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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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ランクB試験①

学園の合格発表から入学式まで、他生徒達は入寮やら準備のため1か月ある。 


そのため、今日はコリーと一緒にシリルは迷宮都市のギルドにきていた。 

ランクBから護衛任務を受ける事ができ、盗賊などに襲われた場合人間を殺害する必要があるため、ランクBの試験は盗賊のアジトの討伐となる。


試験の受験者はだいたい4~6名で、盗賊のアジトの人数や内容によって試験日が指定され、1泊2日で討伐任務にあたる。 シュンが同行しないのは、女がいたら嫌だの一言で、コリーが同行する事になった。 学園都市でも試験を受ける事が可能だが、迷宮都市の試験日のほうが日程的にあったため迷宮都市にきている。


ここは、迷宮都市のギルドの会議室。

シリルは、黒のフード付きの外装に軽装だが一応冒険者風の恰好で、フードを被っている。 コリーも同様だがフードを被っていない。

シリルとコリーが会議室にはいると、20代前半の男女2人組の冒険者パーティー4人が既にいた。 シリルとコリーは彼らから離れて座る。 少しすると、190CMはある筋肉隆々の20代中旬の男が入ってきて座るのであった。 コリー曰く、どこかの傭兵団所属だろうとの事だった。


すると試験官らしきギルド隊員が会議室にはいって、会議室の檀上にあがり、説明を始める。

「全員集まってるな。 今回試験を受けるのは6名だ。

これより、ランクBの試験概要を説明する。 まず、任務内容だが、場所は迷宮都市から30KM離れた場所にある森の中に盗賊のアジトがある。 ギルドの事前の確認では盗賊の人数は20名程度、今回は試験のため討伐目的だ。 捕獲の必要はない。


この後のスケジュールだが、この会議のあとみな各自荷物をもって迷宮都市の検問所に集合。 1時間以内には集まってくれ。 それから、馬車で移動し、拠点づくりとアジトの確認。 夜に討伐して、拠点で一泊後帰還だ。 試験結果については、その日の午後には決まるので各自ギルドの受付に14時以降にきて確認してくれ。 以上だが、質問あるか?」


すると、パーティメンバーの男が「受験者6名って事ですが、7名いますが?」というと、試験官が「ある事情で、1名は単なる同行者だ」と説明する。


「そうなんですね。 盗賊の人数が20名という事ですが、確認して増えていた場合は?」

「都度、臨機応変だ。 すでにランクCで、さまざまな討伐任務にあたっているはずだ。 その辺は経験値で判断だ。」


「特に、質問はなさそうだな。 確認事項や各自の戦力などは馬車の移動の時にでも話してくれ。 では、みな荷物をもって移動してくれ」という合図で、みんな、各自荷物をもって移動を開始する。


シリルとコリーも同じく最後に会議室を出て移動するのだった。

「コリーさん、俺、馬車のったことないぞ」

「居心地は悪るいっすよ。 なんで、我慢するしかないっす」

「うぅ。 我慢かなのかだぞ。。。。了解だぞ。。」とやや諦めモードになるシリルだ。


シリルとコリーは、特に追加で準備するものはなく、荷物は少ない。 シュンが作った片掛けのマジックバックには必要最低限の荷物が入っており、シリルは、短剣と長剣、あと幾つかナイフを装備しているだけである。 コリーは、一切武器は携帯していない。


そんな、シリルとコリーが検問所につくと、既に試験官がいた。


「シリル君とコリーさんは、やけに荷物少ないな。」


「一泊っすよね。 寝床は木の上で十分っすし、食料は森なんで現地調達っすね。 一応、保存食、水、調味料はあるんで。」

「ははは、慣れてますね。 もう既に1名きているので、馬車の中でまっていてくれ」と試験官が馬車を指しながら言うのだった。 

シリルとコリーは言われるがままに、馬車にのり他メンバーを待つ。 10分後には4人組パーティーも馬車に乗り込んで出発するのだった。。


馬車の中は、大人8名ものれば余裕がない。。 シリルが小柄であったとしても、なんだかんだといって狭いのであった。 人生初の馬車に、揺れる車内でお尻は痛く、シリルは不貞腐れているのだった。。


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