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第10章〜二人きりのミッドナイト〜

 ※本編には、R15要素が沢山含まれています※

 苦手な方、嫌いな方は即フィードバックをお勧め致します。

 また、「大好きっ!」という方は、夜お読みになるか部屋を薄暗くしてお読み頂くことをお勧めします。より、雰囲気を楽しむことが出来ると思います!布団や、ベッドに潜って読むのも尚良しです。

 それでは長くなってしまいましたが、どうぞごゆっくりとお楽しみください!

 僕のお家に着くと、僕はまず真由ちゃんを部屋へと案内した。

 あ、いくらそこそこ人気があるマジシャンだからって、裕福な暮らしができてる訳じゃない。かと言って、貧乏な訳でもないんだけどね。極一杯的な庶民って感じって言ったらわかりやすいかな。普通のアパートに住んでる。

「さっ、着いたよ。上がって」

「お邪魔しまーす…」

「とりあえずまっすぐ行って。すぐ電気つけるから」

「あ、うん」

 当然のごとく、中は真っ暗。強いて言うなら、アパートの通路の光で僅かに内装が見えるくらい。さて、そろそろショーを始めようかな…。

 真由ちゃんが数歩進み、前室に近づいた。僕はそのタイミングを見計らい、明かりを完全にシャットアウトして真由ちゃんを前室へと連れ込んだ。そして、後ろから抱きつく。

 ずっと、ずっと我慢してた…!この時を、ずっと待ってた…!

「ずーっと、我慢してたの…触れないでいるの、辛かったよ…」

 僕は、本心を真由ちゃんに告げた。

 きっと真由ちゃんならわかってくれるはず。

「本当にずっと抱きつきたいって思ってたの…?衝動的なものじゃなくて…?」

「うん…。だから…断られる訳には行かなかった。本当はうちにはここ以外で寝れそうなスペースなんてないし、布団もベッド以外無い。でも、そんな事正直に言ったら来なかったでしょ?だから…つい」

「えっ…じゃあ…」

「うん。そうなるね」

 って言うのは嘘。本当は布団干した時用にもう一セットある。寝るスペースもリビング行けば一応作れない事はない。ちょっとめんどくさいんだけどね。でも真由ちゃんの思い込みで添い寝できるんなら黙ったままでいっか。

「とりあえずお風呂入る?そこまで広くはないけど、五分もしたら湧くよ?バスタオルも貸すし」

「…うん」

 そうと決まれば準備だ!

 真由ちゃんがお風呂に入っている間、僕は一人になって考えてみた。「なんで真由ちゃんは一向に僕と付き合ってくれないのか」と。僕のこと好きなら、まず断る理由が無い。

 それなのに、保留にし続けるって…?そう考えると、もしかして他に好きな男がいるとか?…あ、でもだとしたらプレゼントとか買いそうだけど、今日見た限りではそんなんなかったし…。今チェックした中でもないし…。…あれ?でも待てよ?このトリュフ、職場に持ってく用にしては量少ないし…自分用にしては高すぎる…。まさか…好きな男へのプレゼント…!?最後のショップでそんなもの買ってたのか…真由ちゃん…!そんな…ちょっと目を離した隙に…。ダメだ…!絶対に、絶対に渡さない…!!真由ちゃんは……真由ちゃんは、僕のものだ…!!!!

 ガチャ

「星夜くーん、上がったよ〜」

「あ、サッパリした?ドライヤー、今から持ってくるから待っててね」

 僕は、心の内で顔も知らない男への憎しみを煮えたぎらせながら、部屋を出た。

ダメだダメだ。一旦ストップ。顔に出ちゃう。ドアの音でなんとか手元のトランプ弄ってるフリでごまかせたけど、これからはごまかしきれない!他の楽しいこと考えなきゃ…!そう!真由ちゃんと添い寝出来ることとか!よし、それで行こう!

