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4話:親友と道具作り

「…眠い…」

昨日早めに寝たはずだがまだ眠い

疲れてたんだろうか?まぁ、いい


「おはよぉ〜…」

「おはよう、ミツ」

今日は道具作りの予定だ

一応木の実等も探しには行くがそれ以外は全て道具作りだ

ちなみにいつ道具の素材を集めるかと言うと

此処は木や枝、石に蔓草等も大量にあるので

木の実探しに行く時にそれ等を採取する

足りなくなったらそこら辺を探せば普通にあるからそれを取ればいい

では、朝飯を食べて地獄を乗り越えたら頑張るか



「今日から2倍な」

「え?」

日向が急にそんな事を言い出した

「今日から今までのメニュー2倍

そんで夜寝る前も筋トレやるぞ」

…地獄でも足りなくなってきた気が…

断りたい、しかし俺に拒否権は無い

強くなっておかなければあれにも勝てないだろうし…

…気は乗らないが仕方無いか…

「ハァ…分かった」

「よしっ、早速やるぞ!」

「了解…」

あ、もちろんゴブリンもやるぞ

「…ギィ…」

ゴブリンは諦めている様だ

うんうん大丈夫だ、一緒に頑張ろう

そう思い俺はゴブリンの肩に手を置いたが

『何だコイツ…』

みたいな目で見られた、ショック

ではそろそろ始めるか






「終わったぁ」

その場に座り込み俺は汗を拭う

日向も今日はいつもより疲れている様に見える

「ふぅ…少し休憩してから道具作り始めるか」

「そうだな」

ゴブリンは俺達より少し元気だ

意外だ、ゴブリンが日向より体力が高いとは

俺より高いのは当たり前だが

これは俺の唯一魔力の効果かな?

これは期待できる、将来頼もしい盾になってくれそうだ

ソーサラーは自分は関係無いと思ったのかのんびり魔法を使っていた

魔法の特訓になるかな?と思ったのでこれからも地獄中は放置でいいだろう




そろそろいいだろう、道具の素材を集めよう

「日向、そろそろ素材集めに行くか」

「そうだな」

俺達は素材集めの為、森に向かう事にした





「結構色んな物手に入るな」

「そうだな…よく分かんないのもあるけどな」

素材集めを始めて1時間半ぐらいだ

俺達は色んな物を集めていた

尖った石に尖った枝、太い枝、蔓草とかだ

他には食料とかだな、まぁいつもと同じやつだが

後は投擲用の石とか

丸太とかは欲しい所だが…木を伐採する手段が無い

今は諦めよう

そろそろもういいかな?

「日向、今はこれぐらいにして帰ろう」

「そうだな、これ以上運べなさそうだしな」

しかし、最近どれが使える素材か分かるようになってきたな

そこまで素材を採取した覚えは無いのだが

まぁ、いいだろう

ちなみに俺達はどうやって大量の素材を運搬しているかと言うと

ただ、素材を集めている場所が葉っぱ小屋から近場なだけだ

こういう時葉っぱ小屋のあるあそこは便利だ

では、そろそろ戻ろう

俺達は葉っぱ小屋に向かって歩く

ちなみにゴブリン達が何してたかと言うと

一応素材を採取させておいた

最初は難航してたようだが途中から順調になったようだ

ここにも唯一魔力の効果があるのかな?

…もしかしたら人語も喋れる様になるのだろうか?

それは…中々シュールな光景だな…

まぁ、今はいいだろう、いつか分かる





葉っぱ小屋に着いた

大量に集めた材料が山積みだ

これだけあれば…まぁ、大丈夫だろう

「取り敢えず…武器とか欲しいな」

「あぁ…作れるか分かんないけどな」

他には日向が前に言ったが釣り竿とかか?

斧も欲しいとこだが…作れるかどうか

手先は器用な方だと自分でも思うが…

ちなみに日向も手先は器用な方だ

それでも道具無しで作るのはキツイだろう…

まぁ、頑張るか

「よし、やるか」

「おう」








悲報だ

俺達はゴブリンに道具作りで負けた

俺達の作った木の槍は形が歪で何とか使えるという代物なのに対し

ゴブリン達の作った木の槍は形も綺麗でとても使いやすい

使いやすさは素人目線だが別にいい

まさかこんな所でも俺の唯一魔力の効果が出るとは…

これは…

「日向…?」

「…分かってる」

「…だよな」

「頼んだぞ…ミツ」

「おう…」

俺はゴブリン達に近づいて行き

「お前ら、今日一日中木工作業やっとけ」

投げやりな感じでそういった

ゴブリン達はその命令を嬉々として受け入れた

その様子はこいつら意外に物作りが好きなのか…?

