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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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シリル、最終学年の始業日 前編

始業式の日、シリルがクラスを確認すると3-Cだった。 

教室に入り、席を確認すると窓側の一番後ろの席である。

席に座ると、隣はキースが座っていた。 


「シリル、また同じクラスだな」とキースに言われて、「そうみたいだぞ」と返事。


グレッグが教室に入ってきてた。 担任もグレッグだ。

「半分以上が去年と同じメンバーだな。 実技担当のグレッグ・ポーターだ。」と苦笑しながら、教壇に立つのだった。

「一応、このクラスの2/3が王国の軍の2年生のなにかしらの学園にはいる事になってるが、冒険科クラス専攻はこの学年で最終となる。 その後は、ギルドで本カードに切り替えて隊員になるものいるだろうし、中には既に傭兵団の予備生になっているものもいるが、本学年がこの学園での最終学年なので、みんな無事卒業できる事を望むよ。

 今年の専攻については、既に机の中に各自の専攻によって、冊子がはいっている。 去年の後期から一部そうだが、最終学年は同じ専攻でないかぎりクラスが同じでも授業が異なる。 基本、朝礼以外は、顔を合わす事はないからな。 自己紹介も半分以上が去年と同じだから適当にしてくれ。

 今年の3年の行事だが、3週間の合宿が専攻によって異なる。 各自冊子を確認しろよ。 あとは、去年と同じだ。 授業の選択の提出は明日までの提出だからな。 あと、特例で再召喚の儀という話がでている。対象は15歳~18歳だ。」というと、生徒達がざわめく。


「静かに! 王国の学園は全生徒対象としたみたいだが、この学園は魔道国家だ。 今の所、学園長は、魔道国家の王でもあるから、希望者のみとする方針だ。 時期は未定だし、それについては決まり次第連絡する。 今日は以上だ。 解散」という。


「シリル、再召喚の儀だってよ。 お前受けろよ。 そうすればきっと使い魔魔法使えるようになるぞ」ってキースに言われたけど、「おれ、受けないぞ」って言っておいた。 メルヘン勘弁だぞ。


「なんでだよ!」ってキースが大声でいうが、シリルが答える前に、グレッグが近くにきており「おい、サイモン。 今の所は希望者のみだ。 強制するのはよくないぞ。」

「でも、ポーター先生、俺はシリルのためにと思ったんです」

「カーティスが決める事だ。 わかったな」と念をおすと、「はい」とキースが納得しないが返事をするのである。 


「カーティス、荷物もって学園長室にいくぞ」とグレッグいわれ、「わかったぞ」といって荷物をまとめてグレッグについていくのであった。


◇◇◇

グレッグとシリルが教室をでると、ジェニー、クリス、ディアナがキースの所に来るのだった。

「何があったの?」

「ジェニー、あのよ、シリルがさ、再召喚の儀うけねーっていうんだよ」

「え! 折角使い魔魔法つかえるかもしれないのに。 でも、なんでなんだろ?」

「1年の時の噂が本当なのかもな。」

「クリス、それ噂だろ。 しかも使い魔がいないっての聞いた事ないしな。」

「確かにな。 でも、俺ら2年からクラスは同じだけど、前期の実技はちがうし、後期はシリルはほとんど学園きてないな。」

「そうなんですよね。 2年の前期は他のクラスの人に聞いても誰もシリルとは同じじゃないらしいです。 しかも、前期のテスト学年トップだったのに、なぜか後期は110位でしたよね。 不思議です」

「本当、わかんないわ。」

「ああ、ディアナやジェニーの言う通りでわかんないよな。 本人に聞くしかわかんないな。」とキースがいうと、みな頷くのであった。 

「明日聞いてみよーぜ。 さすがに今年は来るだろ」といって、みんな合意して、寮に戻るのであった。

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