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11話 昇格試験 6
「フロイア山、意外と近かったな。」
「いや、フロイア山が近いっておかしいよ?本当なら馬車つかって半日の距離なんだからね?」
まあ、たしかに結構遠かったが。
ステータス無限無かったらキツかったな。
「ていうか、グラミア鉱石を取らないと。」
「あっ、そうだった!」
おいおい、忘れないでくれよ。
「さてと、はい。」
「え?僕がやるの?」
「当たり前だ。」
突然ツルハシを渡され困惑しているメイに俺はこう言った。
「俺のステータス無限なんだぜ?運もだぞ?いくら俺に自動回収付いてるからって取り損なうことはある。もし下に鉱石が落ちたら…」
「…うん、分かったよ。」
「悪いな。」
少し申し訳ないと思いながら俺は鉱石を取るメイを見ながらスキルの実験をしようとしていた。




