん、そうだ……オーケー。それじゃあ明日な。逃げるなよ」
いったい誰と、どんな会話がされたのかは分からない。
通話を終えたサムは、携帯電話をズボンのポケットに戻しながら言った。
「サイカと話した。明日、琢磨と会うってさ」
「「「はあああああ!?」」」
と、その場の全員が思わず声を出してしまったのも、無理はない。
あまりにも自然で、あまりにも唐突で、あまりにも呆気なく、サイカとコンタクトしたサム。しかも、あれだけ話しかけてもダメだったのに、サムが言ったらあっさりとオーケーを貰えたと言うのだ。
サムは続けて言った。
「明日の夜、サイカはチヨダにある大きな神社にいるそうだ。そこで待っている。だけどサイカも慎重になってるから、あまり大人数で行くのはオススメしない」
あとで調べてみると、サイカが指定してきた千代田区の神社というのは比延神社だった。
その日の夜、本部の屋上に小さいワタアメがアヤノを呼び出したので、俺も気になって見に行く事にした。
月明かりが豊洲の町を照らす景色を背景に、猫人間の姿になったワタアメがアヤノに言った。
「アヤノ、強くなりたいかえ?」
「ワタアメ! 何を言いだすんだ!」
と、何となく何をしようとしているのか察した俺は止めようとする。
だって、アヤノはアヤノだ。ブレイバーとしてBCUで預かってるとはいえ、中身はこっち側の人間である彼女に戦闘なんて許可できない。
いきなりの問いにビクッと身体を震わせるアヤノだったが、横に立っている俺をチラッと見た後に答えた。
「私も、足手まといにはなりたくないです。先輩が大変なのに、ただ黙って見てるなんて……できないです」
「アヤノ!」
と、俺がやめさせようとするが、ワタアメが話を無理やり続ける。
「このブレイバーの何たるかも分かっておらん小娘に、自己防衛の術を教えてやるくらい良いじゃろう琢磨。先日戦ったシャークは、アヤノに対して執念を抱いている言動があったのを忘れた訳ではあるまい? 戦いが避けられぬ状況にいつ陥るやもしれんよ」
「そんな状況には俺がさせない。アヤノにはずっと俺の隣にいてもらう」
その言葉を聞いたアヤノが今度は顔を赤くして動揺した素振りを見せたが、すぐに気を取り直し、口を開いた。
「先輩。私にやらせてください。進んで戦おうとは私も思いません。だけど、ただ見ているだけなんて事もできないと思うんです」
「……危険すぎる。認めたくない」
俺の脳裏に千枝の笑顔が過ぎる。
哀しそうな表情を見せてしまった俺に、アヤノは加えて語りだした。
「私、子供の頃、魔法少女に憧れてたんです」
「え?」
「何の力も無かった女の子が、ある日魔法のスティックを手に入れて、変身して、人間離れした力で、悪をやっつける。最後はみんな笑顔で、またいつもの日常に戻る。私もいつか、こんな風に戦える日が来るんだろうなって、信じていた時期がありました。でも……そうはならなかった」
「だからって……」
「今の私はブレイバーなんです! 無理だと思ってた魔法少女と近い存在に今なれてるんじゃないかって、そう思うんです」
アヤノの目は本気だった。
魔法少女なんて言葉で綺麗に言っているけど、結局、平和を守る為に戦場へと赴きたいと希望している。そうする事が夢だったからと、子供の頃の願望を俺に向けている。
無理にでもダメだとそう言うべきなのかもしれない。でも俺は、それができなかった。
「わかった。でも俺は、アヤノに戦えなんて絶対に言わない。作戦には加えないよ」
「ありがとうございます。先輩」
と、アヤノはホッとした表情を浮かべながら深々とお辞儀してきた。
すると、ワタアメが言った。
「もうええかえ? 訓練方法はわっちに任せてもらうぞ。わっちらは睡眠を必要とせんからの。これから毎晩、朝まで、みっちり戦いの基礎から必殺技まで、その綺麗な身体に叩き込んでやるから覚悟せい」
「ワタアメ!」
手加減してくれと言おうとした時、アヤノが俺の言葉を遮る様に、ワタアメに向かって言った。
「よろしくお願いします! 師匠!」
こうして、今後日課になるであろう二人の戦闘訓練は開始された。
本部の屋上と言う広いスペースで、見張り番の自衛隊員に見守られながらも、ワタアメの厳しい訓練。アヤノは弱音を吐く事なく、ブレイバーとして大ベテランのワタアメ師匠の教えを請い、汗を流す。
願わくば、アヤノが剣を手に取る様な場面にはならないで欲しい。そう思った。
【解説】
◆最強のブレイバー部隊結成計画
来たる異次元暴力主義組織『大蛇』との戦いに対抗すべく、考えられるブレイバー達を召喚して、協力を求める計画がBCUの矢井田司令より発令された。
その人選は、各ゲーム会社協力の元、ブレイバー達と琢磨に委ねられた。
候補として挙がったブレイバーは、サイカを含めて九名となった。
◆ブレイバーアヤノの決意
何もできない自分は嫌だと、自らワタアメの戦闘訓練を望むアヤノ。
それは彼女の忘れていた幼き頃の夢でもあった。




