表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
5章:傍観者編
98/122

学年対抗戦

シリルが合宿が行って3か月が過ぎた。 

トニー、ウィリアム、アドロフ達は学生カードのため、本カードのシリルは制限ないため、1人でうけられる討伐依頼を受けていた。 1日で処理する数も多いため1か月後にはランクCになっているシリルである。

協調性のきょの字もないシリルだ。


現在のクラスはみな使い魔がいないか下級なので状況が把握できておらず、

下級使い魔を観察して、シリルが把握したのは、以前より顕現時間が短く1回使い魔魔法を使うと消え、再度顕現させる必要があるようだ。

演唱破棄の補助はかわらない。 そのため、今日の対抗戦は、シリルにとっても使い魔魔法を観察するにはいい機会である。


対抗戦の対戦はSは初戦がなくシードで、A-B,C-D、E-Fとなる。 2回戦がS対C-Dの勝者、 A-Bの勝者対E-Fの勝者という具合で、通例通りだと最後はS対Aになる。ルールは、魔法は下級まで、身体強化をつかえるものは可能。 武器は刃のないものを使用するが、安全のため身体ダメージを精神に変換するようになっている。


シリルの初戦はEクラスの生徒で、下級使い魔だった。 

シリルは相手に魔法をつかわせた後、身体強化も使わずかわし体術だけで勝利する。

相変わらずのメルヘンな使い魔と変な演唱で笑いをこらえるのが必死である。


俺、シリルが勝利すると、トニー達が来たぞ。

「シリルって小さいのに体術できるんだな」っていうトニー。 興奮している。

「うん、本当すごいね」というウィリアムも興奮してるぞ。 

「ああ、なにげに剣術もいいもんな」ってアドルフだぞ。 

「すごくないぞ。 相手がよかったんだぞ」と差し当たりのない回答をし、俺は騒がれるの面倒だから読書をし始める事にしたぞ。 うん、俺が読書するとトニー達は話かけてこなくなるんだぞ。


次はA組の生徒だ。 使い魔は上級らしい。

試合前にA組の男子生徒。

「使い魔のいないやつに負けるわけにはいかないよ」

「顕現≪アルファルド≫」というとメルヘン雷鳥が顕現したぞ。 なんで他は普通にいられるんだぞ。 笑いこらえるの必死だぞ。


試合開始の合図。

「うん、アルファありがとう」って対戦相手のA組の生徒

「≪リトルサンダーボルト≫」と演唱すると雷鳴とともり中級威力だが、初級の雷魔法がシリルにむかって放たれる。 


俺は、心の中では”サンダーでボルトってなんだぞ、え、中級威力だけど、初級だぞ”と笑いをこらえつつ、身体強化で避ける。

「なぬぅ! うん、アルファ了解!

「これでどうだ!≪スモールサンダーアロー≫」

って演唱すると今度は、5つ程の雷の矢がふり注いできたぞ。 俺は剣ではじいたり、躱す。 

「なにぃーーーーー!これで、最後だぁー!」

「≪リトルサンダーニードル≫」と演唱すると、3つの雷の針はなたれる。 

俺の中では、”もう、笑いにたえられないぞ”と思いつつもいなす。 


そしたら、使い魔が消えたぞ。 

「ちきしょー!」って言いながら正眼の構えで突進してきたA組の生徒を俺は蹴りで突き飛ばして場外に出してやったぞ。


最下位のFクラスの生徒が、Aクラスの生徒に勝ち、見学していた生徒は騒然としている。 

俺は騒然となって煩いし、うざいから舞台袖に隠れて、それに俺は演唱に耐えて堪えてきた笑いを一気にだすかのように1人で大爆笑してたぞ。 なんで、みんな平気なんだぞ。 その後、俺は、騒がれるのも面倒だから、気配を消してクラスメイトから離れた所にいた。


次はS組の生徒だ。 使い魔は最上級らしい。

「運のいいやつだ。格の違いをみせてやる」ってS組の男子生徒。

「顕現≪サラマンダー≫」というとメルヘンな竜ではないが赤いトカゲっぽいのが現れたぞ。


見学している周りは、「すげー、最上級の聖獣だ」「かっこいい」などいっている。 

やっぱり変だぞ、俺は、また笑いをこらえるので必死だぞ。 

「ああ、了解」って、対戦相手のS組の生徒。 どうやら、さっきと同じで、使い魔と会話しているっぽいぞ。


そんでもって、試合開始の合図で、開始だぞ。

「まずは、これだ≪リトルファイヤーボール≫、≪スモールファイヤーアロー≫」ってS組の生徒が演唱。

5つの火球と5つの火の矢が俺に向かってくる。 

とりあえず、躱す俺だぞ。 たいした事ないんだぞ。

「ふん、かかったな! ≪スモールファイヤーアロー≫ ≪リトルファイヤボール≫≪リトルファイヤーニードル≫」って演唱。

さらに追加で5つの火球と5つの火の矢と5つの火の針が俺に降り注ぐのだった。 すると、顕現した使い魔は消える。

俺は最上級まで確認したから、飛ばされたふりをして場外に出て負ける事にしたぞ。 

「ふん、格の違いがわかったか。 使い魔のいないクズ」って、S組の男子生徒が捨て台詞を言って去るのであった。


当の本人であるシリルは、爆笑中なので聞いてもいない。 聞こえていてもも興味がないのでスルーである。

その後、クラスメイトからの賞賛や、トニー達にもなにかいわれたがスルーしているシリルであった。

◇◇◇


その日の夕食、シリルはシュンに対抗戦でみた使い魔魔法について報告をする。

俺がタバコの火をつけて一服する。

「なるほどな。 あとは、光系となぜシリルが標的になってるかだな」

「うん、そうだぞ。 やっぱり、授業もそうだけど、図書館にも回復と光系の文献がないんだぞ。」

「やはり、皇国と教会がにぎってますね。 怪我、病気したものはみな教会にいくそうです。」というゲール。

「次の休暇で、ゲールにいってもらうしかねぇーな」と俺がいうと、ゲールが「承知しました」と承諾するのだった。


◇◇◇

前期のテストも終わり、シリルは58位とFクラスでは異例の結果で終わる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