第2章〜憧れの人〜
最初に向かったテーマコーストは、イタリアン・オーシャンフローだった。
僕と真由ちゃんとでは、お互いにラッフィが好きだということが分かり、ヴェネツィア・クックオフに向かうことにした。
僕のファンキャスト時代、前を通ることはあっても中に入ってラッフィを堪能することはなかったため、正直嬉しい。ここを選んでくれた真由ちゃんには感謝。
「ねぇ、真由ちゃんは何食べるの?」
「えっ?あっ、はい、えーと…」
僕は断然、スーベニアカップ付きセットとボローニャ・シーフードチャウダーかな。え?食べ過ぎだって??知らない知らない。そんなの。パークではなんだかんだで歩き回るし、それにこの後お仕事もあるんだし!ちょっとぐらいいっぱい食べたって太らないって!
…って、誰に言い訳してんの?僕。
…ん?あれ、真由ちゃんもしかしてその目は…。
「あ、その目。さては色々食べたくて悩んでるでしょ?」
「えっ!?なんで、どうしてわかるんですか!?」
「だって、僕がそうだから。真由ちゃんもそうなのかなって」
ふふっ、なんてね。僕は悩まないで食べたいものは全部食べちゃう派だけど。
「そうだ!提案があるんだけどさ、もしセットのやつ頼んで他のも食べたいって感じだったらセットのポテトシェアしない?二人なら食べきれるだろうし!」
「あっ、それ、いいですね!確かにそれなら食べきれそうですしね!じゃあ私、スーベニアカップセットと、ボローニャ・シーフードチャウダーにします!」
えっ、凄い!僕が食べたいものとおんなじだ!
「すごーい!僕もおんなじの頼もうとしてたのー!僕たちって、似た者同士だね〜!じゃあ、オーダーしちゃうね。えっと、ボローニャ・シーフードチャウダー二つとスーベニアカップセット二つください!」
「はい、かしこまりました。合計、四千八百円でございます」
「はーい、お願いしまーす」
…ん?真由ちゃん、なんかどこか遠い世界飛んで行ってるのかな?…ふふっ、そうだ。面白いこと思いついちゃった。よし、じゃあ思い立ったら吉日!即実行!
「はい、丁度、お受け取り致します。では、隣の受け取りカウンターにてお待ち下さい。この番号札が引き換え券になりますので、無くさないようお願いします」
「はーい!」
「ボローニャシーフードチャウダーとスーベニアカップ付きセット二つでお待ちのお客様〜」
「あ、はーい!!」
よしっ!いよいよきたっ!
「おーい、できたみたいだよ〜、真由ちゃんー、おーい?真由ちゃん〜?出来たみたいだし、食べよ〜?」
「あっ、はい!あれ、でも、お会計って…」
「ふふふ、僕が済ませておいたよ。だから、真由ちゃんは気にしなくて大丈夫だよ〜」
そう、僕が、ね?ここ、ポイント。
「い、いや、ここはちゃんと私からも出します。お金、ちゃんと持ってきてるので」
きたっ、僕が待ってたセリフ!その言葉を待ってたんだよ!
「そう?じゃあ、ちょっと出すのが遅くなったってことで罰ゲームやってもらってもいい?」
そして僕は、真由ちゃんの両頬に手を伸ばしグニグニ動かす。
「たてたて、よこよこ、まるかいてちょんっ!」
そして、真由ちゃんがなんとも言えない顔をしながら、微かな声を出す。
これ、いいーっ!!ちょー可愛い!!反応は勿論、ほっぺたのぷにぷに加減も最高!
「ぷっ…!ふふ、可愛い。さ、早く食べよ。折角のご飯が冷めちゃう」
僕はそれだけ言うと、合掌してからご飯に手をつけ始める。
だってこうでも言わないと、僕がほっぺたグニグニやるの最初からやろうとしてたってことバレちゃうからね。
すると、丁度良いタイミングでショーが始まった。
へぇ!今回はラッフィとシェラトールの物語なんだ!まだ見たことないやつ!!嬉しい!!
「あ、これ、私初めて観ます…!なんだか嬉しいです…!宮澤さんは見たことありますか?」
えっ、そこ、聞いちゃう?どうしよう…。ここで「ないよ!」って答えちゃったら僕、ラッフィファン失格じゃん。…だって、ここで働いてたんだから…!
うん、こうなったら、仕方ないな。
「少しだけなら」
…これ以上深掘りされたらまずいし、とりあえずなんか別の話題にでも持ってくかな。
「あ、あと、僕のことは『星夜』って呼んでいいよ。それと敬語もダメ。僕も真由ちゃんって呼ぶし、タメ口で話すからさ」
「わ、わか…った!」
「『星夜くん』」
「せ、星夜くん」
ふふっ、この戸惑ってる真由ちゃんがまた可愛い。ちょっと強制的になっちゃったけど、でもまぁその内この呼び方にも慣れるでしょ。
その後、僕たちはショーと食事をしっかりと堪能し楽しい時間になった。中でも、ケーキのラッフィを食べることに対して躊躇しまくっていた真由ちゃんが超絶可愛かった。
今回もお読み頂き、誠にありがとうございました!
今回は、ちょっぴりSな星夜が垣間見えた回でしたね。私的には…好きです。(これは個人の意見です。皆様の意見は別にあっても構いません)
皆様は星夜はどうあって欲しい、みたいなのってありますか?ちょっと気になるのでコメントして頂けると嬉しいです…。
もし、「今のと真逆の星夜がいい!」(ドMの星夜など、具体例を挙げてくださっても構わないです)と言う意見が上がった場合、どこかで番外編を設けて、書いてみようと思います!なので是非、ご意見お寄せください!待ってます!!
それでは、改めて、最後までお読み頂きありがとうございました!




