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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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シリル、行軍へ参加 後編

行軍2日目。

俺の朝食は昨日あまったウサギの肉を食べる。 

魔術で顔をあらい、ついでに洗浄魔術っぽいので全身服ごと綺麗にする。

皆の支度が完了し、2日目の行軍となる。 俺は最後尾をついていくだけである。


途中なんどか昨日と同様ワーウルフに前方のほうで2~3匹を遭遇し、俺を除くみんなで攻撃魔法で討伐していく。

暫く歩いていると、冒険者の人が近づいてきて「君はなんで討伐に参加しないんだ?」と質問され、「たかだか2匹で全員で討伐なんて、過剰攻撃だぞ。 魔力がもったいないぞ」というと、冒険者が「確かに、そうだな」と納得してた。


昨日と同様こまめな休憩をいれつつ、進んでいくと、前方にいたキースが俺の所まできた。

「シリル、まだ怒ってるのか?」

うん? 何に怒るんだ? 「俺、おこってないぞ」というと、キースは安心してる。

「そうか。 んでなんで、後ろにいるんだ?」ときかれ、「魔物は前ばっかりじゃないからだぞ。 だから、後ろにいるぞ」

「だな。 おれ戻るな!」といって元の位置に戻るキース。 うーん、何しにきたんだぞ。


その後、前方のほうでワーウルフ2~3匹程度に遭遇したが、シリル除く全員で討伐していて行軍2日目は工程の2/3より少し先に進んだ所で拠点を作る事になった。


皆がテントを張ている間、狩りにいく俺。 キノコと鳥を狩るのである。

ついでに、索敵して、シルバーウルフやらグリスリーベアや、ダークウルフなど討伐していく。

やっぱ、森は楽しいなと少し森を駆け巡り、みながテントを張っているころを見はかって、洗浄魔術もどきで綺麗にしてから拠点にもどる。

実は昨日も、俺は勝手に間引きをしていた。


離れた所で鳥を捌き、昨夜と同様こんどはキノコと鶏肉を石の鉄板で焼き食べる。 師匠のタレで満足しつつ、また寝床を木の上で確保しておき眠る。今回の見張りも朝方だったので木の上の枝に座りながら索敵している。 2KM先にシルバーウルフ10匹が近づいているのがわかる。キースとクリスにトイレに行くと伝えて、シルバーウルフ10匹を討伐し、浄化して、洗浄魔術もどきで綺麗にし、拠点近くまで転移で戻るのであった。


そして、みなも起き始めて3日目の行軍がはじまる。

数回、2~3匹のワーウルフに遭遇した後、森をでて、結局12チーム中1番最初につく。 誰一人も怪我もなく終了し帰宅となる。


◇◇◇

食堂へ戻り夕食を食べてると、コリーが「シリル、行軍はどうだったんすか?」と聞かれた。

「数匹のワーウルフでも、攻撃魔法で討伐するんだぞ。 つまらないから参加しなかったぞ。 接近戦で殺したほうが楽しいのに、なんでかわからんぞ。 だから、狩りいくついでに間引きして楽しんだぞ」というと、コリーが「魔力がもったいないっす」といい、シュンが「血ぃあびたほうが楽しいのにな。 わかんねぇーな」といい、リンも「われも、わからん」というのだった。 


本当、そうだぞ。

「そうだ、初めて使い魔召喚の魔法みたぞ。 授業はまだ初級だから見たことなかったけど、あれも演唱するんだぞ。 ただ、違和感あんぞ。 遠くで見てただけだからわからないんだそ。そう感じただけだぞ。」と、俺はみんなに報告した。


シュンがタバコをふかしながら「俺も間近では見た事ねぇーけど、違和感あんな。 シリル、おめぇー授業で、使い魔召喚してるの見たから観察しとけ。 なんかわかったら報告しろ」といわれ、「うん、了解だぞ。 ただ、笑い堪えるかわからないぞ」というと、シュンも苦笑しながら「確かにな、笑えるからな」といい、「「同感」」というリンとコリーであった。


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