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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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シリル、いじめられる?

翌日学園に登校するシリルは、いつも通りに教室に入り席につく。 

周りからこそこそした声などあるが、特に興味のない俺は聞いていない。


毎朝、話かけてくるキースも特に話してこないので、師匠から借りている本(背表紙だけ変えて)を読むのである。 といっても普段の授業もそうで、授業はたいてい聞きながら読書してるんだぞ。


いつも通り、グレッグが朝礼のために教室来た。


「おはよう、今日も全員いるな。 特に今日は連絡事項はないから、授業の準備しとけな。」

と告げて、すぐ教室から出ようとするグレッグだ。 


すると、クラスの中の男子生徒が「ポータ先生」といって、グレッグを呼び止める。

「なんだ?」ってグレッグが聞くと、男子生徒がシリルのほうを向きながら言うのだった。

「このクラスに、使い魔が顕現できない生徒がいるって聞きました。 本来Gクラスなのに、なんでDなのか、理由を教えてください」


そんな生徒の質問に、グレッグは面倒くさいが、仕方ない。 いつかは聞かれる質問だとグレッグ自身わかっていた事だ。

「1年目のクラス分けの基準が使い魔のクラスであることは確かだ。 ただ、それだけではなく入試や生徒の能力をみて総合的な判断でクラス分けがされる。 それでいいか?」

グレッグとしては、定型的な回答のつもりだ。 けど、生徒はあまり納得してない様子。

「総合的な判断ってなんですか?」

「例えばだが、顕現出来なくても、魔法の威力がそれを上回っている時などだ。 他、実技やテストの結果をみてきまっている。」と答えたグレッグ。 これ以上の説明はないだろうって思っていたら今度は女子生徒の発言だ。


「私の使い魔が教えてくれたんですが、使い魔がいないともいってました。」

「俺の使い魔もいってた。 なんか無職だとも」といい、他も「私のも」と騒がしくなる。


今度はなんだっていうんだ。 

「うるさいぞ、俺の個人的な意見だが、使い魔の言う事を全て鵜呑みにするのはよくないぞ。 自分で考え見極めてほしい。」

これは、学園長からのお達しでもあるし、これで納得してほしいと思うグレッグ。 けど、そうは簡単にいかないようだ。

「使い魔は女神の使徒です。 先生は女神様の使徒に対してそのような事をおっしゃるのは、女神様に対する冒涜ではないでしょうか。」といいだす。 

グレッグは、面倒になった。

「俺の個人的な意見だといっただろ。 あと、女神の使徒といわれているだ。 もう授業もはじまるから、俺はいくぞ」といって教室からでるのである。 グレッグ自身、面倒だったので逃げたというのもある。


ちなみに矢面にされていたシリルだが、まったく興味のなく聞いていないのであった。


それからの学園生活は、シリルとしては変わらない。 

クラスメイト達はの一部はシリルを「無職」「使い魔がいないんだろ」など罵られたけど、いちいち対応するのも面倒だぞ。 なんで、スルーだぞ。 そしたら、今度は睨んだりはするけど、暴力には来ないから、これも無反応にしておいたぞ。 

ただ、中には、陰険ないじめで、教室の俺の机の中にゴミがはいっていたり、机には”無職”と彫られていたりするんだぞ。 でも学園の備品だし、俺の私物は常にバックの中だし、ゴミだけ片付けて気にしないんだぞ。 

そしたら、逆に静かになって、読書に没頭できて楽だぞ。 なんで、俺としては、いつも通りの平穏な日々だぞ。


と思っているのはシリルだけで、陰湿のいじめに意味がないとわかったため、クラスからの総スカンされているが気づいてない、興味がないだけだった。


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