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ブラッドアンドハント  作者: アルミさん
19/33

日常?

キャンパスの並木道を行く。

落ち葉は薄く白化粧をして、歩くたびに小さくきしむ。

講義に向かう学生たちの吐息が白く立ち、いつもより授業が遠い日のように感じられた。

構内の自販機で優斗がコーヒーを買っていた。

「寒いな」と勝樹が言うと、優斗はにやりと笑って肩をすくめる。

「寒い日こそ狩猟の時期だからな。俺としてはありがたい。」

勝樹は苦笑い返す。

「本当に好きだな。まぁいいけど。じゃ、また昼な?」

「持っていけ。」

温かい缶コーヒーを投げ、勝樹はぎこちなく受け取る。

「さんきゅ〜。」

昼休み、学食の窓際の席。

窓越しに細かい雪が舞い、外の景色をふわりとぼかしている。

優斗は箸を置き、真剣な顔で勝樹の目を覗き込む。

「なあ、狩猟免許取れって。山に入るなら、銃の扱いはちゃんと覚えとけ。」

「なんで俺が……」勝樹は箸を持ち直す。

「お前は猟師の家系だからだろ?俺は肉体労働は嫌いだ。」

「でも、銃は撃ってみたいだろ?」

勝樹は飲み込むようにうどんをすすった。

優斗の言葉は冗談交じりだが、本気で誘っているのも分かる。

「ま、いいや。話題を変えよう。お前、綾のことどう思ってるんだ?」

優斗がからかうと、勝樹は一瞬で顔が熱くなる。

綾の名はいつも彼の胸の奥を震わせる。

幼馴染で、ゼミ仲間で、大学でも有名な美人だ。

優斗はそれを知っていて、からかいながらも真面目に続ける。

「ライバル多いだろうな?」

「俺は…ただのお隣さんだ。たまたま、少し?仲がいいだけだよ。」

「あーはいはい。わかったよ。じゃ来週の週末、3人で遊びに行こうぜ?東京とか?こんな田舎よりたまには都会に出ないとな!」優斗は軽く提案する。

「そうだな。」

「じゃ、綾に連絡頼むわ!」

放課後、街の小さなカフェで二人は温かい珈琲をすする。

窓の外ではイルミネーションがちらつき、通り過ぎるカップルの笑い声が柔らかく聞こえる。

将来のこと、くだらないゲームの話まで、会話は流れていく。

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