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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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シリル、1年目の長期休暇 後編

俺シュンは、神獣竜界の深層の森のログハウスにいる。


既に、リンと魔界に行って戻ってきて1週間経過した。

ここでは、変装もせずに済むから俺は素のままで、翼も出して、いつものベンチでタバコふかしてる。

アークも家から出てきたみたいだ。

「シュン、制御できてんな」というアークからエールを受け取る俺。

「まぁーな」

二人でエールをのみながら、会話と情報共有だ。 本当、アークの行動範囲は狭い。

「人間社会はどうだ?」

「使い魔魔法ってのを直接みてるわけじゃねーけどよ、シリルだけなんだ、使い魔召喚で使い魔いねぇーのが。 たぶんだけどよ、駄女神がまたシナリオ作っていてよ、シリルが敵で悪役なんじゃねぇーかって思うんだが、俺らが育てっちまったもんで、ストーリが進まないんじゃないかと思うんだよな。」


って、相変わらず駄女神って碌な事しない。 


「正解じゃ!」って、言ったのは突如現れた、白髪金色の目の青年だ。

また、こいつの登場って事は。。。

「てめー、また俺をまた知らねえーとこで巻き込んだな!!」って怒鳴っておく。 本当、碌な奴じゃない。 もう、エールのみ干してやった。 アークは追加のエールもくれた。

「儂は直接介入できんのじゃ。 ただの、儂の娘がシナリオを作っていたのは確かじゃ。 じゃが、今後どうなるか儂も知らないのじゃ。 ただのう、あの少年が好きじゃ。 儂の娘が秩序を乱すのか、とりあえず傍観してくれ。 頼むぞ黒帝」といって青年は目の前から消えた。


「たくー、また言い逃げだあいつは!」ってタバコふかしながら愚痴る。

「また巻き込まれてやんの」と笑うアーク。 確かにな。

「で、シリルはどうだ?」ってアークがいう。 珍しいな。

「順調だ。 学園卒業する辺りには、イアン達ぐらいにはなんじゃねーかな。もしかしたら、それ以上かもな。」と俺は、タバコふかしつつニヤリ笑っておく。

「にしても、リンもアークも、大魔王も元竜王もあいつの事気ににってるよな。 なんでだ?」

「ああ、あいつはいい奴で面白い」というアーク。 リンと同じ回答だよ。

だから、俺も「確かにな」といってエールをのみのだった。 


その後、俺は復活したリンも含めてのんびりしたり、邪竜の所にいったり、リンと深層の森の間引きをしたり、ユグドラシルにいったり、神獣達の所にいったりする。 アーク農場の収穫をして、タバコと、エール、ワインの製造を手伝ったりと俺的にのんびり過ごしている。


あっという間に3週間が終わり、俺とリンは、魔の森に戻ってきた。

もちろん、ベンチの指定席に、いつものスタイルで座り、タバコにエールだ。

庭では、大魔王との模擬戦に負けて、大の字で庭に横たわっているシリルがいる。


「はぁー、また負けたぞ。 勝てないぞ。 でも、楽しいぞ」と息をきらしているシリルだ。

「我にお前が勝てるわけないだろ。」って大魔王は笑いながら言っている。 楽しそうだな。

んで、ようやくシリルが起きあがって「お! 師匠、リンさん、おかえりだぞ」と息をきらしながらもニコニコしていうのだった。


それを見て、俺は、やっと気づいたのかよって心の中で突っ込みつつ苦笑しながら「ただいま」というのだった。


◇◇◇

それからは、大魔王と元竜王もほぼ毎日のように魔の森にきて滞在し、みんなでシリル相手に模擬戦したり、俺も大魔王と元竜王と模擬戦という名の地形がかわるじゃれあいをする。 バーべーキューしたり、遊技場で遊んだりして、のんびり?とした日々をすごし、シリルも魔の森をかけめぐり魔物討伐などをして楽しむのであった。


楽しい時間はあっという間にすぎ、学園後期が始まる1週間前に学園都市の食堂に戻るのであった。


食堂に戻った日、夕食を終え、みんなでエールをのんでいる。 

「食堂の営業日かえんぞ」って俺がタバコふかしながら言う。 俺が決めた事だから、特に反対される事はないがな。

「水と木がカフェな、んで、木の夜食堂で、金と土曜日が昼と夜が食堂だ。 んで、日曜は魔の森だ。 んで、シリルは土曜日にダンジョンな。」と発表した。

シリルは、嬉しいそうに目をキラキラさせてる。

「おおー 師匠、日曜に魔の森に毎週いけるのか。 うれしいぞ」と大喜びをするのだった。


今回の休暇で魔の森にいるシリルを見て決めた事だ。 といっても俺とリンも人間社会にずっといるのも疲れるので週に1度、魔の森で休息する事にしたのである。

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