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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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神獣竜界にて

1週間は神獣竜界に滞在し、シュンとリンは魔界の瘴気の森の間引きをして、戻ってきていた。 


シリルはシュンの制御期間もあるため、さらに魔界では数日、神獣竜界では1週間とちょっと遅れで戻ってくる予定でいた。 長期休暇でちょうど1か月半経過するあたりである。


シュンは制御を終え、いつものように素でベンチでエールをのみながら、タバコをふかしアークと談笑していた。


すると、大魔王が慌てて、シリルを抱えてきた。 シリルはどうも意識が朦朧としており、9歳の時以来の涙をながしながら「師匠、俺おかしいぞ」といっている。 

「森で遊んでたら、急に苦しみだしてな。 そしたら、この状態だ。 とりあえず、ここに連れてきた」という大魔王。


俺とアークがシリルをみる。

「爆発すんな」というアークに、俺もタバコを加えながら「あー、まさかこんな早いとはな。」とニヤリ笑ってしまう。


「シリル、お前の魔力が一回爆発すんだ。 結界に閉じ込めんが、自分で魔力抑えこまいないと死ぬぞ」というと、シリルは俺の声をきいて安心したのか涙はとまり意識が朦朧としつつも「俺、わかったぞ」と返事をしてきた。


俺が、大魔王からシリルを預かり「例の場所だな」といって、集団転移で深層の森の中にある荒野につれいていき、シリルを寝かせ魔力制御を全てはずしシリルの周りに結界をはった。



大魔王とアークにエールを渡し、俺もエールをのみながら「みものだな」というと、アークも「あーどうなる事やら」といい、大魔王も「なるほど、そういう事か」という。 ようやく大魔王も落ち着いて何が起こるのかわかったようだ。


「なあ、見ものだろ?」といってニヤリ笑う俺。 楽しみだ。


◇◇◇


結界の中のシリルは苦しそうにしている。 すると、シリルの魔力が開放され俺がはった結界まで広がり、爆発する寸前で球体になりシリルの周りを包みこみ色は黒になったり赤にかわったり水色だったり金色になったりみどりになったり無色だったり様々な色になりながらシリルの身体におさまるのだった。 


そして、シリルは倒れたままというか爆睡している。 

そんなシリルだが、髪の色は、綺麗な紺色になり、肌の色はシミのない白い肌。 寝ているが、容姿はいままでの面影はなく、その容姿はかなり整った感じで少年のあどけなさは残した美少年になっている。 そして、背中には小さなコウモリ型の羽が生えていた。


想定より早く、シリルは魔族になったのだ。


その様子を観察していた俺は爆笑してる。

「やっぱこいつおもしれー」

アークもお腹をかかえながら「まさかの球体とはな」といって笑っている。 

大魔王も「面白い奴だ」といい、「次期の魔王だな」といってエールをのむのだった。


寝ているシリル、魔族でしかも魔王種なのだ。 可能性として考えていたが、まさか本当に魔王種になるとはな。 やっぱ、シリルおもしれぇー。

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