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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
5章:傍観者編
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冒険者育成学園 入試 前編

入学試験の日。


その日の朝、試験の準備をして、出発しようとするシリルだ。

「魔王様、学園での注意はおぼえてますか?」ってゲール。 心配症だな。

「魔力制御はしてあるぞ。 魔武器はつかわないぞ。 魔術は、火と風だけだぞ」と返事しているシリル。


「よろしいです。では、気を付けて。」

「うん、いってくるぞ」というシリルを送りだそうとするゲールだ。

「シリル、受験票はあるのか?」って早速リンが突っ込んだ。

「お! 無いぞ」って、慌ててバックを見るシリル。 

そのまま、部屋に取りにいき、すぐに戻ってきて、「いってくるぞ」といって出かけて行った。


俺はそんなシリルが出かけたあと爆笑した。 

「シリル、やっぱ忘れてたな」

「ああ、やっぱな。 変わらないな」って言いながら爆笑するリン。

本当、あいつ抜けてるから絶対忘れてると思ったが案の定忘れていた。

「魔王様のそういう所も可愛いんですけどね」と苦笑しているゲールだ。

本当、魔族に愛されてるな。

「シュン、シリルに伝えてあるのか?」ってリン。

「ああ、ちゃんと相手にあわせろってな。 そういう所はぬけねーからあいつは」って、タバコに火をつけて一服しておいた。 

「人間社会にいるとストレスたまるみたいで、魔王様は夜な夜なダンジョンいったり、ダンジョンマスター達と遊んでるみたいですけどね。」

「だろうな。 あいつ、殺し好きだしな」

「誰かと同じだな」と苦笑してるリン。 

誰かと同じって誰だよ! 


◇◇◇

一方、受験会場に到着したシリルは、ゼッケンを渡され更衣室で着替えをして、指定のロッカーに荷物をしまっている。 すると、隣りのロッカーで着替えている男子が「俺、ウイリアム・ポーターっていうんだ。 受験がんばろうぜ」と言ってきたぞ。


「うん、俺、シリル・グレイだぞ。 頑張るんだぞ」って挨拶だけしておいたぞ。

 ポーターって、グレック先生の子孫か?と思いながら、一緒に集合場所に移動する事にしたぞ。


その後、グラウンドに集合すると、500名の受験者がいるぞ。

俺シリル以外は色は違うが似た運動着をきていた。なんかの集団なのかだぞ? そういや、ウィリアムも同じような運動着来ているぞ。 ちょっと浮いている俺だぞ。 なんて、考えていたら、試験官らしき人がきた。


「まず、体力測定をする。 1週3KMのグラウンドを走ってもらって、先頭集団から抜かされたものは不合格だ。180名が次の実技試験にいける。 なお今回の合格者は90名だ。 既に120名についてはきまっている。」

120名って、確かゲールの言っていた推薦枠とかってやつかだぞ。 そんな人数いるんだな。

「俺がいるところがスタート地点だ、はじめ」という掛け声でみな一斉に走りだしたぞ。 


という事で、俺も走りだし、第二集団あたりを維持していくことにしたぞ。 あまり目立ちたくないんだぞ。 

3週目ぐらいから、先頭集団が最後尾においつき、更に加速する。 俺は常に40位あたりをキープするペースで走る事にしたぞ。 2時間ぐらい走ると試験官が「今、残っているやつは合格だ。 順位順に次の試験会場の案内を渡す。 20分の休憩後に次は剣術の試験だ」といい、俺は案内をもらい、次の試験会場へ向かうことにしたぞ。


一応、ウィリアムも合格しているっぽいぞ。

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