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第41話 装備更新

 今日1日、アーティファクト探索をしたお陰で現在の所持数が20個になった。

 内訳はこうだ。

 クリスタルエッグ5個、クリスタルゴーゴン1個、スパークトルマリン5個、オブシディアン・タール9個。

 これを、まずはそれぞれの装備に振っていく。


 俺 Cap値3

 ■クリスタルエッグ - スパークトルマリン - オブシディアン・タール

 予備 クリスタルエッグ - オブシディアン・タール(暴走用)

 計5個


 ミケちゃん Cap値5

 ■クリスタルゴーゴン - クリスタルエッグ - スパークトルマリン - オブシディアン・タール 2個

 予備 オブシディアン・タール(暴走用)

 計6個


 ポチ君 Cap値4

 ■クリスタルエッグ 2個 - スパークトルマリン - オブシディアン・タール

 予備 オブシディアン・タール(暴走用)

 計5個


 余り

 ■スパークトルマリン 2個 - オブシディアン・タール 2個


 こうなる。

 予備はオブシディアン・タールの暴走用に一応身に付けておく。

 俺の予備が多いのはCap値が低いので入れ替えがあるためだ。

 アーティファクトは放射能を放つ、クリスタルエッグがそれを吸収して中和してくれるが。

 1つのクリスタルエッグが中和できるのはアーティファクト2.5個分である。

 3個以上装備すると放射能を浴びることになってしまう。

 暴走を含めたアーティファクトの装備数4個というのが面倒な話で、その内2つをクリスタルエッグにしておかないといけないのだ。

 ミケちゃんがクリスタルエッグを余分に付けているのは、単に枠を埋めるためである。


 さて、余りが4つ出たのでその内2つを売って装備を整えようと思う。

 とりあえず1個ずつ売るか。

 立ち上げておいたSHOPアプリに、スパークトルマリンとオブシディアン・タールを近づけて売っていく。

 これで現在の預金が・・、4099ルーブル(+4015)

