居なくなったシリル
大天使により姿を消したシリル。
その様子をみていたリンとゲール。
「シリルは、どこに?」とゲールが叫ぶ。
「シリルは? 私のシリルを返して!」とリンも叫ぶのだった。
シリルが忽然と消えて、叫び狼狽しているゲールとリンだ。
「あははは、平民どもあやつは無職だ! 女神の啓示により処罰した。 ありがたいと思え!」と命令口調で声高々に笑い叫ぶの司祭である。
「あはは、われ、もう耐えられん」ってリンが爆笑しだす。
「はぁーもう、横っ腹がいたくて、リンさんもなかなかの演技で」と笑いだすゲールだ。
なんせ、あの演唱にさえ笑えたし、もう自分の演技にも恥ずかしいやらだ。
「シュンが嫌がる」と爆笑しつつリンは、顔面偏差値の高いキラキラな男女あわせて4名を闇で拘束する。
「そうですね」とゲールがいって、4名を気絶させ講堂の外にほおり投げるのだった。
一瞬の出来事で反応できない騎士たち。 そして何が起きているのか理解できない、司祭、そしてギルドマスターと学園長だ。
そんな混乱している講堂だったが、”バーン”という音と共に講堂のドアが蹴りとばされるのだった。
そして現れたのは、0番隊隊長コートにフードを被りタバコを加えた男、シュン、そして、一緒に、大魔王と元竜王もいる。
「貴様らなにもんじゃ! 聖女様と聖人様達になにしてくれてる。 騎士たちよ! とりおさえろ!」と我に返った司祭が叫ぶ。 だが、既に騎士たちは大魔王、元竜王、リン、ゲールにより拘束され気絶している。
一瞬の出来事で、なにがなんだかわからない司祭。
「お前らなにもんじゃ!」と再度叫ぶ。
俺シュンがタバコをふかしながら「あぁーん、正装できてやったってぇいうのにな。 0番隊隊長 白銀の黒帝っていわれている者だ」といってやった。
「シリルが消えてどのくれぇー経過した?」
「まだ5分未満ですね」というゲール。
「まだ、大丈夫だな。 あんま時間ねぇーから、そこの跪いてる学園長さん、おれがモーリスに残した手紙しってんか?」
「はい、存じています。 黒帝様。」
あー、ちゃんと引き継がれたな。 話が速い。
「んじゃぁ、その手紙の内容いえ」
「はい、””シリルは、黒帝の縁者であり、保護下にある””です」という。
「んで、絶対不干渉のシリルになにしてんだ?」
「申し訳ございません」と土下座し、迷宮都市のギルドマスターも「申し話ありません」と土下座してるよ
俺はタバコをふかしてる。
「んで、シリルは帰せるのか?」聞いたら、司祭が「あやつは無職だ!」と叫ぶ。
もうこの司祭のおっさんうざい。
ギルドマスターが「黙れ」といい拘束し、学園長が「申し訳ありません。 できません」と土下座して謝ってきた。 だろうな。
「そろそろ10分です。」ってゲール。
俺はタバコの火を消して「迎えにいくか」って言うと、「「「だなー」」」「ですね」と大魔王、元竜王、リン、ゲールだ。 それから俺たち5人がその場から姿を消した。
シリル、無事だといいんだがな。