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【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年  作者: 八木恵
3章:迷宮都市編
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迷宮都市へ引っ越し 後編

俺たちは食堂のテーブル席に座り、リンの淹れたコーヒーを飲んで、これからの生活について話し合う事になった。


「食堂経営するのか? 師匠達のステータスカードが職業冒険者だぞ。 食堂経営ってできるのか?」


不思議な顔をしているシリルが聞いてきた。 抜けているくせにこういう所だけは察しがいいというか、なんというか。。 俺は、タバコに火を付けながら一服する。


「んなもん、その都度変えればいいんだよ。 で面倒だからよ、お前以外の俺たちのステータスカードの職業の項目を好きなだけ変更できるようにしてあんだ。」


と俺はドヤ顔で言った。 リンとコリーは気付いてなかったみたいで、各自ステータスカードを出して確認している。 ちょっと驚いた顔している。


「シリルのは、ステータスカードに魔力こめてスライドすると本当のやつが見えるようにしてあんぞ」

「お! ほんとうか?」

驚いた顔をしたシリルは、早速、自分のステータスカードに魔力をこめて試しているのだった。


[ステータスカード (偽)]

名前: シリル・カーティス

性別: 男

人種: 人間

職業: 高位冒険者

体力: B

魔力: C

属性: 風、火

称号: なし


[ステータスカード]

名前: シリル・マクレーン

性別: 男

人種: 人間

職業: 無職

体力: A

魔力: -

属性: -

称号: 女神の嫌われ者


「おおおお! 職業は無職で、体力がAだぞ。 でも、おれ魔力あるんだぞ。 なんで、傍線なんだ。 あと属性もだぞ。 なんでだ?」

久しぶりに自分のステータスカードを見たシリルは、驚きつつも、魔力と属性が傍線な事に不可解な顔をしているのだった。


「それはよ、お前が自分で調べろ。 きっと理由がわかるさ。」

「確かに師匠のいう通りだぞ。 そういう視点でしらべんのは面白いかもだぞ。」


そう言ったシリルは、早速ステータスカードの解析のため魔法陣を描き移し始めている。

リンとコリーもステータスカードの職業欄を変えたりして遊んでいる。。

てかよ、俺らの今後の生活の話は?って、独りごちる俺だった。


◇◇◇

その後、俺たちは簡単だが食堂の営業時間やら、シリルのダンジョン攻略について話あった。


食堂の営業は、金~日とし、土日のみ昼と夜だ。 木と金がカフェとする。 半年に1度は3週間の休業で、その間シリルは、コリーの同行でダンジョンへ行く。 月曜が完全休業日として、それ以外は交代でシリルのダンジョン攻略の同行をする事になった。 なお、基本俺たちは付き添いでついて行くだけで、討伐、マッピングは、全てシリルが行う。 初級ダンジョンの転移魔法陣は20階層突破するまでは、帰還のみで、エリアマスタ時のみ魔武器と魔術を使用許可する。

朝の日課、模擬戦、勉強は継続で、カフェ、食堂営業中は、シリルは勉強または訓練場で独りで訓練する事とした。


そして、翌日、早速シリルをつれて、仮カードの戦闘試験を受けた結果あっさり合格し、その日からそのままダンジョンへの攻略へ向かう事になった。 


コリーとリンに商会への手続きに行かせている関係から、その日の同行は俺だ。 

シリルには、軽装だが冒険者風の恰好をさせているが、俺は面倒なので私服で向かった。 昔カールに止められたが、俺が討伐するわけでもないから、とりあえず私服のままだ。 あっさり、ダンジョンの検問で止められかと思ったがそんな事はなかった。 心の中で、ちぃ、カール 私服でも平気じゃねぇーかと愚痴っといた。 という事で、俺はそれ以降私服で行く事にした。


ちなみに、俺とリンはダンジョンの間引きも今回も対応している。 シリルと一緒にダンジョンにいっても殺しがなしなのでストレス発散のためだ。 頻度は減ったものの月に3度の虫エリアには、毎度毎度嫌気がさすが、俺たちも慣れたもので数千の討伐もあっという間である。


こうして、俺たちの迷宮都市での生活が始まった。


 

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