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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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魔族になったシリル

その後結界をといて、寝ているシリルを深層の森の家へ運び寝かすアークであった。 


シリルが目を覚ましたのは、それから1週間後の昼だった。 

シリルが私服に着替えて、外のベンチにいるシュン達の所にきて、「おはようだぞ。 師匠お腹すいたぞ」というと、シュン、リン、アーク、大魔王、元竜王が「「「「「おきたか!」」」」といいながら爆笑している。


俺がタバコをふかしながら「そろそろおきんかなっておもって、バーベキューの準備してあんぞ」といって、串にささった肉を両手にわたす。 シリルは嬉しそうにもくもくと食べるのである。 なんどか、おかわりをして、「うん? なんで、こんなにお腹すいてるんだ?」といいながら、おかわりをしている。


シュン達はニヤニヤわらいながら、エールをのみ自分達も食べているのである。


しばらくすると、アークがお腹をかかえならが「おれ、もう耐えれねー」といい爆笑し、リンも「われもだ。」と爆笑し始める。 それを起点にシリルを除くみんなが爆笑するのだった。 


エールをのみながら、シリルが「うん? なにが面白いんだ?」と言われ、俺が笑いながら「俺らもよ、お前の抜けさかげんみんのにわざと部屋の鏡はずしたんだけどよ、お前全然気づいてねーんだな」といってタバコをふかす、シリルが「うん? なにをだ?」といって、リンが笑いながらシリルに鏡を渡す。 


シリルが鏡をみて。

「おおぉぉ。 俺か?」といって、顔の表情をかえたり、頬をひっぱったりして、「おおぉお、俺だぞ。 お、なにが起きたんだ? 髪の色は紺だぞ。 瞳の色は金色だぞ。 顔の形もちがうぞ」といっている。 


「うん? あれ、魔力異常にまたふえてんぞ。 あれ、質がわかるぞ。」といい、「あれ、服少しでかいぞ」というシリル。


シュン達が爆笑しながら、俺が「お前、魔族になったんだよ」といってあげた。


「おお、だからか。 で、なんで、背が低くなるんだ?」

「しらねぇーよ。 まさか、背が5CM低くなるなんて誰も思ってねーぞ!」

「リンさんより大きくなったはずなのに、同じなのか」と落ち込むシリル。

「われと同じだな」と笑うリンがいる。


そんな落ち込むシリル。

「いずれ、また成長するぞ」と大魔王がフォローしている。

「ほんとうか。 よかったぞ」と喜んでいる。


「シリル、背中に羽あるの気付いたか?」というアークがシリルの背中を見せると左右20CMほどのコウモリ型の羽がはえていた。


「おお、でも小さいんだ?」というと、「「「知らん」」」といい爆笑するみんなだ。

「飛べるのか。 飛べたらかっこいいぞ」というシリルだが、「たぶん、1Mぐらいの高さなら飛べるぞ」とお腹をかかえて笑っていう大魔王。

「羽もいずれ成長するぞ」

「それならいいんだぞ」というシリルだ。


その後、シリルが飛んでみて、本当に1Mぐらいの高さまでいかず、みなで爆笑し、大魔王が羽の隠し方など教えるのであった。 また、リンが既にシリルの服のサイズを直してあり、着替えさせて、シュン達みんなで模擬戦をして遊んだり、深層の森へいったり、いままでシリルがいけなかった深層の谷もいけるようになり邪竜と戯れるの日々をすごす。


◇◇◇

一方、シュン達が神獣竜界と魔界にいっている間、1人情報収集のため人間社会にいるコリー。

王都の学園で、再召喚の儀が行われるため気配を消して魔法陣のコピーやら、情報収集にいそしんでいるのである。


その様子を観察しながら「本当、駄女神も駄女神っすが、人間って本当馬鹿っすね。」と愚痴りながら「シュンさんに報告っすね」とその場から立ち去るのであった。


◇◇◇

ここは、神獣竜界の深層の森。 


素でいる俺はいつものようにエールにタバコをふかしながら、コリーの報告書を読んでいる。 

シリルは魔族になったといってもまだ魔族年齢としては赤子である。 大魔王との模擬戦も長くもつようになったとは言え、まだまだだ。 大の字になりながら「おれ、少し強くなったと思ったけど、まだ勝てないぞ。」といっている。

「年期が違うぞ。 われに勝てるのはまだ先だ」といわれつつも、「楽しいぞ、もう一回だ」といって、大魔王と戯れている。 本当、戦闘狂だな。


アークが、俺の所にきて、「人間社会はどうだ?」と聞かれ、「歴史を学ばねーな。本当に。」といって、コリーの報告書と魔法陣を見せる。 


「竜たち撤退させてよかったのかもな」といわれ、俺がタバコをふかしながら「ああ、たくよー。勝手にしてろだ。」といい、エールをのみながら「一時、人間社会から撤退だ。」と今後の方針を決めた。


「シリルもあれじゃ、学園いけないしな」と俺が笑うと、アークも「さすがに背が低くなったら、いけねーな」と笑うのだった。

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