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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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食堂閉店前の来客 前編

学園の後期が始まり、シリルは学園に通い始める。


食堂も営業時間を変更し再開。

後期が始まり2週間ほど経過した金曜日の夜の閉店まもない時間、食堂にはまだ客が数名ほど残っていた。 そんな時間だっていうのに、40代の男性と50代の男2人が来店だ。

50代の男性が、「シュン殿、また空いてるか?」と聞いてくる。 


「たく、モーリスにダリスか。 カウンターとテーブルどっちにする?」

って、俺が厨房から声だけかける。 営業時間帯は、厨房から出ないからな。


「テーブルで、あといつものじゃ」ってモーリスに、ダリスが「おれも、いつもので」いう。

何気にこいつら常連だよな。

すると、コリーが4人席のテーブルに案内し、リンがモーリスにワインの小樽を置き、ダリスにはエールを置く。


10分後、コリーがモーリスの前にピザを置き、ダリスの前にはステーキを置き、間に山盛りのポテトを置く。 これが、こいつらのいつも頼む料理だ。

彼らが食べ始めると、既にいた来客が会計をすませて店をでた。

リンが店のドアの看板を”Close”に変更して、俺が賄い3人分をコリーに渡すとリンと共に事務所に移動する。


暗黙の了解ってやつだな。

俺はグラタンとソーセージをもってテーブルに置き、その後タバコをくわえながら数本のエールをもって、モーリスの隣にいつものスタイルで座りエールを呑む。 


「おめーら、こんな時間にそんなもん食ってるぞ太るぞ!」って俺の開口一番。

「「うまいのだ(じゃ)」」ってハモってるし。

「しかも3か月も休業してじゃ。 どんだけ待ちわびたとおもうんじゃ」と文句をいうモーリスに、ダリスも「そうだぞ。 3か月どれだけまったんだ」と言われた。


食堂は道楽だしな。 俺はタバコふかしつつ、苦笑いだな。

「俺もやんことあんだよ。」とだけいい、エールを飲みながら「んで、何の用だ?」って聞いた。


この時間に来るって事は、何かしらあるからってわけだな。

すると、モーリスがワインを飲みながら話出す。

「再来週の学園の行事で行くダンジョン実習の件じゃ」

ダンジョン実習って。。 行事でまだあるのは知ってたけど。 俺は、タバコの火を消した。 シリルめ!

「シリル、あいつ忘れてるな。 再来週なのか」ってエールを呑みつつぼやく。 

モーリスは苦笑いしてるしな。

「でじゃ、カーティス君をじゃな、さすがに授業ではうまく目立たなくしておるんじゃが、ダンジョンとなると目立つ可能性があるのじゃ。 で、申し訳ないのじゃが、単位取得済みにすんで、ダンジョンには不参加にしてほしいんじゃよ」というのだった。


どういう意味だ?

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