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転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件【2026年アニメ化決定】  作者: 雲雀湯@てんびん2026年アニメ化決定
第1章 ~俺の前でだけ昔のノリって、いや、ちょっと!~

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11.「ねぇ、おにぃ」

本日朝と昼の集計で、日間総合2位になってました。

あわわわわわわ


 霧島家は先日引っ越したばかりである。


 食器や夏の衣類、それに筆記用具やノート、教科書といった教材。

 最低限生活に必要なものは荷ほどきしてあるが、まだまだ開けていないものも多い。隼人の部屋にもいくつも段ボールの山が築かれていた。


「さて、やるか」


 帰宅後着替えもそこそこに、開封仕分け作業に没頭する。数日の間は、これらの整理整頓に追われることになるだろう。

 無駄に広かった月野瀬の田舎の家と違い、スペースの限られる3LDKのマンションは、なかなかに隼人の頭を悩ませる。


「おにぃ居る? 入るよ」

「うん?」


 返事を待たず、姫子が部屋に入ってくる。

 制服姿のままで片手にはスマホ。


「連絡、お父さんから。今日もお母さんのとこ行くって」

「夕飯なんとかしとけってことか」

「うん、そう。おにぃもいい加減スマホ買えば? あたし連絡係になってんじゃん」

「はは、悪ぃ悪ぃ」

「もう……っ!」


 隼人は姫子の呆れ声を背中で聞き流しつつ、冷蔵庫に向かう。

 昨日、今朝と大掃除とばかりに食材を使ったので、中身は寂しいものである。


「空だな……冷凍で何かあったっけ」

「ね、おにぃ」

「うん?」


 ふと、背中のシャツが引っ張られた。

 どうしたことかと振り返れば、何かを堪えるかのような、少し憂いを帯びた姫子の顔が飛び込んできた。あの時(・・・)を髣髴とさせる顔だった。

 しかし姫子は、つとめて明るい声で隼人におねだりする。


「あたしさ、今日はすっごくおにぃのよくばりハンバーグ食べたい気分なんだ」

「あれ、すっごく手間がかかるぞ。買い物にも行かなきゃなんないし」

「わかってる。あたしも手伝うからさ、ね?」

「……ったく」


 妹にそんな顔で頼みごとをされれば、隼人には断れるはずもなかった。

 早く行こうと急かす姫子の手には、既に家計用の財布が握りしめられている。

 どうやら一緒に行くらしい。1人になりたくないようだ。

 隼人はそんな妹の頭を、少し乱暴気味にかき混ぜた。


「ちょ、いきなり何すんのさ! 髪がぐちゃぐちゃになっちゃう!」

「大丈夫だ。その為(・・・)の転院のはずだろ?」

「ぁ…………ぅん…………」

「さ、陽が暮れる前に早く行こう。俺まだスーパーの位置ってあやふやなんだよな」

「もぅ、おにぃはしょうがないんだから」


 隼人もつとめて明るい声を出す。

 家を出た姫子は不安を振り切るように、自然と早足になり、隼人を引っ張っていくのだった。




◇◇◇




 近所にあるのは、いたって普通のスーパーである。

 様々な野菜に、肉や魚といった生鮮食品。牛乳をはじめたくさんの種類の飲み物に調味料。色とりどりの菓子類にちょっとした雑貨。特筆すべきことの無いスーパーだ。


 しかし、霧島兄妹にとっては違った。

 近所での買い物と言えば、半ば趣味でやってる古く雑多な個人商店に、農協の購買部、少し足を伸ばした先にある道の駅くらいしか知らない。隼人と姫子にとって、様々なものが一堂に会しているスーパーは、さながら食品のアミューズメントじみていた。

