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多美子とおじさん  作者: みゆき
4/10

叔父さんの家へ

多美子が叔父さんの家にようやくたどり着きます。多美子のこれからの運命を楽しみにしてください。

 体力の尽きかけた多美子は、普通なら1時間ぐらいの道のりを

土砂降りの雨の中、ゆっくりと休みながら、

カタツムリのように歩いて行った。

多美子はそれほど衰弱して、体力が残っていなかった。

土砂降りの雨の中、雨で霞む視界の先に、やっとスカイコーポを見つけると、

安堵のあまり、その場所にへたり込んでしまった。

左腕の時計を見ると、11時。しばらく休んで立ち上がると101号室へ向かう。

アパートは二階建だった。建物の脇に郵便受けがあり、

101号室を見ると城田とある。間違いない。

多美子は101号室の前に立つと、部屋のインターフォンを押した。返事がない。

伯父さんが普通に働いているなら、この時間に家にいるわけがない。

多美子はもう戻るところがない。

多美子は叔父さんが帰ってくるのを待つことにした。


 多美子は101号室のドアを背にして、体育すわりでしゃがみこんだ。

空を見上げると土砂降りの雨が降っている。もう動けそうになかった。


 いつの間にか多美子は眠ってしまっていた。誰かが側に立って、

多美子をゆすり起こす。多美子は天使か悪魔が迎えに来たのかと思った。

ついに自分は死んでしまったんだと思った。

ぼんやりと目を開けて、自分をゆすり起こしている人物を見上げた。

ひょろりとした、痩せた体型で、メガネをかけている。

背はそれほど高くはない。曇ったメガネから、優しそうな目が覗いている。

その人物が多美子を揺すっている。

「君は誰だ?こんなところで何をしている?」


読んでいただきありがとうございます。ご意見ご感想を聞かせてください。

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