「お待たせ〜。最近話題のマイナスイオンドライヤー!僕も気になって買ってみたの!髪超うる艶!って事でやってあげる!」

 そして、僕は真由ちゃんにブローをする。実際、このドライヤーってすぐ髪乾くから「乾かす」っていうよりも、「ブローする」って方が本当似合うんだよね。

「…なんか…上手いね」

「えっ?ほんと?ありがとー!」

 わー、超嬉しい!髪もおんなじ匂いするし、その上褒められるってなんか幸せ。

「はい。乾いたよ。真由ちゃんもこれでうる艶髪!」

「お…おぉぉぉ…!」

 すると、真由ちゃんは自分の毛先を摘んで目を丸くした。元から、毛先はそこまでパサついてはなかったけど…今になってはとぅるんとぅるん。やっぱ凄いなー。

「じゃ、僕もお風呂行ってくるから、その辺でのんびりして待っててね〜。あと、あんまり部屋の物触らないでね〜」

「はーい」

 部屋を後にすると、僕は即パジャマを手に取りお風呂場へと向かった。急ぐ理由はただ一つ。早く真由ちゃんと添い寝したい、一刻も早く、そんなプレゼントを渡したくなるような男のことを頭の中から消し去りたい。それだけ。

 だってあり得ないでしょ?僕とのデートなのに、僕以外の好きな男へのプレゼント買うなんて…!

 そんなこと考えてるうちに、僕はあっという間に頭も体も洗い終わっていた。どうやら、僕は怒りのパワー的なもので覚醒していたようだ。

「上がったよー!」

 さて、さっさと僕もドライヤーしちゃおうかなっ!

 急いで着替えて真由ちゃんの元へと向かうと、真由ちゃんは妙に火照っていた。

 どうしたんだろう?暖房暑かったかな?

「暖房暑い?温度下げる?」

「あ、大丈夫…!」

「そう?暑かったり寒かったりしたらいつでも言って。温度調節するから」

「うん、ありがとう…」

 そして僕はドライヤーを回収した後、洗面所でパパッとドライヤーを終わらせて真由ちゃんの元へと戻った。

「真由ちゃん!お待たせ〜!僕も終わったよ!一緒に寝よ」

 そう呼びかけるも、真由ちゃんは戸惑いの表情を見せるだけで来てくれない。やっぱり、他に好きな男がいるから…?

「ほーら、入ってよ〜」

「あ…えっと、先…寝てていいよ。私、今日撮った写真とか整理したいから…」

「…そう。わかった。おやすみ」

 …そっか…。やっぱり、これでしっかり確信が持てた。真由ちゃんは僕じゃなくて、本命が他にいるんだ。だから、僕とは添い寝できない。そういうことなんだ…!

 ふふ…ふふふふ…あははははははははは!!

 面白いことしてくれるねっ!真由ちゃんは。僕を本気にさせるとどうなるか…知らないね?いいよ。そうくるなら…見せたげるよ…!

「…早く来いよッ!」

「うわぁっ!」

 僕は真由ちゃんを無理矢理ベッドの上に引き上げ、僕の真正面に横たわらせた。

 真由ちゃんはどうやら一瞬の出来事に驚いていたみたいだけど、そんなことどうでもいい。真由ちゃんには、僕しかいないってわからせてあげるんだ。

「…っ!ち、近いよ…!」

「いいじゃない。少しぐらい。真由ちゃんだって僕のこと好きなんでしょ?」

 そう言って僕は真由ちゃんの腰に手を回す。それに敏感に真由ちゃんは反応する。なんだ、案外正直なんじゃない。こんぐらいってわかったらもう明かりなんて要らない。後は手探りで十分。

「これなら恥ずかしくないでしょ?ねぇ、もっと僕に可愛い真由ちゃん見せてよ」

「い…いや…っ!」

「そんなこと言わないでさぁ…ね?」

 そして僕は着実に、ゆっくりと、じっくりと真由ちゃんとの距離を縮めていく。そんな僕の唇は、最後には真由ちゃんの唇を捉えていた。

 柔らかい感覚…。

 僕は、目を瞑って真由ちゃんとの至福の時間を楽しむ。人生で今まで、キスをしたことが無かったけど、本当にこの感覚は忘れられない…。人生最高の感覚だ…。

 一通りキスの感触を楽しむと、僕は一度真由ちゃんから唇を離した。

「ねぇ…もっと思い切っちゃってもいい…?」

 …キスの、次に行きたい。僕の記憶をもっと深く真由ちゃんに残すには、こんなんじゃ足りないはず…!もっと、もっと過激なものにしないと他の男なんて忘れてくんない…!