 無駄遣いしないよう自制心を働かせるのに苦心する。この日、買い出しでお菓子は一度に200円までという霧島家ルールが制定された。



 買い物から戻れば、すっかり陽は落ちていた。灯りをつけて早速とばかりに調理を開始する。


「姫子は野菜をみじん切りにしてくれ。俺はキノコのほうに取り掛かるから」

「りょーかい。それにしても、野菜ってあんなに高いんだ……これじゃ本当によくばりハンバーグだよ」

「ははっ、月野瀬だとキノコも野菜も食べきれないほど近所からもらってたからな」


 よくばりハンバーグとは、たっぷり野菜でかさまししたハンバーグのことである。

 タネには玉ねぎの他、キャベツと茄子が入れられており、それぞれ野菜の甘みとひき肉の脂を吸わせて肉の旨さを引き立てている。

 昔はそれこそ頂き物の野菜をなんでもかんでも入れていたが、試行錯誤の末にこれらを採用していた。

 それにかけるのは、椎茸、しめじ、舞茸、えのき、エリンギといった様々なキノコを、醤油とみりん、砂糖で煮詰め、水溶き片栗粉でとろみをつけた和風キノコソースだ。


 ハンバーグだけでなく白身魚やオムライス、パスタのソースにもよく合うので、多めに作って残りはタッパーで保存。

 野菜の切れ端などを勿体ないとばかりにみそ汁に入れれば、夕食の完成だ。


「いただきまーす……んん~、熱っ! おにぃ、水!」

「はいはい、何やってんだ……」


 夕食が出来たのは20時を大きく過ぎていた。

 急いで食べて熱いと騒ぐ姫子に、しょうがないなとため息を吐きつつ水を出す。美味しそうに食べる姿に頬も緩む。濃い目の味付けのよくばりハンバーグは、空腹も相まって、非常に白米がよく進んだ。


「やっぱりおにぃのソースはお酒に合いそうな味付けね」

「姫子、酒なんて飲んだことないだろ。ま、辛口の焼酎によく合うってお墨付きはもらってるけどな」

「ふひひ。ま、美味しいよ」

「そっか」

「……おにぃが初めて(・・・)作ったのってさ、このよくばりハンバーグだったよね。あたしにとっても思い出の味っていうか……おにぃもさ、なんていうか随分と料理が上手くなったよね」

「……そうだな」

「てわけで、これからもよろしくね、おにぃ」

「姫子も覚えろよ」

「冷凍やインスタントならばっちり!」

「……ったく」


 隼人と姫子。兄と妹。明るい声の会話。2人だけの食卓。2人では広すぎる食卓。

 少し寂し気に感じてしまうそれは、しかし2人にとってひどくありふれた光景でもあった。


有難いことに、日間総合2位まで行くことができました。

これも読んでくださる読者あってこそです。投稿前は不安で不安でしょうがなかった……


これからも、面白い物語を書いていきたいと思います。そのためには、目に見える形での応援があると、大変ありがたいです。是非ともまだの方はブクマや☆☆☆☆☆を★★★★★に変えてください。感想やレビューも凄く力になります。もし、それらの応援が無いとどうなるか……それをポエムにしました。


聞いてください、タイトルは「大火事(炎上)」


~~~


『とても恐ろしい 集団心理がある……』


ブクマ!! ブクマはまだかーー!!!

なぜ付かないー!!! 一体どうなってるんだーー!!!

★★★★★も付かない!! 遅すぎるぞォォーーーー!!!

早く……感想でもいい、つけてくれ……オレの小説が……


『なぜなら!!!もうお分かりだろう!!!』

『誰も……なろうに登録していないのである!!!』


早く!! ブクマしてくれーー!! 評価に★★★★★、レビューをー!! 誰かーー!!


『誰も!! ポイントを付ける人がいないのである!!』


おかしい……これは何かがおかしいぞ……

「えっ??」

なろうの評価システムは大変に優秀で、本来は更新から5分以内に反応できるように設定されている。

「え?? そんなに早く?」

うむ。更新通知から1分以内には、もう読者は読みに来ていると言われる。

そしてその更新から 4分以内には読了できるよう、作者というものは、そこまで考えて!更新されているのだ!!

なのに、いまだに感想やレビューの赤文字も見られないとは……これは、絶対におかしい……

何かが、あったに……違いない……

「一体 何が……」


『そう、もうお分かりだろう……』

『誰も!! なろうに登録していないのである!!!』


なろうは誰でも無料で登録することができ、作者や小説を応援することができます。

ブクマはこの画面の上の方から、感想やレビュー評価はこのイラストの下からすることができます。

ポイントが付くことによって、他の人にもアピールすることができるシステムになっているので、もし面白いと思って頂ければブクマや★★★★★、レビューをお願いします。

感想はいつも、書く上での励みになっています……っ!


次回もよろしくお願いしますね。

明日朝の更新予定です。


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― 新着の感想 ―
[一言] 激しすぎず、さりとて距離感がありすぎるわけでもないなろうのラブコメの休憩地点みたいな作品で読んでてほのぼのします。 あと時々あとがきにあるポエムが面白くて好きですw
[一言] 会話もしない連れ後の妹2巻を読んで飛んできました(^^♪ いやー久々に見つけましたね。この小説も3巻もタグは置いてあったんですけど、売り切れてましたね....。残念。 なぜみんななろうに登…
2022/01/05 11:40 退会済み
管理
[一言] あとがきが面白いw あと、なろうは今までファンタジーぐらいしか見てなかったけどこういう作品とかも良いことに目覚めましたw
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