 今日倒したのがハゲネズミ6匹に働きアリを3匹。

 ハゲネズミが1匹1ルーブルだから、逆算して働きアリは1匹3ルーブルか。


 SHOPアプリのハンドガンの項目を表示する。


 武器一覧 

 ■ハンドガン

 ・ハンドガン      1000   *グロック17

 ・.357マグナム     2000   *スミス&ウェッソン M686

 ・.44マグナム     4500   *ルガー スーパー・レッドホーク


 この中で俺が欲しいのが.357マグナムのM686だ。

 .44マグナムにも惹かれるが反動が凄そうで連射には向かないだろうから、その点で防衛的性能が低いと判断した。

 買えるだけのルーブルも無いけどね。

 ちなみに.357マグナムと.44マグナムだと数字の大きい.357マグナムの方が強そうに見えるが、実際強いのは.44マグナムの方だ。

 数字の前にピリオドが打ってある点に注目して欲しい。

 この数字は弾の口径をインチで示したもので.357マグナムで0.357インチ(約9.1mm)。

 .44マグナムで0.44インチ(約10.9mm)となる。

 正確なインチ数は違うらしいのだがそこは省く。

 .357マグナムはグロック17と同じ9mm弾のマグナム弾で、.44マグナムは11mm弾のマグナム弾だと大雑把に考えていいと思う。

 マグナム弾は普通の弾丸の1.5倍のパワーがあるらしい。


 さて、長々とマグナムの話をしたが.357マグナム(M686)を購入する。

 購入ボタンを押すと画面が光り、手元に光が寄り集まり・・、物質化した。

 右手に厚いステンレスフレームを持ったリボルバーが出現する。

 持ち手の部分、グリップは飴色の木製で銃を仕舞う革製のホルスターも付いてきた。

 手に取ったM686はずっしりと重い。

 全長30cm、銃身(バレル)の長さは15cm、重さは1.2kg。

 グロック17の重さが620gだから倍になる。

 これはミケちゃんたちには扱いにくそうだな。


 次に改造だ。

 改造欄を覗く。


 .357マグナム

 ■サイレンサー   [静穏性向上]         費用100ルーブル

 ■レーザーサイト  [着弾点視認]         費用100ルーブル

 ■スコープ追加   [光学倍率2倍]        費用100ルーブル

 ■追加弾倉     [装弾数6のスピードローダー] 費用20ルーブル


 改造項目はグロック17に比べて少なめだ。

 とりあえずスコープ以外は全てしておくことにした。

 サイレンサーを付けるのは耳の良いミケちゃんやポチ君に配慮してだ。

 グロック17でもうるさそうにしてるからな、マグナム弾だと余計にだろう。

 追加弾倉のスピードローダーだが、これはリボルバー用の弾込め用具だ。

 これは多めに5つ買うとする。

 改造ボタンをポチッとな。


 M686が光り輝く。

 光が収まった後にはサイレンサーとレーザーサイトが付いた姿で現れた。

 スピードローダーも手元に5つ現れる。

 サイレンサーは銃口に付いた2cmほどの太い筒のようだ。

 レーザーサイトは回転輪胴の前部に、バレルに平行になるように小さな長方形のレーザーポインターが付いている。

 試しに壁に向かってレーザーサイトを当てて構えたところ、着弾箇所の1cm左にずれて表示される様に見える。

 改めてM686を見るが、やはりマグナムリボルバーはカッコいいな。

 装弾数の低さや装弾の手間など欠点もあるがカッコいいのもまた重要だ、男の子的に。

 まぁ、威力が1.5倍だからミュータント相手には頼もしいし、それにリボルバーは命中精度が良いと聞く。

 これは弾薬が発火する薬室の密閉性が高いためだそうだ。

 グロック17のようなオート拳銃は発火した次の瞬間に、薬きょうを排出するためにスライドが開くのだが。

 その時に発火して生まれたガスが横に逃げてしまう為らしい。


 次は銃弾の補充だ。

 ハンドガン用の弾薬は一律同じ値段なのがうれしい。

 9mm弾も.357マグナム弾も同じ2ルーブルだ。

 とりあえず.357マグナム弾を50発買って、グロック17も改造でサイレンサーを付けておくか。

 後、同じ改造のグロック17をもう一丁買って、それと俺の戦闘服も強化ポケットを4つ追加して、と。

 全部終わって預金を見たら残りは269ルーブルだった。

 買い過ぎたかもしれん。

 が、必要な投資だったと思おう。

 弾をスピードローダーに詰めてから眠る。



 翌朝、まぶたを擦りながら起きてきた二人にプレゼントをする。


「二人ともプレゼントがあるよ。」


「ふにゃぁ? 何にゃ朝から?」

 ミケちゃんはあくびをして、まだ眠そうだ。


「コレだよ。」

 そう言って二人の前に2つのグロック17を差し出す。


「にゃ? 何で増えてるにゃ?」

「これリーダーが使ってるやつですよね。もらってもいいんですか?」


「ああ、俺は新しいのを手に入れたから。」

 そう言って真新しいステンレスフレームのM686を見せる。


「あ! ピカピカにゃ。どこで手に入れたにゃ?」

 二人に昨日SHOPアプリを使って手に入れたことを話し、アーティファクトもそれぞれに配っていく。


「おお・・、ついにあちきも銃持ちのハンターにゃ。勇者の剣に死を撒き散らす音速の弾丸・・魔弾?

 魔弾の射手・・ラサー・ナヴァルカ・・いや、告死鳥のラッパというのも・・」

 ミケちゃんは自分の世界に入ってしまったようだ。


「うわぁ・・、ありがとう! リーダー。大切にするね。」

 ポチ君はグロック17をいろんな角度から眺めたりしている。


「二人とも、朝ごはんを食べたら裏庭で構えの練習しようか。」


「わかったにゃ!」

「うん!」


 二人が身支度をしてる内に今日のステータスチェックをする。


 ステータス


 Name  サトシ

 Age   20


 Hp  100

 Sp  100


 Str   187.0 (+10.0) 

 Vit   154.0 (+6.0)  

 Int    97.0  

 Agi   127.0 (+3.0)

 Cap   3.6  (+0.2)


 預金    269ルーブル (+185) 

 所持金  5210シリング  (+15)


 ステータスはいつも通り筋力を中心に上がっている。

 ただ伸びが少なくなってきたかな。

 所持金がこれからのことを考えるとちょっと心持たないのでそろそろ稼がないとな。

 朝の身支度を済ませ、うさぎのおばさんの屋台で朝食を取った後、宿の裏庭でミケちゃんたちに銃の射撃姿勢についての訓練を教える。

 3人で射撃姿勢と敵が近づいてきた場合にすぐ後退したり、互いの射線に入らない、入ったらすぐ声を掛けるなどの訓練をした。

 気が付けば、日が真上に来ていたので昼食にするか。

 その後はアメーバ釣りでもして稼ごうかな。

 3人で北の市場に向かう。



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