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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
5章:傍観者編
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傍観者達が撤退した後の人間社会では

この世界の傍観者であるシュン達が人界の人間社会から撤退して月日は流れ、約数百年経過。


人間社会は、歴史を繰り返す。 

シリルが卒業してから、王国は激変し、再召喚の儀で力を得た第二王子は、第一王子を退いて国王となる。 

聖女エマを正妃として迎え、婚約者は側室におさまるのだった。 そして、シリルの元幼馴染たちも、高位職につきまた5大貴族の正妻や婿養子などにおさまり栄華を築くのであった。


ただ、第二王子が国王になった際、『白銀の黒帝』の盟約は途絶え、王国は皇国の教会勢力とともに女神を崇拝する。 それから、数十年後、女神信仰から一線を引き召喚の儀をしない魔道国家の苦言もきかず、女神の啓示という名の元に王国は魔道国家を侵略し併合する。 その際、長年友好関係にあったフローシア家さえも途絶えさせるのであった。 そして、魔道国家は、魔道都市となり女神信仰となる。


みな、白銀の黒帝の存在などを忘れ、女神信仰とともに、女神の使い魔との召喚が当たり前になり、ステータス主義がさらに加速する。


そして、今日初等教育に入学する半年前に9歳の子供達が集められ、召喚の儀がとりおこなわれる。

ここは、商業都市にある教会。 9歳の子供とその両親があつめられている。 その中に、9歳になる茶髪で瞳はこげ茶の商人の家系であるウィリアム・ポーターも両親と共にいる。 緊張しているウィリアムに、母親が「ウィル、あなたは頭がいいから、無職になる事はないわ」といい、父親も「ああ、職業さえ商人ならないい。 使い魔もいらないしな」というのだった。 それでも心配しているウィリアムに、母親がいつもつけている指輪のついたネックレスをかけながら「ウィル、これはポーター家につたわる、指輪よ。 適合者には素晴らしい力を与えてくれるの。 お守りとして、今日だけ貴方に貸すわね」といって渡す。


現在、ステータス主義が加速し、まず、ステータスカードを発行しその職業で、戦闘系と回復・補助魔法系のみ使い魔の召喚をし、非戦闘系については使い魔の召喚をしない。 ただ、ごくわずかで本当に稀に無職という職業があり、その者はステータスカード発行後、両親には死亡と告げられるが、ごくごく稀で皆存在はしっているものの該当する人を聞いたことがない。

戦闘系と回復・補助魔法系であったとしても、全ての人間が使い魔と契約できるわけではなかった。


そして、司祭によばれ、両親は控え室に、ウィリアムのみステータスカード発行の水晶の間に司祭とともに行く。

司祭が「ポーター君、そこの水晶に手をあてて魔力を流せば、ステータスカードが発行されますよ」と優しくいわれ、ウィリアムは水晶に手をあて魔力を流す。

ステータスカードが発行さえるのであった。 ステータスカードは、職業 下位冒険者であり、その後の使い魔召喚では使い魔はあらわれなかった。 そして母から指輪をはめるように言われたが、サイズはぶかぶかのままで、適合しなかったのである。

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