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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
3章:迷宮都市編
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シリル、15歳のお祝い 前編

まもなく15歳になるシリルを連れて、俺とリンは魔の森に来ている。


コリーは、学園都市の準備に向かわせた。

シリルは、久ぶりの魔の森にはしゃいでおり、1人で魔の森の中腹辺りの間引きをしている。


俺は相変わらずベンチに座り、エール片手にタバコをふかしている。


「シリルって、結構殺しすきだな。」

俺がボソッといったら、隣に座ってエールを飲んでいるリンが苦笑している。


「うん、師匠が師匠だ。 アークもだからじゃないか」

「無駄な殺生はしねーから、いいけどな。」


俺のせいなのか? リンだって結構好きだよなーなんて思いながら俺らは見あってお互い苦笑いしていた。


「師匠、リンさん、ただいまだぞ! 『魔の森』は楽しんだぞ」

とりあえず満足したらしく戻ってきたシリルだ。 。。が、血まみれだぞ。 仕方なく俺は、シリルに洗浄魔術をかけて綺麗にしてあげてから、エールを渡した。


「え、師匠、いいのか?」

嬉しそうに受け取るシリルだ。 俺たちが飲んでいるのを羨ましそうに見てたしな。

俺は、タバコに火を付けて一服した。


「シリル、もうすぐ15歳だしな。 それに、15歳っていえば、昔は成人だったからな。 お祝いだ」


シリルは、嬉しそうに一口のむのだった。

「苦いぞ! 師匠達が美味しそうに飲んでるから、もっとおいしいのかと思ってたぞ。」

苦そうに飲み、不貞腐れているシリルに、俺とリンは笑っている。


「これが、だんだん美味くなんだよ」

「うん、シリルそうだ」

俺とリンが笑いながら言うと、シリルはそういうものなのかという顔をしながら、また飲み始めるのだった。 結局シリルは、2本目から美味しく感じたのか、食事の時や、俺が飲んでいると催促するようになった。 ライナスの家系なはずなのに、こいつシリルは、俺やリンと同じで飲んでも酔わない。 変わった奴なだーなんて考えていた俺である。


それから1週間は、俺たちはたまに遊びに来るセバスチャンこと元竜王と、酒を飲んだり、遊技場で遊んだり、魔の森を駆け巡ったり、模擬戦という名のしごきでシリルをボコボコにみんなでしつつ、シリルのちょっと早い15歳の誕生日を祝っていた。


そして、ルシファ事大魔王が遊びに来た。

「シリル、俺とリンは3週間ほどでかけんから、その間、ルシファにあそんでもらえ」

「了解たぞ、師匠とリンさんいってらっしゃいだ。 俺、ルシファさんと遊んでもらってるぞ」


そう言ったシリルは、大魔王と既にじゃれあいという模擬戦をし始めている。

俺とリンは、お互い苦笑いしつつ、大魔王にニヤリと笑って合図をして、そのまま神獣竜界と魔界へ行った。


そう、恒例の大魔王による性教育だ。






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