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第1話 転移

初めての創作になります。

よろしくおねがいします。


 その日、俺はやりこんだネトゲー<探索者>を立ち上げたところで意識を失った。


<探索者>は放射能と化け物の蔓延する異界を、銃器や高性能スーツによる近未来化武装した探索者たちが異界に自然発生する宝を求め、冒険するFPS型ゲームだ。


 俺はこれを2年ほどやりこんでいる、アクションは苦手だが慎重に行動すれば敵と戦わずに宝を手に入れたり、化け物相手には反撃されない遠距離から一方的に攻撃し、面倒な対人戦は逃げれば良いという気楽さから続けている。


 まさか、ゲームの世界に似た異世界に自分が飛ばされるとは思いもしなかったが。





「うっ・・・・」

 乾いた土の埃臭さを嗅ぎ、目が覚める。

 急に意識が暗転したと思ったら、どうやら倒れていたようだ。

 頬に感じる土の冷たさと、肌にくい込む砂利の痛みにハッとする。


「外に居るのか!?何で?」

 今まで部屋に居たはずだが見渡せば曇天の下、赤茶けた大地が広がる。

 地平線の果てから吹く風が嫌にも孤独を意識させてくれる。


 しばらく呆然とした後、自分の姿を見れば服装まで変わってる。

 部屋着として使ってるジャージから、薄暗い黄緑の・・カーキ色と言うのか?カーキ色のゴテゴテとした服装に上下とも変わっていた。


「・・これは軍人とかが着る戦闘服とかいうやつだっけ?」

 厚めの生地で、布以外にも薄手のゴムやプラスチックの板などが重なっているようだ。

 胸や腕、足の部分にプラスチックの板が入っており強度が上がっている。

 さらに、右腰にはガンベルトと共に拳銃が吊るされており、左腰にはサバイバルナイフがナイフケースに入って吊るされていた。


 本格的に混乱する、見知らぬ土地に覚えの無い服装。

 まるで自分が部屋でくつろいでいたという意識が間違ってるのではないか、という気すらしてくる。


 --ピーッ・・・ピーッ・・・

 不意に鳴り響く電子音、何処から?と探せば左のポケット。

 見慣れた自分のスマートフォンからする。


 新着のメッセージがあるので開き、読み、このバカげた現象の原因を知る。





「こんにちは、そしてごめんなさい。

 あなたは、この惑星ソユーズのテラフォーミング試験のテストプレイヤーとして選ばれました。

 選定に付きましては某ゲームを2年以上続けていることと、異世界へのご興味があります方をこちらの査定に合わせて選ばせてもらいました。

 今回の件につき、地球の神に許可を取っているので、誠に勝手ながらあなたには拒否権がございません。

 突然の事に驚き、ご家族への心配などに心痛めてることに、大変心苦しく存じております。

 残された御家族様につきましては、宝くじを当てるなどをしてサポートをしておくのでご安心ください。


 あなたにやってもらいたいのは、この星に新しく具現化する新物質、アーティファクトに対する人体への影響の調査と、その利用法の模索になります。

 報酬は異世界での冒険を与えます。


 心から望んでいたのでしょう?」







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