「ど、どう言う事…?」

「やってからの…お楽しみ」

 真由ちゃんはそんなの、まだ分からなくていい。でも僕とのキスの時、僕は確かに感じ取ったことがある。それは、真由ちゃんは、ちゃんと僕に気があるってこと。だって普通、僕のこと嫌か、なんとも思ってないならあんな長時間キスなんてしてないからね。

「でもちょっと、休もっか。真由ちゃんもドキドキしっぱなしで疲れただろうし」

「えっ、何企んでるの?」

「えぇっ?何も企んでないよー、キスで結構満たされたから休ませてあげようかなって思っただけ。ほら、おいで。腕枕する?」

「…うん」

そして、真由ちゃんが恐る恐る僕の腕に頭をちょこんと乗せる。やっぱりさっきのことがあったからか、まだ警戒しているような様子。

「なんだかこうしてると、友達じゃなくて本当にカレカノになったみたい…。ねぇ、これでもまだ僕とは『友達』なの?」

「…うん。まだ1日目だよ?早すぎるよ…。もっと色々一緒に乗り越えてから初めてカレカノになれるんじゃないかな…」

「そっか…」

まだ…ダメなんだ。やっぱり真由ちゃんの頭にまだ浮かんでるのは、僕の知らない男なの?…そんなの…嫌だ…!

「じゃあ真由ちゃんがおっけーしてくれるまで、気長に待つよ。だから真由ちゃんも、他の男、作らないでよね?」

「…うん」

とりあえず僕はそう言って、真由ちゃんに笑いかける。少しでも、僕の印象を深くしたいからね。…あ、そうだ。僕の存在を他の男に知らしめる方法…あるじゃん…!

「…真由ちゃん、こっち向いて?」

「何?」

僕は真由ちゃんがこっちを向くと同時に真由ちゃんの頬に手を添え、首元にキスマークを作った。出来るだけ長く残るように、ちょっと強めに。

「いっ…!…何…したの?」

「言ったでしょ?『絶対逃がさないから』って。だから、もし仮に真由ちゃんが他の奴のとこ行っちゃっても僕がいるってこと証明する為にキスマーク作ったの」

説明するものの、真由ちゃんはまだ意味がわからない、と言うような顔をしている。まぁ、納得してないなら、この後納得させれば良いだけだから問題ないでしょ!

「そんなことより、そろそろ続き再開しようよ。真由ちゃんも、大分慣れてきたみたいだしさ」

すると、真由ちゃんは不安げな顔をしながらベッドの端へとずれて行った。

あ、お陰でいいこと思いついた。

「そんなに端っこ行ったら落ちちゃうよ?位置、僕と交換しよっか!」

そして、僕と真由ちゃんは入れ替わる。こうすれば、真由ちゃんが端っこに行って落ちちゃう心配もないし、僕が逃しちゃう心配もないし。一石二鳥だね。

「ふふっ、何もそんな怖がらなくても大丈夫だよ。残虐なこととかはしないからさ仮にしたとしても…」

 そう言って、僕は真由ちゃんにキスをする。

でも、今回のキスはただのキスで終わらせない。

「…ッ!?」

「へへッ…」

 僕がディープに切り替えた途端に、真由ちゃんは反応する。

 本当、あっちもこっちも感じやすい子だな…真由ちゃんって。

 それから僕は、今までに体験したことのない不思議なこの感覚をじっくりと文字通り、味わった。そのせいか、真由ちゃんは半分気が飛んでたけど。でも、これだけじゃ足りない。僕的にももっと真由ちゃんの極限状態が見たいし、それに、まだあの男も頭から消えてないでしょ…!だから続ける!

「大丈夫だよ、痛くしないから。気持ちよくしてあげるだけだから…」

 僕は、真由ちゃんに向かって、少しずつ手を伸ばしていった。が、さっきの言葉で警戒したのか、真由ちゃんは瞬時に身体を丸めて胸を抱え込んでしまった。

 …わかってないなぁ。そんなことしても、無駄なのに。

「…そんなことしても無駄だよ?」

「…えっ?」

 僕は、真由ちゃんが反応するや否や、真由ちゃんの服と体の間に素早く手を滑り込ませた。その途端にくる、むにっとした柔らかい感覚。お、おおっ…これが…!

「ヒャァッ!」

 ふふふ、喘いだ喘いだ。

「だから言ったでしょ?」

 僕が真由ちゃんの胸を手に吸い付けるように揉んでいると、真由ちゃんはどんどん赤く染まっていった。すごい、林檎みたい。

「そんなに恥ずかしがることないじゃーん。真由ちゃん、こんなに暗くても色わかるぐらい赤いよ?」

「そ、そんなことより、さっさと手離してよ…!コンプレックスなの…!」

「え?そんなことないよー、流石に真っ平だったら驚くけど、真由ちゃんぎゅーって手で握ったら一応ちゃんと掴めるし、寧ろ丁度いいんじゃない?いわゆる、清楚系女子ってやつ?寧ろ胸が大きすぎると目のやり場に困る。

