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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
外伝:魔王誕生
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魔王種の会話

魔王城の魔王執務室で、1人溜息をつく現魔王である。 


そんな気持ちとは裏腹に、ノックもなしで扉が開く。

入ってきたのは、両脇にサキュバスを抱きながら切れ長で色気のある髪色な濃紺で瞳は金色の男だ。

「ルファーは相変わらずまじめだな。 気晴らしに女でもだけって思ってつれてきたぞ」と数名のサキュバス達が現れる。 


「お父さんはいいですよね。 ちゃっちゃと隠居して大魔王になって、たくこっちは今、問題かかえてるんですって」といい、大魔王がつれてきたサキュバスを自分の膝に座らせるのだった。 

大魔王も部屋にあるソファにすわり、サキュバスといちゃついている。

「はは、シュンのおかげじゃ。 あれから4,000年だ。 で、問題ってなんだ?」

「はぁー。 気づいてないんですか? 7,000年以上はかるく魔王種が生まれてないんですって!」

「確かに、お前が最後だな。 で、今年もだめだったのか?」

「ええ、他の魔族の子も今年もだめですね。 俺の子は、500年前に生まれた子以来出来てないです。」

「あの子も四天王になれるかなれないかレベルだったな。」といってサキュバスといちゃつく大魔王が「お前が頑張ってないからだろ」とニヤリ笑うのであった。


「はぁあ。 何言ってるんですか。 2,000年前から週3で妊娠の可能性のある魔族を相手にしてますよ」といいながらサキュバスといちゃつき、「こうなったら、お父さんに復帰してもらいますから」という現魔王だ。

「それはダメだ。 瘴気の森の間引きができないからな」という大魔王に、現魔王が「ですよね。 俺ももう無理ですから。。 シュン殿頼みです」というと、大魔王も「だな」というのだった。


「我の時は、お前が生まれたし、先代もそうだった。 魔王種は定期的にうまれるんだがな。

 生まれてこない時は、魔王代理でも作っておけばいいだろ」とお気楽な大魔王に、「いやいや、それだと魔族の統制とれなくなるじゃないですか」と真面目にいう現魔王だ。

「ほんと、我の子なのにまじめじだな」と呆れるの大魔王である。


現在、魔界の魔族の中で、魔王種が誕生していないのであった。

魔王種自体、稀な種族ではあり、どの魔族の種族の中でもトップに君臨し、そのほとんどが魔王となる傾向が強い。 だが、滅多に生まれないという点で希少種ともいえるが、寿命がどの魔族の種族より長く、平均で1万年近く生きる種族でもある。

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