表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
外伝:魔王誕生
107/122

魔王候補? 前編

それから、300年が経過しても、まだ魔王種は生まれていなかった。 

だが、魔界は現魔王の治世がよく大きなトラブルもなく平和であった。 とはいっても、10年ごと各エリアの長との情報交換をおこなっている。 この日は10年に1度の情報交換の会議最終日であった。


四天王の1人が「特に議題はないようなので、また10年後ですね」というと、エリア長が「議題じゃないが、魔王種はいつになったら生まれるんですかのう、魔王様」といわれる。

ほぼ毎議会の最終の話題がこれだ。


「そればっかりは、わからぬ。 生まれることを願う」とだけいう現魔王。

「うむ、確かにそのとおりだが、魔王種でなくとも魔王候補としてあげておくのはいかかじゃ?」というのは他のエリア長の1人だ。


その話題も何回目なんだろう。 だが、自分の年齢を考えると、もうこれ以上の先延ばしは無理かもしれない。

「魔王種でないと、魔族の統制はとれぬ。

 ただ、現状を考えると、四天王候補になりえる子供を王城で育てるというのはどうだ?」というと、皆「それもそうですな」と合意する。


こうして、6歳~14歳で四天王候補になれる可能性がある少年10名が魔王城に集められ、日々鍛錬をつみまた魔術など特殊訓練および四天王としての勉強をしていくのである。


◇◇◇


それから、数年後のある日、現魔王が執務室にいると、廊下から大魔王の声で「おい、シリル走るな!」という声と、少年の声で「おれ、早く模擬戦したいのだぞ」といい、「大魔王さん、この扉か?」という声が聞こえる。

大魔王が「ああ、そこだ」という声で、執務室の扉が開き、追いつた大魔王と一緒に168CMで銀髪で瞳の色はこげ茶ので人間の少年が一緒にはいってきたのであった。


大魔王が魔王に紹介するのだった。

「ルファ、こいつが前にお前にもいった変わったやつだ」

「変わったやつじゃないのだぞ。 シリルだぞ」といい、大魔王が苦笑いしながら「こいつなシリルだ。」と魔王にいう。 

「あー、前にお父さんが、シュン殿が保護している子ですか」

「うん、そうだぞ。」っていうシリルの目を輝かせている。

「なーな、魔王さん、模擬戦しようなのだぞ」というのである。 

「まて、シリル。 我はルファと少し話があるんだ。」といい大魔王が、魔王に「四天王はどこにおる? あいつらに、まず相手させておこうと思ったのだが」と聞く。

「あー、今四天王候補の子らと、外の第2訓練場にいますよ」といって立ち上がった魔王が窓から外をさすのだった。


「シリル こっちこい」といい窓のほうに大魔王がシリルを呼ぶ。

「おう、なんだぞ」といい大魔王の所にいくシリル。

「ほれ、外の訓練場に子供が10人おって、4人魔族の大人がいるだろ」

「うん、見えるぞ」

「あの大人たちが四天王だ。 模擬戦してこい」

「おおー、いいのか? 楽しそうだぞ」といって、窓を開けて外にでようとするとシリル。

「シリル、もし子供らとやるときは、魔術は禁止だぞ」

「うん、わかったぞ。 遊んでくるぞ」といって窓から飛び降りて向かっていったシリルである。


「どうなるか、楽しみだ」という大魔王はニヤリと笑う。 

「お父さん、話って、シリルって子は確か人間でしたよね?」っていう魔王。

大魔王がシリルの様子をみながらも「お前が気づくか心配だったが、きづいたか。」と笑い、「シリルは、魔族になるんだとさ。 笑えるだろ」といって爆笑している。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