四丁目の朝日 田舎伝説5
今度は当時のバス会社の話。
営業所によっては、敷地の隅が、いつも、おしっこ臭かった・・
当時の道路で舗装されていたのはごく一部だけ。
そして、路線バスには女性の車掌さんが乗務していました。
ワンマンカーの時代は、もっと先。
凸凹の道では、今のような速度では走れません。
距離の割には時間がかかりました。
特に冬場は。
女性の車掌さんの中には、「便所」が近い人もいて、
バスが途中の「国鉄」(JR 各社の前身)の駅に停車すると、
運転手さんに断って、駅の便所にかけこむ人が。
ここも、ほとんどはくみ取りで、男女共用。
男性が用を足しているときに、個室でおしっこをすると、
音が外へ響きます。
女性の車掌さんにとって、もう1つのピンチは、
急な生理。
彼女たちのほとんどは、制服の内側に大きなポケットを縫い付け、
そこに、ある程度の「ちり紙」を入れていました。
営業所のロッカーにもちり紙を常備。
「生理休暇」は事前の申請が必要で、
不順でも、申請日や休日以外は、
体調がわるいのをおして乗務していました。
路線バスが営業所へ戻ると、
車掌さんが笛を吹いて車両を誘導して、
所定のスペースに停車してもらいます。
その後で、車掌さんが車内を点検して、
忘れ物がないか調べます。
「便所が近い」人は、ここでもう限界に。