5話 このスキルやばいぞ
俺は大量のアイテムを持ちながらギルドに向かった。
「ジェイさん早かったですね!」
「ああ、納品を頼む。」
そう言って俺は、ギルド嬢の前に大量のアイテムを置いた。
といっても100個くらいずつだが
「な、なんですかこのアイテムの数はああああ!」
ギルド中に響く声が響いた。
「ちょ、ちょっと待って下さい!」
ギルド嬢は慌てた様子で奥に消えていった。そして、
「ちょっと来てくれない?」
ギルドマスターが顔を出した。
「...で、これいったいどうゆうこと?」
「これはそのですね...」
俺は今までの経緯を全て話した。
「へーそんなことがねー。」
あ、これ全然信じてないわ。
「まあ、いいよ?アイテムがいっぱい貰えるのはギルド的に嬉しいしさ。」
まあ納得してもらえたならいいか。
「でも需要と供給のバランスだけは忘れないでね。」
「は、はい。」
「まあいいわ、ひとまず報酬の話だけど。」
待ってました報酬!
「金額なんだけどね、白金貨20枚でどう?」
白金貨20枚!?
硬貨の価値というのは銅貨10枚→大銅貨1枚、大銅貨10枚→銀貨1枚といった感じで最終的に一番上にあるのが白金貨。
白金貨一枚でちょっとした家が買えると言ったらとんでもない価値というのがわかるだろう。
まああのアイテムの数だから結構貰えると思っていたがここまでとは。
「まああの数だしちょっと報酬としてはたりないんだけどね。」
え?これでも足りないの?家20戸で?
「そこであなたのランクをDにするわ。」
「本来なら無条件でSランクだけど、ギルドのルール的にね。」
「まあ確かに。」
「だから、これからいろいろな問題が起こった場合ギルドが後ろ盾となる、これでいい?」
「もちろん!」