それで怒られるの怖いもん」

 すると、更に顔を赤らめて真由ちゃんは僕に抵抗した。

「そっ、そろそろいいでしょ…恥ずかしいよ…」

「何言ってんの、触るだけで終わらせるなんて誰も言ってないよ?本当はわかってるんでしょ?」

「…え?」

 当たり前。これぐらいで終わらせる程僕も優しくは無い。という訳で、僕は真由ちゃんの服をまくり上げて、真由ちゃんの胸に吸い付いた。

「あっ…」

 あー、最高!…でもこんな僕って、もしかして変態?…いやいや、ここまで来ちゃったらもう後戻り出来ないし、成り下がるならもうとことんやってやるだけだ!

「ひゃぁっ!」

 僕はもう思い切って真由ちゃんのショーツの中に手を入れ、手探りで弄り回してみた。

 うわぁー、すっごいびしょびしょ。確か、濡れてれば濡れてるほど感じてるって事なんだっけ?って事はめちゃくちゃ感じまくってるってことじゃん?めっちゃエロいじゃん。でも、それを真由ちゃんに感じさせたのは僕なんでしょ?…最高じゃん。

 僕はそんな感情に掻き立てられながらも真由ちゃんの体を翻弄し続ける。それに対し、いよいよ我慢が効かなくなったのか、真由ちゃんは僕の腕を掴んで動かそうとしたが力が入らないらしく、真由ちゃんの計画は失敗に終わった。

 まぁ今の行動可愛かったし、ちょっとご褒美あげようかな。

 そして僕は、そっと真由ちゃんの唇に向かってキスをした。

「んっ」

「…さっきの…可愛かったよ。でもね、これだけは教えたげる。今の真由ちゃんじゃ、僕には勝てないよ?」

「…!」

 そして再び僕は手を動かし始めた。

「んんっ…あ…あっ…」

「いつまで見てても飽きさせないよね、その顔。どんどん崩れてくねぇ。一体どこまで僕を虜にさせる気?」

 見れば見るほど夢中になるし、聞けば聞くほど、もっと聞きたくなる。中毒性、かなり高め。

「……もう、やめて…」

「なんで?」

「…だって…耐えらんないよ…」

 終わらせる訳ないじゃん、と思ったけど…。よくよく考えたらもっと良い方法あった。これから先に繋げる方法。

「…そう。……じゃあやめてあげる。その代わり」

「その代わり…?」

「いつか続きやるから」

「…!!」

「約束だからね」

 僕はそう言って真由ちゃんが感じやすい場所の周りをツツーッとなぞった後、一思いに人差し指をズボッと穴に突っ込んだ。

「いっ…!」

「ふふっ、よく我慢しました。今日はこれでお終い。じゃ、ゆっくり休んでね。おやすみ」

 僕は完全にイきかけている真由ちゃんにゆっくりと毛布とお布団をかけた。本当はイかせたいんだけど…。それは次のお楽しみって事で我慢我慢。

「ねぇ…。真由ちゃん…?」

「…何?」

「さっきの…僕、すごく楽しかった。真由ちゃんの他の人には絶対に見せないああいう顔見れて、すっごく嬉しかった。真由ちゃんは嫌だったかもしれないけど、できれば僕のこと嫌いにならないで欲しいな…。自分勝手な願いだけど…」

「うーん…どうだろうね…私自身ももうよくわかんないよ…」

「えっ…」

 僕はもう何も考えずに真由ちゃんの頭を抱き抱えた。

「えっ…?」

 これ以上傷つけちゃダメだ…。さっきまでは楽しくて、知らない男忘れてほしくて、無我夢中でやってたけど…。

 真由ちゃんは少しすると僕の腕を無理矢理押して僕に背を向けた。

 やっぱり…僕の事嫌いになっちゃったかな…。

「ごめんね…真由ちゃん…振り回してばっかりで……。僕、真由ちゃんに他の男がいるんじゃないかって心配で…」

 話しながら腕の中の真由ちゃんを見ると、いつの間にか真由ちゃんは眠りに着いていた。

「…おやすみ。真由ちゃん」

 今回もお読み頂き、誠にありがとうございました!

 また一日…ずれちゃいました…。ごめんなさい。で、内容がこれ…。皆さんはどうお思いになるのでしょうか…。心配です…。お気に召してくれたら嬉しいです…。

 次の投稿日ですが、予定通り書き終わり次第、明日投稿予定です。お時間ある方は是非お読みください。

 それでは、改めて、最後までお読み頂きありがとうございました!

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