迷宮都市の生活の日々
迷宮都市の生活は、順調というよりあまり突起する事なく過ぎていった。
食堂、カフェは、開店時の出だし低調であるものの、何千年たってもシュンの料理の受けはよく料理の味と酒の味と低価格で徐々に人気がでる。 カフェも同じで順調だ。
こうして、あっという間に1年が経ち、シリルは14歳になっている。
仮カードで、ランクCとなりダンジョンも初級40階層まできていた。 ランクDになってから特に同行者の必要はないのだが、シリル1人で行かせた場合、他の冒険者とかから絡まれて面倒毎になるのが嫌なので、俺たちのだれかが同行している。 1人で索敵してマッピングしているのもあり、リオンやレイモンドと時と比べて20階層まで1日にで到達する課題の達成は、やや時間がかかったが、まぁ及第点である。
そんなある日の月曜日。 俺たちは昼食がてら、食堂の中庭でバーベキューをしている。
俺は、エール片手にいつも通りタバコをふかしている。 みんな肉を頬張ている。。
「シリル、お前学園どこいきてーんだ?」
「うーん、入れるかわらないが、魔道国家の名門にいってみたいぞ。」
「なんでだ?」
「牢屋に入れられた時に俺を実験台にしてた奴らが、その名門の初等学園にいくっていってたぞ。 だから、あいつらが今どーなったのか見てみたいぞ。 でも、関係はもちたくないんだ。 あいつらみて憎いっておもうのか試してみたいたいぞ。 あと、あの学園は、結構授業内容おもしろそうだ。 だから行ってみたいぞ。」
そう言いながらも、シリルは肉を美味そうに食べている。 あそこの名門ね。
「コリー、あの学園の入学試験ってどうなんてんだ?」
「調べてありますよ。」
そう言ってエールを飲みながら、コリーが俺に学園の資料を渡してきた。
さすが、人間社会の常駐魔族。 カールには劣るけど、いつの間にか情報収集はしていたようだ。 してなかったら、ハリセンで叩くつもりだったけど、無駄だったな、と考えならがら、俺は学園の資料を読んでいた。
「16歳になる年齢からの義務教育なんで、今も変わらず通学可能っす。 あと、初年度は使い魔のクラスでクラス分けされていています。 6割が初等学園からの入ってくるのと、あと貴族は入試免除で入学してますね。 入試試験が、今から1年後にあって、学科と実技は剣術と魔法っす。 学科は、歴史、数学、一般教養、魔法学っすね。 教材は買っときますわ。 専攻が、2年目の後期で、騎士科、冒険科、攻撃魔法科、補助魔法科、非戦闘科があります。 騎士科や攻撃魔法科で軍入りたい奴は、追加で軍専攻が2年ありますね。」
そう補足説明するコリーだ。 俺ちゃんと調べてありまっせてドヤ側で行ってるところは気になるが、まぁ無視しておこう。
「一般教養ぐれーか、きっとシリルがしらねーのって、まぁ、行けるんじゃねーの。」
「師匠、入学金が金貨30Gってなってんぞ。 俺まだ金貨10Gしかたまってないぞ。」
学園の資料をいつの間にか覗き込んでいるシリルがいう。 てか、お前自身調べてたんじゃないのか?んで、なんで、お前入学金は調べてねーんだと、俺とリンは相変わらず抜けているシリルに呆れた目線を送っていた。
「相変わらず抜けてんな。1年もあるじゃねーか。 それで、たまるんじゃねーか」
「お! そうだったぞ。 まだ1年もあるんだぞ。 お金ためるぞ」
俺たちの呆れた目線は気にせず、肉を食べているシリルだった。
◇◇◇
それから、ダンジョン攻略以外にも、シリルには討伐任務を受けさせた。 もちろん、最低数十単位で、必ず課題を付ける。 常に、俺、リン、コリーが同行するようにしていた。
あっという間に、あれから10か月すぎ、シリルは、初級ダンジョンマスター(俺指定レベル)をようやくクリアした頃、シリルが15歳にまもなくなる。 ちなみに、シリルには初級ダンジョンマスターをクリアした事はギルドに報告させないようにしていた。