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光暗記~フィルナイの娘  作者: 泉 涼夕
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幕開け

どうも、こんにちは!


いずみ 涼夕すずゆうと申します。初投稿でとても緊張しています……。

色々おかしいと思うところ、沢山あると思いますがその辺もご愛嬌ということでwwどうかご勘弁を!


まだまだ青二才ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします!!!


それでは、光暗記~フィルナイの娘

最後までお楽しみください~~~~


「月立国の詩」



 光と闇の境目が乱れるとき


 三人の乙女 現れる


 青の乙女は破壊の力

 赤の乙女は創造の力

 黒の乙女は救いの力


 この力を有したる乙女


 これを合わせてもちゆれば


 この国は救われる



 月立国『建国記念碑』 作者不明





 光暗暦1413年現在、世界はサン・ライズ王国を中心とする光国連合とミクトラン大帝国を中心とする闇国同盟(この同盟の正しい呼び名は機密情報としてサン・ライズ王国に管理されているため記載しない。あえて王国にたてつく勇気が私にはない。)の大よそ二つにぱっくり割れ、いつ戦争が起きてもおかしくない状況、つまり、冷戦状態となっている。

 大よそ、としたのは中立国と呼ばれるどちらの陣営にも属さない国(正確には中立国ではないがどちらの陣営にも属さない国が一つだけあるのだが、それはまたの機会に説明する。)が何カ国か存在しているからだ。


 この話の主人公、ヒヨリが住んでいる月立国も中立国の一つである。

 三方を高い山脈、残る一方も丘と樹海に囲まれているというこの珍しい国の国民はその絶対的な自然の守りの堅さの安心感からか、このご時世でも危機感の全くないのほほーんとしたマイペースな人が多い。


 しかし、どんな状況でも必ず例外というものはあるものだ。



 例えば、風の巫女の住まう珂鳥神社などは⋯。




 

「ヒヨリーーーーっ!起きなさーーーーーーい!もう5時でしょっ!」

 「まだ4時59分だよ⋯むにゃむにゃ⋯zzz」

 「何言ってるの!その時計は二分遅れだから直しときなさいって何回も言ってるでしょう!」


 まるで、漫才のような会話である。が、これが14歳の風の巫女、ヒヨリの日常だ。


 一応、ヒヨリの名誉のために補足をしておこう。


 風の巫女というのは、月立国の南、風谷山脈の最高峰フォン山の珂鳥神社に住む巫女のことで、彼女達は毎日朝から晩まで修行に励んでいる。特にヒヨリはある特徴のせいで、将来珂鳥神社の巫女の頭となることが決まっているために、朝は5時から夜は22時まで年中無休で修行をしなくてはならないのだ。


 ヒヨリの将来が決まってしまったのは彼女が生まれたその日。以後ずっと毎日この辛い、代わり映えのしない毎日を過ごしてきたのだ。一分の朝寝坊くらいは大目に見てあげようではないか。

 


 そんな毎日が変わる兆しが見えてきたのは、ヒヨリが何ら変わりない毎日の朝の修行を終え、朝食を食べに食堂に向かう途中、従姉妹のアサナとユウナと合流した頃であった。



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