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今日も普通に学校だ。
本当に最近は行くのが面倒でダルくなってきた。
皆が友達とワイワイしてる中自分が喋る時と言えば、授業中先生に当てられた時くらいである。
中学生の時は全くそんなこと無かったのにな…。
まああれを普通の中学と言っていいのかは微妙な感じがするが。
「はぁ…。」
俺は学校で授業合間の休憩中の喧騒の中、今日何度目か分からない溜め息をついていた。
もちろんぼっちらしく寝たフリをしながらだ。
寝たフリをしている時も別に寝てはいないので周りの声がよく聞こえてくる。
特に聞こえてくるのは陽キャ集団のものがほとんどだ。
「今日放課後何処に遊びに行くよ!? やっぱカラオケとか行きたくね?! 今日も俺の美声で100点狙うぜ笑」
「篤が言うならカラオケがいいんじゃない! カッコよくて歌まで上手いとかマジで尊敬だわ!」
「この前も行ったけどほんと篤上手いからな。 そのうち本当に100点行っちゃうべ!」
「ギャハハハ! 当たり前だろ! 今はまだボイストレーニングを兼ねて練習中だけど俺にかかればすぐだよ笑」
「私もこの前篤君とデュエットさせてもらったけど本当に上手くて足引っ張っちゃったよ…。」
「おいおい、今日は足引っ張んじゃねーぞ笑」
「わかった、頑張るよ…!」
「もちろんさやも行くよな?」
陽キャ達は今日の自分達の放課後の行き先で盛り上がっているようだ。
それにしてもカラオケか…。行ったこと無いな…。
ああいう施設は1人で入れなさそうな空気満載だからな。
「ごめん、今日は放課後に先生と話し合いあるから無理だ〜。」
「マジかよー、俺といい勝負出来るのみかぐらいだってのに」
「ごめんね、皆。 楽しんでね」
「みか来れないなら帰るか。 今日寄らなきゃ行けないとこあるし」
あれ意外と今日は何事もするわけでなく帰るみたいだな。
それにしても黒田は隠してるのかは知らないが早乙女さんのこと好きすぎるだろ。早乙女さんは確実に分かってると思う。
その後今日の授業も終わり帰る時間となった。
しかし、今日はいつものように直ぐには帰れない。日直なのだ。日直はもう1人の日直と教室掃除してから帰らないと。
ただ今日の日直のもう1人は黒田率いる田辺だ。
あいつは朝担任から受け取っていた日誌を先程無言で俺の机に置いてきた。書いとけってことなのだろう。クソ野郎だ…。意気揚々に担任には書いときますって言ってたくせに。
教室の掃除も2人ならそこそこ早く終わるかもしれないが1人だと単純にその倍の時間がかかる。
しかも机を前後に動かしながら掃き掃除等するため教室に人が残ってるとやり辛い。
陽キャ共は毎回どけどけーって五月蝿く騒いで強制的にどかして適当にやっている。担任が見てる時だけ…。
先程奴らは
「今日お前日直じゃ無かったか?」
「担任消えたし、日直もう1人あのド陰キャだからやるだけ無駄無駄笑」
「それもそうだな、ド陰キャが好き好んでやってくれるだろ! ギャハハハ!」
って言いながら帰っていった。
掃除もせずに教室に残り続けられるよりマシと考えるしか無い。本当にクソ人間だ。
教室に人がまだ残ってるが俺に人をどかす度胸などは無いので人がある程度捌けるのを待つしか無いだろうな。宿題でもして待とう…。