そう思えるほどだった

「日向…何しとく…?」

「俺は筋トレしとく…ミツもやるか?」

「別にい…いや、やっぱやる」

「そうか…頑張るか」

「そうだな…」

今だけは地獄を味わう事でこの事実を忘れたかったのである






「………そろそろ昼飯にするか」

「…そうだな」

俺達は少し休憩ついでに昼飯にする事にした

少しゴブリン達の方へ目を向けて見ると…

武器等が人数分作られていた

他には恐らく罠の様な物、

それにあれは…籠?だろうか

食料の採取等も捗るだろう

斧や釣り竿も作っている様だ

…あいつら…何処であんな物の作り方を…

それに3時間ぐらいしか経ってないのに…

…今後物作りはあいつらに任せたほうが良さそうだ…

アイツらも喜んでやってるし…

そこで俺は少し気になってあいつらのステイタスを見る事にした


───────────────────────

個体名:無し

種族名:ゴブリン

魔法:無し

能力:悪食Lv3・怪力Lv3・体力上昇Lv1・筋力上昇Lv2・自己回復力上昇Lv2・苦痛耐性Lv2・採取Lv2・器用上昇Lv2・木工Lv2

種族固有能力:・繁殖

状態:従魔

───────────────────────


───────────────────────

個体名:無し

種族名:ゴブリンソーサラー

魔法:火魔法Lv1・水魔法Lv1

能力:悪食Lv2・自己魔力量上昇Lv2・自己魔力回復量Lv2・魔力感知Lv1・魔力操作Lv2・採取Lv2・器用上昇Lv3・木工Lv3

種族固有能力:・繁殖

状態:従魔

───────────────────────


…この短期間でこれか…成長が楽しみだなぁ…

俺は少しコイツらを舐めていたのかもしれない…

そう思いながら俺は昼飯を食べたのであった…







昼食後、俺達は筋トレをやめゴブリン達の作業を見物する事にした

ちなみにゴブリン達は一応昼飯は食べた

作業中、つまみみたいな感じで食ってたが

ゴブリン達は俺達を気にする様子も無くどんどん作業を進めていく

「…すげぇな」

「…あぁ」

…これから道具作りはコイツらに任せよう

その方がいい…いいんだ…

俺達はその後もずっとゴブリン達の作業を見ていた






「…なぁ日向」

「ん?どうしたミツ」

俺は一つ思ったことがあった

「コイツらにさ、丸太とか材料渡したら家作れそうだよな」

「…確かに」

そう、家の事だ

日向の作った葉っぱ小屋も悪くは無いのだが少し物足りない

そろそろ新しい家が欲しいなと思っていた所にゴブリン達の意外な特技が判明

では、出来るのでは?と思った次第だ

「作ったとして…葉っぱ小屋はどうする?」

「…物置とか?」

「なるほど」

その後少し日向と話し合い、

明日からゴブリン達に家を作ってもらう事にした

材料は俺達が足りなくなる度に集める

筋トレにもなるだろうと日向は言っていた

木を伐採する斧はゴブリン達が作っている

先程使ってみたが大丈夫そうだ

明日からより地味に忙しくなるだろう

大変だが…なに、家が出来ると思えば出来る

話し合いが終わった時にはもう夜だった

俺は夕飯を食べた後、寝床に入ろうとした…が

「ミツ、まだ筋トレがあるぞ」

と日向に肩を掴まれてしまった

…そうだった…夜にも地獄が…

…やるしかないのか…

「…分かった」

夜の地獄も何とか乗り切れた

ゴブリンももちろん参加だ

ソーサラーは魔法の練習をしてもらった

地獄が終わった後ようやく俺達は寝床に入った




ふぅ…今日は意外な事が判明したな

まさかゴブリン達が物作りが得意だったとは…

明日から始まる家作りも楽しみにしている様だし…

良い家が出来ると良いが…

…いや、アイツらなら出来るだろう…

ゴブリン達を信じよう

…そろそろ考え事はやめて寝るか

そう思い俺は意識を手放した…

作った物

歪な木槍2本・木槍3本・木剣3本・木盾3本・釣り竿4本・斧5本・木製の罠10個・籠8個・木箱10個


余った材料

数えらんない

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