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15話 昇格試験 10
「何が起こったんだ?ジェイ?」
「知らん!魔物の襲撃ってとこだろ!」
魔物の襲撃だとして街に来るほどとは、かなり強い魔物だろう。
問題はその魔物の強さなんだが。
俺はそんな事を考えながら結界魔法の足場を作りながら空を駆ける。
「あっ、街が見えてきたぞ!」
「レッサーブラックドラゴンが出たぞ!戦えないやつは町の外に逃げろ!」
「クソっ!試験で冒険者がいないこんなときに限って!」
「おい!中級や上級の冒険者はいないのか?」
これはひどいな、あたりから悲鳴や鳴き声が聞こえてくる。
「...急ぐぞ。」




