子猫との出会い
今回は、ちょっと漫画チック的な感じで書いてます。
まだ、考え中ですので更新は遅れますが、頑張って最後まで書きたいと思ってます。
お楽しみに〜!
私… ふたばと健太は、幼馴染み。
15の冬…
「ねぇー…健太。明日のテストどうする?」
「どーするもなにも。頑張んないとな!」
健太は、口をとがらせて答えた。
「ふたばは、テスト勉強してんのか?」
「まぁー お前の頭じゃ勉強する必要ねぇーか!」
と…健太は、ふたばの、お尻を叩き走りだした。
「ちょ…ちょっと何すんのよー。こら!待て!健太ー」
ふたばも、健太を追って走ってると
どこからか、子猫の鳴き声が…
「ミャーミャー…ミャーミャー」
「健太。ちょっと…」
「なんだよー!」
ふたばは、辺りを見渡したが、子猫の鳴き声しか聞こえない。
「健太。子猫の鳴き声… 聞こえない?」
「はぁー鳴き声?んなもん、聞こえねぇーよ!」
「健太、頭だけじゃーなく耳まで悪くなった?」
「うっせー」
健太は、歩きだした。
ふたばは、笑ながら、子猫の鳴き声がする方へと探し出した。
「健太ー…いた!猫ちゃん!」
「早く、来て!」
子猫は、狭い壁と壁の間に挟まれたままプルプル震えていた。
「なんだよー!寒いから帰るぜ!」
健太は、ポケットに手を突っ込んで帰ろうとしていた。
「健太ってさぁー そんな冷たい人間だったんだ。あぁー…ガッカリ」
ふたばは、狭い壁に手を伸ばし、子猫を出そうとするけど、手が届かない。
「あーん… あと少しなのに…」
健太が、近寄ってきて
「ったく… しょうがないなぁー」
「どけよ!」
と、言い健太が手を伸ばした。
「痛っ… つぅーこいつ、引っ掻きやがった。」
その時、子猫がピョンと狭い壁の間から飛び出てきた。
ふたばは、子猫を抱きかかえて
「きゃわゆい!寒かったね。」
「健太。どうしよう…」
「どうしよう…って こいつ、俺の手、引っ掻きやがったんだぜ!」
「少しは、俺の心配しろよ。」
「だって… この寒い空の下に、こんな小さな子、置いていって行っちゃうの?」
「可愛そうだよ。」
ふたばは泣きそうな顔で健太の顔を見た。
「わかったよー…飼い主が見つかるまでだからな!」
と、言いながら、子猫を、ふたばから取り上げた。
「じゃーな!」
健太は子猫を抱き家の中に入っていった。