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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
4章:学園編
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シリルの入学試験 後編

「だたいまだぞ」


試験が終わったらしく、シリルが食堂に帰ってきた。 コリーも含めて俺たちは、各部屋にいたから食堂に集まり、リンの作っておいたデザートを食べて小休憩する事になった。


「シリル、試験はどうだったすか?」

「筆記は簡単だったぞ。 実技も剣術はすぐおわったぞ。 あ、でも魔法の実技だけ、俺だけ別の試験官だったぞ。 師匠、なんか言ってたのか?」

「あー、魔術師ってすくねーだろ。 んで、普通の先生だと知らねーからよ、学園長に聞いてみたら、学園長が試験官するっていってたぞ」

「え! あの人が学園長だったのか。 でもニッコリ笑って合格じゃっていってたぞ。 たぶん大丈夫だと思うぞ」


そんな会話をしながら、俺たちはリンのデザートを堪能していた。 まぁ、シリルは試験的には問題なかったみたいだし、合格しているだろうと考えて俺たちは、食堂の開店準備やら当面の予定をまたざっくり決める事にした。


ダンジョンの攻略は継続させたいため、カフェは水と木で、食堂は木は夜だけで、金・土曜のみ昼・夜とした。 訓練スケジュールとしては、日課は毎日、月~水の放課後は交代で模擬戦または討伐任務、日にダンジョンで営業の無い夕食後は模擬戦か魔術で特訓、その後は勉強。 土曜はシリルは、日課以外は勉強または訓練にあててもいいし、休日にしても良い。


学園が休暇の時はシュンとリンは不在の3週間は、コリーと討伐またはダンジョン、模擬戦としても良いし『魔の森』ですごしても良いという事にした。


◇◇◇


一方学園のほうでは、数日の間で、試験の採点も終わりもっぱらクラス分けの話で教師陣が会議室に集まっている。


基本は使い魔のクラスで決まるので議論になる事は滅多にない。

教師陣は、みな資料を読みながら、意見交換をしている感じだ。


「今回は第二王子、宰相の嫡男、騎士団長の嫡男、5大貴族の嫡男やら子息子女と貴族が多いですが、みな最上級との契約なのでSクラスですね。」


「平民ですが特待生で称号に聖女がおりので、彼女もSクラスですね。 あと、同じく特待生で平民で最上級精霊と契約していて双方称号がすでに騎士と魔法師です。 この子達もSクラスでいいでしょう」


と意見をいいながら、Sクラスから生徒のクラス分けが決まる。

殆どの合格者のクラス分けが終わったのだが、みなある1人の生徒のクラスについて悩んでいる。


「この子どうしましょうか? 平民で入試試験で、筆記 満点、剣術、満点、魔法、満点なんですが、使い魔のクラスが未記入なんですよね。 普通なら顕現失敗という事でGクラスなんですが、Gクラスだと浮いてしまいますよね。 一般入試の合格者をSクラスやAクラスにいれるわけにもいかず。。」


「確かに、何処のクラスにするべきか悩みますね。 Eとかでしょうか。。」


「保護者が19歳って若いですね。 食堂経営って事を考えると入学金はらえるんですかね。」

クスクス笑う教師だ。


そんな教師陣の意見を聞ききつつ、学園長であるモーリスが提案するのだった。


「その保護者とは私が面談しており、立派な方です。 で、少しその子自体事情がありますので、そうですね、グレッグ・ポーター先生のクラスの1-Dというのはいかがでしょう? 魔法他実技全般の担当ですし」


「なるほど。 あのクラスは貴族と平民、また留学生もおりますのでいいかもしれません。」


こうして、シリルのクラスも無事決定するのだった。


一方、モーリスは心の中で、黒帝の縁者様は、やはり今回も食堂ですか。。 通わせていただきますと心の中で決意しているのであった。



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