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花ときどき雨  作者: 三日月 夕
10/26

P.S.


なんて人!!!



私があの一文にどれだけ時間と神経を使ったことか…!


完全にスルーされるなんて!



いや、質問があってそれに答えが返ってきて終了したのか?


これでいいのか?



いや、よくないでしょう!


でも続けようもないか…?



悶々とする…!



きっと五月先生は自由人なんだ…。


きっと私は振り回されるんだ…。





私は猛スピードで今日の取材をまとめ、メールをさばき、残っていた雑務を片っ端からやっつけた。



気付くと9時を過ぎていた。



やばい!もう帰りたい!



最後に各仕事の確認をしていて、ふと五月先生のメールに返信していないことに気付いた。



おっと!

追伸がなかったからって返信が遅れたらだめだ。



返信はもちろん本文のみ、打ち合わせは木曜日の午後2時、プリンスホテルのロビーを提案した。



そして私は返信を待たずにパソコンを落として帰宅した。








翌朝、出勤して一番に五月先生のメールを開いた。



私がメールを送った5分後に返信がきていた。







小川様



ご連絡ありがとうございます。

木曜日2時にプリンスホテルのロビーにて打ち合わせの旨畏まりました。

よろしくお願いします。




P.S.夜遅くまで残業お疲れ様です。

夜道は暗いので気をつけてお帰り下さい。









私は昨日の夜にこのメールを見てから帰ればよかったなぁ、と眩しい朝日を浴びながら思った。








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