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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
外伝:魔王誕生
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魔王城へ 後編

ここは四天王専用の室内訓練場。 

現四天王の名は、トレル、ドルク、アール、ノエルである。


アールがトレルに「今日はドルクは欠席だっけ?」って聞くと、トレルが「ああ、朝から晩まで森を駆け巡るシリル様をつかまえるんだっていって、早朝に大魔王様の所いってんぞ」と笑いながらいうと、アールが「さっそく振り回されてんな」と笑うのであった。


「シリル様の笑顔みると、許しちゃうよなー」というノエル。

「「わかる。 可愛すぎるよな」」と同意するアールとトレル。

「大魔王様曰く本人は気付いてないらしいがな」と苦笑いするノエルである。


しばらく、準備運動している3人だったが、訓練場の扉があきニコニコしながらシリルが入ってきたのであった。


「お! 四天王さん、模擬戦しようなのだぞ!」とドルクと一緒にというより、シリルは走りながら来ており、それを追うドルクの姿があった。


「シリル様、いいですけど、軽くですよ。」ってノエルに言われて、「うん、身体強化は部分で木刀でいいか?」と聞いたぞ。

「じゃぁそれで。 あと、メガネはここでは外していいですよ」

「うん、わかったぞ」といってメガネを外して腕輪側の次元ボックスにいれて、木刀をだすのだった。

メガネに慣れてないから、助かったんだぞ。



そこから、最初は軽くなのだが、だんだんと楽しくなるシリルにあわせて徐々に本気モードになていってしまい、四天王たちも交代しながら結局は、軽くの打ち合いではなく模擬戦となり、念話で呼び出されるまで続ける四天王とシリルであった。 そして、気づけば昼食の時間はすぎていたのであった。


ドルクは今日一日、シリルの同行だったが、他3人はランチ抜きで他の仕事へ向かうはめになるのであった。


◇◇◇

ドルクは、シリルを職員の食堂につれてランチを食べ、シリルを書庫に案内するのである。

書庫では、シリルは魔術書と地理、魔界の魔物や植物に関する本など20冊ほど借りると「おれ、帰るぞ」といって転移してしまうのであった。


ドルクは止める暇もなく、用事が済んだとばかりに居なくなったシリルであった。



それからのシリルの魔界生活

それからの、シリルの日々は、基本森を駆け巡る生活の中で、読書をして学び、週3は大魔王と模擬戦をし、数か月に一度突然と魔王城にきては本を借りながら、四天王たちの業務を無視した模擬戦をして、魔王と談笑したりして大魔王の家に戻るのである。


たまに1か月ほど帰ってこないこともあるが、だいたいは森に勝手に拠点を作り生活をしていたり、たまたまたどりついた魔族の集落で生活していたりする。 集落では、だいたい魔族たちと模擬戦しているのであった。


ただ、シュン達が瘴気の森の間引きにきている時、大魔王は遊びにいったりするが、シリルは行かないでいる。 これは、シュンとの約束で、次元ゲートを覚えるまでは会いにこないと約束していたためでもある。 裏には、魔族年齢として未成年のうちにシリルに瘴気をあびさせたくないという大魔王と魔王の想いがあった。


そんな生活をしているシリルも魔界にきて5年が経過。 


なのに、シリルの身長は伸びず、容姿も少年のあどけなさを残したままの可愛らしい美少年で、羽だけがなぜか成長していた。

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