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第5章〜魔法の裏にあるもの〜

 よし。じゃあまずは真由ちゃんは初心者さんみたいだし、わかりやすく舞台についてを教えていこうかな。

「じゃあ、今日やることは下見ってことなんだけど、まず下見のやり方を教えるね。えーと、下見って言うのは簡単に言うとまぁみんなの下見と意味は同じ。舞台とか、裏方とか、はたまた劇場自体がどういう場所なのかを把握するっていうのが一番の目的かな。やり方は簡単。これから僕が行く場所について来てくれればいいよ。詳しくはその時に教えるから」

 そしてその後もちょろっと説明をすると、真由ちゃんは要点を抑えて上手くメモを取っていた。

 返事もできるわ、メモの取り方も綺麗だわで非の打ち所がないな、真由ちゃんは。

 すると。

 コンコンッ ガチャ

「クレッセント・ムーンさーん、上映が終わりましたのでいつでも舞台の使用出来ますよ」

「あ、はい。ありがとうございます!じゃあ、真由ちゃん。早速お仕事、初めてみようか!」

「あ、は、はい!」

 うん、いい返事。この緊張感がある感じがなんか可愛くて好き。

 僕たちは楽屋を後にすると、まずは調光調整室へと向かった。

 僕たち演者からすると、無くてはならない必要不可欠なこの部屋。だから、この部屋に一番に案内させてもらったんだよね。

 だから、上演する上で全般的な音響さんも照明さんも僕からしたら一人たりともかけちゃいけないってことをここで分かって欲しい。

「ここは照明調光室と、音響調整室が一体型になった調光調整室だよ。まあ、簡単に説明しちゃえば舞台の音とか光とか全部ここで操作できるんだ」

 また僕が説明を始めると、真由ちゃんは話を聞きながらしっかりとまとめていく。

 チーフ任せられそうじゃない?

 そして僕の説明が終わり、質問の有無を確認する。

「えっと、この部屋って私、入ることあるの?」

「あ〜…ほとんどないかな。僕もあまりないし。ただ、舞台作る上では絶対欠かせない部屋だよ」

「なるほど」

「他にはある?」

 目をやると、真由ちゃんは首を横に振る。

 なるほどね。ちゃんと話を聞きながらも自分の意見を持ってる、と。できるタイプの人じゃん?よし、じゃぁ切り替えて次は、舞台!

「うん!じゃあ、次行こう!次はいよいよ舞台だよ!」

 すると、真由ちゃんの顔がぱぁっと明るくなる。やっぱり。この感じからすると、舞台がキラキラ輝いててとにかく素敵な場所って言うイメージしかないっていう感じかな?

「真由ちゃん、真由ちゃんが今想像してるのはきっとめっちゃキラキラした世界だと思うけど、実は舞台の上は危険がいっぱいなんだよ。例えば、一番気付きにくいのが照明。冬とかでも暖房効いてる空間に更に照明照らされてたりする訳だから季節関係なく熱中症になっちゃったりとかするし、それでお水飲み損ねたりすると脱水症になっちゃったりするん危険性もあるんだよ」

 他にも幾つかある舞台の危険についてを説明すると、真由ちゃんはメモの手を休めて真剣に聞いてくれた。

「大変なんだね…」

「それでもね、わざわざ僕の為に観に来てくれたお客さんの笑顔が目の前にあるってだけで、僕、頑張れるんだ!だってそれが、僕にとっての最高のご褒美だから」

 正直、嬉しい。本来、説明してる時は手を休めずメモした方がいいんだけど、心配してくれてるみたいだし…。やっぱり、連れてきて正解だったな…!僕には今までこういう人あんまりいなかったし。なんだか温かみ感じるよね!

 そして最後にまとめをして締め括りをする。

「あと強いて言うなら、舞台袖にある化粧台とかはむやみやたらに触らないでね。僕の物意外のもある可能性があるから」

「はーい」

「って事で!長くなっちゃったけど、説明はこれで終わり!お疲れ様!」

「うん!お疲れ様でしたー!」

 その真由ちゃんの言葉と共に一気にくる開放感!やっと羽伸ばせるー!お仕事も終わったって事は、自由って事だからまた真由ちゃんとトラスト戻ろうかなぁ〜。

「ねぇ、星夜くん。この後って何するの?」

「うーん…。そうだなぁ。それじゃあ、時間も有り余ってることだし、打ち上げしよう!またトラスト・アクア戻ろっか!」

「えっ?それって入場料…」

「ふふっ、大丈夫!さっき出て行く時手にスタンプ押してもらったでしょ?それが入場券になるから」

 あ、そのスタンプって言うのは、僕たちがトラストを出て行く時にちょっとあった出来事なんだけど…。


 トラスト・アクアの出入り口のゲートまで行くと何やらスタンプを持ったお姉さんがいた。

 あ、僕このスタンプのことうっすらと聞いたことあるな…。

「こんにちは〜、お出かけですか?では、スタンプ押させていただきますね〜」

 そのお姉さんは、僕たちの手の甲にスタンプを押しつけたが何も写っていなかった。

 あ、そうか!思い出した!これ、透明なスタンプなんだ!それで、ブルーライトを当てると浮き出すってやつ!だから何も写らないんだったっけ!!やっぱすごいなぁー!考えた人天才〜!


 …って事があった。

 回想シーンから現実に戻ってくると、まだ真由ちゃんは悩んでいた。

 あー、まどろっこしいなぁ!

「ほーら、ぐずぐずしてると待ち時間長くなっちゃうよ!早く行こ!」

「わわっ、引っ張らないでっ!」

 僕は、真由ちゃんと手を繋ぎ勢いよくイクスエリピスを出て行った。

 今回もお読み頂き、誠にありがとうございました!

 ちょっと今回はつまらない感じの作品、と思った方がいらっしゃいましたらごめんなさい…。でも、舞台作る上では欠かせないのが今回書かせて頂いた内容、となっているんです。どうか皆様に知って頂きたくて、内容に組み込ませて頂きました。つまらないと感じてしまったなら、私の実力不足です…。

 これからも、稀にチラリと舞台裏が顔見せするシーンが有るかもしれませんが、そのシーンは面白く書けるよう、努めていきますので応援の程、宜しくお願いします…!

 それでは、改めて、最後までお読み頂きありがとうございました!

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