表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/69

24.防衛準備

Side: 府谷恭平

騎馬武者が去った後に、栗井場さん達建設班にやって貰った事がある。

それは門の両脇上部に鏡を設置して貰うことだ。

理由は、門の前に居る敵を攻撃出来ない事に気付いた為、それを改善する為だ。


「オーライ、オーライ。」

門の内側に10tトラックを横付けして貰う。

こうすると荷台に乗った射手が、丁度門の上から頭だけ出して射撃が出来るようになる。

そして、門の両脇の鏡は頭を出していない状態で、門の外側にいる敵の様子を観察する事が出来て不意打ちを避ける事ができる(たぶん)。


それから、兵器班の唐西さんから出来上がった残りの連射弓を受け取った。

携帯型は32個で元の8個と合わせて40個、長射程型は試作品1台と改良型5台だ。

試作品は据置には中途半端なんですよねとか言っていたら、舟酒さんが自分が使いたいと言ってきた。

確かに舟酒さんなら腕力もあるし携帯して使えるかと思っていたら、自分の愛車のハイラックスに搭載するそうだ。

まんま見た目はアフリカあたりの武装ゲリラみたいになった。

他の長射程5台は新館の屋上に設置した、射程はおそらく300mを超えるとのこと。


その他に唐西さんが大急ぎで作ってくれた簡易火薬がある。

なんでも肥料に軽油を少し混ぜて作ったらしい。

石や釘と一緒に袋に詰めるだけで簡易爆弾となる、発火装置が付いていないので炭火の瓶詰めとの併用を考えている。

あと灯油を詰めた瓶も用意した。


とりあえずここまで準備して、筑紫氏の進軍状況を確認する。

「え、逆方向に向かった?」

監視気球で見ると確かに反対方向に移動してる。

が、しばらくして判明した、兵を集めているらしい。


「農村から無理矢理徴兵しているようですね。」

豊令さんのドローンで確認したところ、槍で脅しながら人を集めている映像が確認出来た。

「これは結構時間がかかりそうだね。」


「所長、時間があるなら、もう少し守りやすくした方がいいと思いますが。」

舟酒さんからセンター周りを有刺鉄線で囲ってはどうかと提案があった。

この間の資材も残っていたので、先ずは門のある東側に柵を作っていった。

センターの南と西は森になっているので、森の木々に有刺鉄線を巻き付けて動きを封じるようにしていった。


まだ、時間が余っているみたいなので、初めに村人と争った北側も川沿いを全て有刺鉄線の柵で囲んでいく。

結局、センターの外周100mのところは柵で囲まれた感じになった。


「こっちの戦闘準備にかける時間感覚が何となく分かった気がする。」

「所長、油断は禁物ですぜ。」

ちょっと愚痴を溢したら、舟酒さんに嗜められた。


今日はもう来なさそうなので配置決めをした、配置内で3交代で休んで貰う。

①門周辺東側、21人(栗井場匠、主に建設班)

②遊撃、44人(府谷恭平、舟酒洋二、武辺新次郎、主に無担当者、警備員)

③長射程弓、9人(唐西甲夫、主にセンターメンバー)

④ドローン隊、6人(豊令樹、偵察班)

⑤補給食事、6人(呑家初美、馬猪萌奈、主に調理班)

⑦医療、3人(縫野鳴夜、センターメンバー)


連射弓は携帯型を①門周辺東側が12個、②遊撃が28個に分けた。

長射程改良型は③長射程弓が5台全部、長射程試作品は舟酒さんだ。

連射弓が行き渡らない人は、普通の弓や、棒の先にスタンガンなど各々で準備して貰う。

その他、補給や車両の運転などの補助に回った人もいる。


3交代は警戒担当の時間割に合わせて以下となる。

①早番 08時〜16時

②遅番 16時〜24時

③夜番 24時〜08時


これらの配置を決めて、3交代の担当者以外は休息となった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