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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
3章:迷宮都市編
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シリル、15歳のお祝い 後編

シリルがそんな事になっている等思ってもいないシュンは、既に魔界より戻ってきて、リンとの時間も過ごし終わり、神獣竜界の家にいる。


いつものように、ベンチに座ってエールを飲みながらタバコをふかしているのだった。

「シュン、制御は落ち着いてるな」

そう声をかけて来たのは、アークである。 


「ああ、大分な」

俺は、ニタリ笑いながら言う。 魔界の瘴気のせいもあり、リンとやりまくった後のアークとの挨拶みたいな会話だ。


「人間社会はどうだ?」

「ああ、まだ傍観だ。 ただよ、シリルだけなんだよな召喚できない人間ってのが。。」

「変だな。 で、理由はわかってるのか?」


「ああ、あのカードってよ、魔力量じゃなくて質みてんだ。 質がわかる人間っていねーだろ。 で、おれから見るとだ、おれがいい奴と思うのが、女神が嫌いな質でよ、おれがきれーなお花畑の奴が女神としてはいい質なんだろうな。 んでよ、職業も質でマッチングで、たぶん女神の好みなんだよな。 あとよ、あのカード、作った時の記録がどっかっに集約されてんだ。 シリルの奴解除しようとしたけど、傍観の意味もあってそのまんまだ。 召喚の魔法陣っての解析すりゃ、女神が駄女神なのかなにしてーのかわかんが、めんどくせーとおもって今は傍観中だ。」


俺はエールを飲みながら説明した。 何をしたいのかが俺にはわからないし、分りたくもないが。。。


「ははは、なるほどな。 でも、シュン、女神のやる事にいつもいい結果はねーな」

「だなー。 巻き込まなきゃ勝手にどうぞだけどな。。」

俺は、嫌な予感しかしないが、勝手にしてくれればいいと思いつつ、思いっきり嫌そうな顔になっている。。


その後は、アーク農場を手伝ったり、他神獣達の様子みにいったりしていたら、あっという間に『魔の森』をでて3週間が経過してしまった。 さて、シリルの様子を見にいくか。。


◇◇◇

『魔の森』の家に戻ると、大魔王とシリルだけがいた。


「シリル、 童貞すてたか?」

俺がニヤリ笑いながら聞くが、どうもシリルの様子が変だ。


「師匠とリンさん、おかえりだぞ。 もちろんだぞ。 ただ、少し面倒って事がわかったぞ」

俺とリンは、シリルの言ってい意味がわからない。。 シリルの横にいる大魔王は、理由をしっているのか笑っている。


「あはは。 あのな、シリルは、もてすぎてな。 逆に淡泊になったみたいだ」

それを聞いて、俺とリンは苦笑いするしかなかった。 大魔王にある程度の経緯を聞いて、さらに俺たちは笑うしかなかった。


「ほんと、シリルは、変わってるな」

「うん、シリルはやっぱ面白い」


俺とリンがそう言うと、シリルはやや不貞腐れていた。 


その後大魔王とわかれ、『魔の森』の家を掃除してから俺たちは、迷宮都市の食堂へ戻った。 シリルの部屋に女性入退出禁止の結界も張った。 俺が居住区内まで、女がいるのが嫌だからだが、シリルはシリルで、淡泊になってしまったようなので、連れ込もうとも考えていないようだった。


それから、シリルは15歳になり、正式にギルドカードを発行する。 試験結果は、ギルドランクCとなった。 盗賊討伐任務をうければランクBとなるが、学園の試験もあるため、入試後に受ける事にして俺たちは学園都市への引っ越し準備にはいるのだった。







 

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