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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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シリル、接客業 食堂昼の営業編

金曜日の昼の営業だ。 


シリルはメニューはとらず、引き続き席の案内、配膳、食堂内の片付けがメインである。 

営業が始まると徐々に客も増え、お昼時にはほぼ満席となる。 とはいっても、回転率がいいので完全に満席になる事はなく、接客をするリンとシリルである。


すると、店のドアが開き、キースの声で「4人ですが、空いてますか?」といって店の中にはいってくる。 


「いらっしゃませだぞ」

「シリル! 後期の始業式以来、授業にこないと思ったら、家庭の事情って。 お前何してるんだ?」とやや大声でいう。 ジェニー、クリス、ディアナも驚いている。 

「こっちだぞ」といって、厨房から離れた4人席に案内するシリル。 


そのまま、シリルは特にキース達と会話する事もなく配膳のため厨房へ向かうのである。 


リンが4人分の水とランチのメニューをもってくる。 

「あのー、シリルは家庭の事情で学園に来ないって聞いたんですが、何してるんですか?」とキースがリンに聞くと、「コリーが、実家のほうの手伝いで今いないんですよ。 それで、シリルに手伝ってもらっているんです。 学園長先生と担任の先生とも相談してあって、別課題をもらって家で勉強してますよ」と説明するのだった。

「そういう事だったんだ」と相槌入れるクリスに、「ああ、ポーター先生が家庭の事情だっていってたな。」というキースだ。


「お願いですが、あまりシリルがここで働いている事は学園では内緒でお願いしますね」とリンが微笑みながら言うと、4人が頷く。「では、料理が決まるころまたお伺いします。」と言って、別の接客へ向かうリンだ。


キース達の席では、

「うわさで、第二王子とかが、シリルを勧誘したがってるらしいから、黙っていたほうがいいわよね。」というとジェニーに、「ああ、黙っておこう。」というクリス。

「でも、シリル、学生服きてないと学園入学前の子供にしかみえないですね。」とディアナが言えば、

「本当よ。 同じ年にみえないわね」とジェニーが笑い、キースとクリスも配膳しているシリルをみて「「同感」」といって笑いあうのだった。


その後、キースとクリスはハンバーグを頼み、ジェニーとディアナはオムライスを頼む。

シリルが配膳すると、「シリル、来月のダンジョン実習は来れるのか?」とキースに聞かれ、「うん、今の所はいくつもりだぞ」と答え、そのまま厨房に向かう。


キース達は会計をすませ、学生任務へと向かうため店をでるのであった。 

その間もシュン達は念話で会話している。


キース達が入ってきてからのシュン達の念話:

リン:「シリル、友達か? 女子がいるから、F1卓に案内しろ」

シリル:「クラスメイトだぞ。 たまに話かけてくるぐらいだぞ。 F1に案内する」

シュン:「シリル、料理できたからA1に配膳だ。 リン、あいつらにシリルがここで働いてるのは黙ってるようにいとっけ」

シリル:「A1. 了解だぞ」

リン:「ああ、いっとく」


という念話により、キース達への会話となるのである。


ほぼ満席で、閉店30分ごろには客足の少なくなり、ランチの営業が終了となる。

夜の営業準備まで、シュンとリンが交互でシリルをしごき、夜の営業準備時間中はシリルは読書をする。 そして夜の営業となり、サイクルは昨日の夜と同じである。


こうして、シリルの初接客業は大きな問題やトラブルもなく働いたのだった。


カフェ、食堂で、結局シリルは、席の案内、配膳、片付けとカフェの時は皿洗いと飲み物の準備をメインとし、リンが食堂の時は会計とメニューとなる。 カフェは長居する客が多いので、リンがケーキの盛り付け、メニュー、会計をする事で回るのであった。

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