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家は学校から電車で2駅の所にある。

最寄り駅で降りたらそこから歩いて10分程の位置だ。

しかし、今日の俺は真っ直ぐ帰らず行くところがある。


「いらっしゃいませー! 何名様でしょうか? それでは席にご案内いたします!」


某ファミレス店にいる俺。

何を隠そうこの店員側が俺である。


普段学校で先生に当てられた時以外話をすることが無い俺が、高校入学前に面接させてもらったこのバイトでは可愛いがられてるおかげか続いている。


ここのバイト先は結構パートの方が多く少し歳が離れているので俺相手でも気さくに話かけてくれている。大人の余裕というものであろう。かっこいい。


「どう、最近は? 結構慣れてきた?」

「おかげ様でかなり慣れてきました! ただ新メニューの名前まだ覚えられてないので早く覚えます!」

「相変わらずマジメだね〜。 頑張ってね〜」


俺に今話しかけて来たのはこの店の店長だ。


この店の店長が俺の面接を担当したが俺の身なりのことにもかなり色々口出しが入り学校の時とは異なるスタイルとなっている。


まずはじめに普段は眼鏡をしているが、裸眼のスタイルで接客しようと言うことになった。


視力的には裸眼でも問題無いくらいの視力なので問題無い。学校の授業で支障があったら嫌だからしているだけだ。


次に髪形だが普段の前髪下ろしスタイルではなくセンター分けで目にかかる髪を減らしている。

ちなみに職場に着いて始めにすることが髪形を整えることだ。


面接の時にやってみてと言われた時にワックスというものに始めて触れた。

その時はやり方わかりませんと正直に言ったらびっくりされたが、店長に好き勝手にいじられ満足そうな顔をしていた。

最近は使い方というものが少しわかってきた。


スタイルが違うと言ってもまあこの2点くらいだ。


「ピンポーン」


少し物思いにふけっていたら呼ばれたので行かなくては。

あの机は先程案内をした女子校生3人組の所だ。

にしても最近女子校生くらいのお客さん増えてきたな…。


「メニューお決まりでしたらお伺いします!」

「カルボナーラとパンケーキ、アイスクリーム、ドリンクバーは3人前でお願いします! それとイケメンさんの連絡先もお願いします!」


イケメンさん? 誰のことであろうか?

さっき入店してきたカップルがかなり美男美女だったのでその彼氏の方を狙ってるのだろうか。

流石にそれはダメだろ!


「申し訳無いですか当店ではそのようなサービスは行っていませんのでご了承ください…。 それではメニューを復唱しますね、…」


なんとか宥めてメニューを取ってきた。

席から離れる際何か話かけられたが聞こえないふりして立ち去った。

カップルよ、平和は守ってやったぞ…!


そんなこんなで21時になり今日のバイトもなんとか終了した。


このバイト先からなら俺の家は5分くらいだ。

早く帰って宿題と日課をこなしてさっさと寝よう。

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