1話 追放
初投稿です! 星5とブクマもよろしくお願いします。
「ジェイ、お前はクビだ」
俺は、告げられた突然の一言に困惑した。
「アレス、どういうことだ?」
「そのままの意味だ、ジェイ、お前をこのパーティーから追放する。」
「一体どうしてだ?俺はお前の邪魔はしてないつもりだ!」
慌てて俺はそう言った。
「お前のようなザコスキルを持った無能が俺たち勇者パーティーにいられると困るんだよ!」
ザコスキル...
スキルとは18歳になる若者たちが教会で神に授かる能力だ。
使えば使うほどスキルのレベルが上がり新たな能力を与えられる。
そして、俺に与えられたものは《ユニークスキル》と呼ばれる世界で一つだけのものだった。
その名も「無限」
名前だけ聞くと強そうだがその能力は、スタミナ無限、つまり疲れないというもともと身体能力が低いおれにはあまり喜びづらいものだった。
騎士団や有名なパーティーに勧誘されたが能力を知るとみんな離れていった。
珍しいことではないと励まされたが、その時の俺は言い表せない虚しさを感じていた。
アレスだけは可能性を信じてスキルのレベルアップを手伝ってくれたがLV2の能力はアイテムを無限に持てるというこれまた微妙なもの。
だからこのスキルで荷物持ちや囮になって頑張ってきたが。
「荷物持ちなんていくらでもいる。勇者パーティーの荷物持ちや囮として半年やってきたんだ、光栄だろ?」
「それでも!」
「いいからさっさと出ていけザコスキル!」
「...分かった。」
こうしてジェイ、俺は勇者パーティーから追放されることになった。